前回の「もっと自由な議論の場があれば・・・」にいただいた匿名のコメント「無責任体制 (JARL会員)」は、私個人として素直に拝見しました。同様な思いがあります!
反論ではありませんが、冒頭にある今回の定款改正案の承認が、移行期限内に間に合わせる絶対条件でないというご指摘に関しては、客観的な観察から否定するものではありません。
執行部側から確かにこのような説明がありましたが、今ひとつ説明が足らなかったのか、言葉不足であった感があります。
ご指摘の方は、これらの実務に精通しておられるようですから、余計な説明は不要だと思いますが、JARL側の思惑に余裕をもって移行できればという思いがあったのは事実であり私なりに理解できます。
その背景には2万数千ある該当団体の中で、JARLが抱える特殊性も無関係ではありませんでした。
これだけ大騒ぎになったのですから、もう一度仕切り直しをしてはどうかという声も聞きますが、その選択肢は今となってはありません。
仮に数年前にさかのぼる議論を今開始し根底から作り直す作業に着手すれば、それこそ期限内に間に合わせることは不可能な状況に入り込みます。
余談ながら、今でしか出来ない議論もあります。
何時の時代であってもこの類の議論は相当な抵抗が予想され、根底に触れる議論がすんなり受け入れられるとは思えず大きな改革は今より困難であったのではないかと思います。
私が始めて虎ノ門の公益認定委員会に出向き、直接審議補佐官と話す機会を得たのは、理事会において事務局主導の定款案に意図的な利益誘導や誤りがあるのではないかという疑念からです。
この事実を確認するために一般の理事として初めて委員会に出向いたものです。
名古屋総会で審議された定款案は、事務局長や専務理事が認定等委員会に出向き、過去から3人の担当官と協議を重ね、同時に別の部門の法律担当官の精査を経て理事会の承認後総会で諮られました。
私が特に注意を払ったことは、今回お預かりした委員会での結論が公益3法の基本から逸脱するものでないという確証を得たいという思いでした。
これは理事会で異論を唱える方からのもっとも強い要請であったとこともその要因ですが、これ以外にJARLの未来に得るものがないかという興味もありました。
ここで話を聞いた感想は、これを生業としている専門職には、にわか勉強の私ではとても太刀打ちできないという正直な思いがありました。
ここが法律の根拠やアドバイスを受ける窓口かと新たな感慨もありましたが、事実新法人への移行に際しJARL側の定款案に対し修正提案やアドバイスを多く受けていたのは事実です。
今回臨時総会でお諮りする改正案も、このような経緯を経て現在の結論を得たものです。決して内輪だけで決めたものではありません。
この経緯は理事会で正確に報告し、多くの質問を受け誠実に説明を加えました。
担当官から公益3法の精神に沿った運用を絶えず確認したのはもちろんですが、ガイダンスや定款の雛形に沿うようにという言葉が今も頭に残っています。
この時、今問題とされている一票の格差やガバナンスの問題についても積極的に質問しました。
この答えは、定款改正案に関し、法律に違反するものはいささかも存在しないという回答を得てそれなりに安堵しましたが、運用に当たっては過去からの歴史や慣習の中のJARL内できちんとその根拠と説明義務を果たす必要があるという言葉も添えられました。
私自身の戒めとして、法律に触れないから問題ないというのではなく、将来のJARL運営に障害となるものがあれば出来るだけこの時期に見つけ出し早い時期に修正すべきだと感じました。
これらの経緯については既報の通りですが、説明不足なのか興味を抱かせる努力が足りなかったのかわかりませんが、急いで何かを隠そうとしているのではないか・・などの印象をあたえ、これが「あせり」という言葉や疑念になったのであれば不本意です。
この問題も、当初から会員の声を聞く機会を日常的に設けていれば混乱を最小限に留めることが出来たのではないかと思います。
事実今回多くの厳しい意見に接し、耳を背けていたつもりはないのですが、どこかで流れが途切れていたパイプがあることがわかりました。これは早急に改善しなければならないことだと思っています。
臨時総会を控え、それなりに慌しい時間の中にいますが、今一度私が経験した範囲内で短い歴史の検証をしてみたいと思います。
名古屋総会で定款案が承認されなかったという事実が、私が定款・規則等審議委員会の委員長を受けたきっかけとなりました。その時点で過去からの膨大な議論の重荷を引き継ぎました。
これまでの大工さんから、そっくり工事を受け継いだようなものですから工法の違いもあり、やりにくい作業であったのも事実です。
ここでまず、名古屋総会の議案に異議を唱えた方々を委員として迎え、その時点で問題だと指摘された定款・規則の課題をすべてを提出していただきました。
これもこれまでに何度もお話した通りですが、実は急きょ出された議案もテーブルに載せ議論を加えました。
細かい内容は議事録にある通りですがこの結論を理事会に出し、評議員会に諮り承認されたものが今回臨時総会でみなさんにお諮りするすべてです。
いま大きな異論が湧き起こっていますが、その具体的なものは委員会閉会後に出された提案です。
議事録で時系列的にご覧いただければお分かりになると思います。
その証拠は、すべての委員がここで得た結論に対し自筆の署名をしてその確認を致しました。
