アマチュア無線とJARLと私JA3HXJ

新しい次代を迎えたJARL・・・
アマチュア無線の行方を映し出す鏡になるのでしょうか!

第3回理事会終わる

2012年02月27日 | 日記
第3回理事会が終わりました。
決してシャンシャンではありませんが、定刻より早く終了したということは議長の決意と采配が招いた結果でしょうか。
公式の速報は早く出ると思いますが、しっかりとその中身をご覧ください。

私が今回の議題の中で疑問視したのは、原理事(前会長)の名誉会員推挙議題と、役員つまり一人だけ有給の専務理事の報酬および退職金規定と、その総額がいきなり登場したことです。

原前会長の功績は私が論評するまでもなく語るまでもありません。内容について反対するものではありませんが、何故この時期なのか?でした。
申し上げた意見は、本来名誉会員を推挙する場合、その対象者は現職を辞した後、残された志を同じくする者が検討するものであるという常識です。

原さんは会長を辞した後、理事として同席しています。私の目の前に座って居られます。その方を前にして名誉会員の審議をするのが果たして相応しいのかという問いかけです。
私はこのような状況での推挙は、かえって失礼ではないかと申し上げました。
慌てる理由はそれなりにあるようですが、皆さんから身内に甘い理事会と言われはしないかという思いが残りました。

もうひとつは新法人になり法律上の制約から役員の報酬についての取り決めを作る議案です。これは6月の社員総会に諮るために出されたのですがこの規則と併せて総額が示されました。
面子論を展開するつもりはありませんが、財政バランスを図る当事者としてマイナス予算をわずかでも減らすことに日夜心血を注いでいる立場です。
必死になってこの作業に携わるワーキンググループの座長として真面目に努力しているつもりですが、事前に何の打診も無く、いきなり1000万円以上の金額が理事会に登場することは愉快ではありません。
人件費はJARL再建の過程で財政検討の対象外という暗黙の了解があったのか、非常に不愉快な出来事です。
これは会長と専務理事だけで物事が進むという悪しき慣習がそのまま残っているように感じ一考を要します。

東京の朝・・寝ぼけ眼でキーボードに触れていますが、これから羽田空港から帰途に着きます。
いっぱいいっぱい書きたいことがあるのですが、きょうはこの辺にさせていただきます。
すさまじい叱咤激励というかご意見を頂いておりますが、すべて丁寧に拝見しております。私が今できることは誠実に役割を果たすことです。
まだまだ力不足の中にいますが、今後も真面目に進みたいと思っています。

どうでもいいことですが、今月末9回目の結婚記念日を迎えます。
そういうと2回目か?とよくいわれるのですが、相手は変わってはいません。
オリンピックの年、うるう年2月29日がその日ですから、4年に一度しか記念日が来ないのです。
慌てて書き込んだ感があるのは、帰るとすぐすぐに関空に向かわねばならないからです。
桃の節句を過ぎたあたりに戻りますが、少し頭を冷やしてこの続きを書き留めたいと思っております。

とにかくご意見ありがとうございます・・・


義務より大きな権利など無いと思うのですが・・・

2012年02月18日 | 日記
驚かす意図でこのblogを書いているつもりはありません。
ただ稚拙な文章のせいで真意が伝わらないもどかしさを絶えず味わっています。
この認識を持ちながら、事実を思い通り書くことをできる限り続けたいと思っています。

私がJARLの中枢に関わるようになったのはごく最近というのは事実で、別に謙遜でもなくやっかみでもないことの説明は十分に申し添えました。
すべての理事が中枢の業務に携わるものでもなく、こう書いたからといって理事としての立場や職責の認識がないと決めつけれれるのは心外です。
意図するところは、これまでのしがらみから脱却しようという自分への戒めでもあり、蛇足ながら現実に少しばかり触れたまでです。
私自身は初心を忘れることなく努力を重ねてきました。
現状をお知らせすれば言い訳となじられますが、低次元と小馬鹿にしながらまだそこに塩をすり込むような意見は意地悪そのもので歓迎できません。

そもそもJARL組織は会員が作るものです、絶対的な権力が介入するものでもなく支配するべき性質のものでもありません。
しかしながら現実としてこれまで説明を加えたように特別の力が働いてきたという事実があります。
このあたりの認識は個々に大きなずれがありますが、この善悪を問うものではなく致し方のない環境に囲まれてきたことも認めざるをえません。
すべての運営を人任せにし、周波数防衛も組織の維持も流される情報のままに信じ恩恵に浴してきたと感じます。
それが時代の流れというか環境の変化により、PLC問題のような電波環境に重大な影響を及ぼす外からの課題も多く生まれました。
これらに対し、当然ながら強硬に対応すると信じられてきた組織がその後選んだ道は、関心の高い会員から大きな不満が噴出しました。
それ以外にも着々と変わりつつある政治とその思惑による動きも感じます。
外の動きに疎い私でさえ感じることもありますから、高所から策略が練られる立場の人はもどかしく感じるのは当然かもしれません!

組織の内部改革に携わることが低次元といわれても、誰かがやらなければならない内部の課題が山ほどあります。内務と外務のお話をしたのはそのためです。
今の日本は、国民が政治