その後に浮かんだ異論について、私としては時間を戻すこともできず、手続きとしてもこれを採用する根拠も手段もありません。扱いは理事会の判断ですが、私の主張は述べたとおりです。
これは規則や手続きを口実に阻止しているのではなく、これが簡単に覆されるようでは理事会や評議員会の決議など何の意味もなさないことになります。
これがルールであり協議に加わった者の責任と義務だと思います。
ガバナンスを尊重しろという指摘を、提案する側がむしろ反故にするという矛盾が理解できない理由の一つです。
名古屋総会で皆さんにお諮りした定款案についても、読みにくい小さな文字であったかも知れませんが、機関紙を通じてすべて漏らさずお知らせしています。
これらに関し多くの会員が興味を示さず、読んでもらえない現実がありました。
その点今回の論争で多くの方が興味を示したことは結果的にマイナスではなかったと思っています。
私から申し上げるのは問題かもしれませんが、無関心というJARL内の大きな層が現実にあり、これらの方々に訴える力が組織内に不足していたということが考えられますが、それ以前に魅力を感じないJARLがあることも大きな反省点です。
情報が一方通行というイメージがいつの間にか出来上がった弊害でもあります。これこそすぐにでも変えなければならない課題です。
もう一つ痛切に感じたことはですが、私自身不勉強であったということです。
これはJARL内での理事という位置づけが、これらを求められていなかったのかもしれませんが、言い換えれば社会に適合できない体質になってしまった組織の弱点に気がつかなかったのではないかという思いです。
理事会の意識の変革も大切でしょうし、自己研鑽の場でもある理事会を再構築する必要に迫られます。もっと学習に挑む姿勢も必要となりました。
私は各地での集いで、バラの花をつけ壇上に上がる抵抗感があります。亡くなった後藤前監事もそうでしたが、主催者側ですから来賓ではありません・・と申しあげたことも度々ありました。
ご指摘にある今回のJARLの一般法人化における問題点が、移行作業を事務局に任せ過ぎているということですが、そのような一面があったかもしれません。
官僚が書いた文章を読む政治家への不信感は相当だと思いますが、JARLの中でもこのミニ版があることも残念ですが、そのご指摘を頂いたと思っています。
とにかく臨時総会という登竜門が待ち受けています。
異論を持ち寄る双方が、一時的な課題ではなく未来のJARLに何が寄与するかを大局的に議論できる機会にしたいものです。
寝屋川でお会いできることを楽しみにしております。また、委任状をお送りいただいた方々に実りある総会であったと報告できるよう最大限務めてまいります。
ご支援を心からお願い申し上げます。
反論ではありませんが、冒頭にある今回の定款改正案の承認が、移行期限内に間に合わせる絶対条件でないというご指摘に関しては、客観的な観察から否定するものではありません。
執行部側から確かにこのような説明がありましたが、今ひとつ説明が足らなかったのか、言葉不足であった感があります。
ご指摘の方は、これらの実務に精通しておられるようですから、余計な説明は不要だと思いますが、JARL側の思惑に余裕をもって移行できればという思いがあったのは事実であり私なりに理解できます。
その背景には2万数千ある該当団体の中で、JARLが抱える特殊性も無関係ではありませんでした。
これだけ大騒ぎになったのですから、もう一度仕切り直しをしてはどうかという声も聞きますが、その選択肢は今となってはありません。
仮に数年前にさかのぼる議論を今開始し根底から作り直す作業に着手すれば、それこそ期限内に間に合わせることは不可能な状況に入り込みます。
余談ながら、今でしか出来ない議論もあります。
何時の時代であってもこの類の議論は相当な抵抗が予想され、根底に触れる議論がすんなり受け入れられるとは思えず大きな改革は今より困難であったのではないかと思います。
私が始めて虎ノ門の公益認定委員会に出向き、直接審議補佐官と話す機会を得たのは、理事会において事務局主導の定款案に意図的な利益誘導や誤りがあるのではないかという疑念からです。
この事実を確認するために一般の理事として初めて委員会に出向いたものです。
名古屋総会で審議された定款案は、事務局長や専務理事が認定等委員会に出向き、過去から3人の担当官と協議を重ね、同時に別の部門の法律担当官の精査を経て理事会の承認後総会で諮られました。
私が特に注意を払ったことは、今回お預かりした委員会での結論が公益3法の基本から逸脱するものでないという確証を得たいという思いでした。
これは理事会で異論を唱える方からのもっとも強い要請であったとこともその要因ですが、これ以外にJARLの未来に得るものがないかという興味もありました。
ここで話を聞いた感想は、これを生業としている専門職には、にわか勉強の私ではとても太刀打ちできないという正直な思いがありました。
ここが法律の根拠やアドバイスを受ける窓口かと新たな感慨もありましたが、事実新法人への移行に際しJARL側の定款案に対し修正提案やアドバイスを多く受けていたのは事実です。
今回臨時総会でお諮りする改正案も、このような経緯を経て現在の結論を得たものです。決して内輪だけで決めたものではありません。
この経緯は理事会で正確に報告し、多くの質問を受け誠実に説明を加えました。
担当官から公益3法の精神に沿った運用を絶えず確認したのはもちろんですが、ガイダンスや定款の雛形に沿うようにという言葉が今も頭に残っています。
この時、今問題とされている一票の格差やガバナンスの問題についても積極的に質問しました。
この答えは、定款改正案に関し、法律に違反するものはいささかも存在しないという回答を得てそれなりに安堵しましたが、運用に当たっては過去からの歴史や慣習の中のJARL内できちんとその根拠と説明義務を果たす必要があるという言葉も添えられました。
私自身の戒めとして、法律に触れないから問題ないというのではなく、将来のJARL運営に障害となるものがあれば出来るだけこの時期に見つけ出し早い時期に修正すべきだと感じました。
これらの経緯については既報の通りですが、説明不足なのか興味を抱かせる努力が足りなかったのかわかりませんが、急いで何かを隠そうとしているのではないか・・などの印象をあたえ、これが「あせり」という言葉や疑念になったのであれば不本意です。
この問題も、当初から会員の声を聞く機会を日常的に設けていれば混乱を最小限に留めることが出来たのではないかと思います。
事実今回多くの厳しい意見に接し、耳を背けていたつもりはないのですが、どこかで流れが途切れていたパイプがあることがわかりました。これは早急に改善しなければならないことだと思っています。
臨時総会を控え、それなりに慌しい時間の中にいますが、今一度私が経験した範囲内で短い歴史の検証をしてみたいと思います。
名古屋総会で定款案が承認されなかったという事実が、私が定款・規則等審議委員会の委員長を受けたきっかけとなりました。その時点で過去からの膨大な議論の重荷を引き継ぎました。
これまでの大工さんから、そっくり工事を受け継いだようなものですから工法の違いもあり、やりにくい作業であったのも事実です。
ここでまず、名古屋総会の議案に異議を唱えた方々を委員として迎え、その時点で問題だと指摘された定款・規則の課題をすべてを提出していただきました。
これもこれまでに何度もお話した通りですが、実は急きょ出された議案もテーブルに載せ議論を加えました。
細かい内容は議事録にある通りですがこの結論を理事会に出し、評議員会に諮り承認されたものが今回臨時総会でみなさんにお諮りするすべてです。
いま大きな異論が湧き起こっていますが、その具体的なものは委員会閉会後に出された提案です。
議事録で時系列的にご覧いただければお分かりになると思います。
その証拠は、すべての委員がここで得た結論に対し自筆の署名をしてその確認を致しました。
その後に浮かんだ異論について、私としては時間を戻すこともできず、手続きとしてもこれを採用する根拠も手段もありません。扱いは理事会の判断ですが、私の主張は述べたとおりです。
これは規則や手続きを口実に阻止しているのではなく、これが簡単に覆されるようでは理事会や評議員会の決議など何の意味もなさないことになります。
これがルールであり協議に加わった者の責任と義務だと思います。
ガバナンスを尊重しろという指摘を、提案する側がむしろ反故にするという矛盾が理解できない理由の一つです。
名古屋総会で皆さんにお諮りした定款案についても、読みにくい小さな文字であったかも知れませんが、機関紙を通じてすべて漏らさずお知らせしています。
これらに関し多くの会員が興味を示さず、読んでもらえない現実がありました。
その点今回の論争で多くの方が興味を示したことは結果的にマイナスではなかったと思っています。
私から申し上げるのは問題かもしれませんが、無関心というJARL内の大きな層が現実にあり、これらの方々に訴える力が組織内に不足していたということが考えられますが、それ以前に魅力を感じないJARLがあることも大きな反省点です。
情報が一方通行というイメージがいつの間にか出来上がった弊害でもあります。これこそすぐにでも変えなければならない課題です。
もう一つ痛切に感じたことはですが、私自身不勉強であったということです。
これはJARL内での理事という位置づけが、これらを求められていなかったのかもしれませんが、言い換えれば社会に適合できない体質になってしまった組織の弱点に気がつかなかったのではないかという思いです。
理事会の意識の変革も大切でしょうし、自己研鑽の場でもある理事会を再構築する必要に迫られます。もっと学習に挑む姿勢も必要となりました。
私は各地での集いで、バラの花をつけ壇上に上がる抵抗感があります。亡くなった後藤前監事もそうでしたが、主催者側ですから来賓ではありません・・と申しあげたことも度々ありました。
ご指摘にある今回のJARLの一般法人化における問題点が、移行作業を事務局に任せ過ぎているということですが、そのような一面があったかもしれません。
官僚が書いた文章を読む政治家への不信感は相当だと思いますが、JARLの中でもこのミニ版があることも残念ですが、そのご指摘を頂いたと思っています。
とにかく臨時総会という登竜門が待ち受けています。
異論を持ち寄る双方が、一時的な課題ではなく未来のJARLに何が寄与するかを大局的に議論できる機会にしたいものです。
寝屋川でお会いできることを楽しみにしております。また、委任状をお送りいただいた方々に実りある総会であったと報告できるよう最大限務めてまいります。
ご支援を心からお願い申し上げます。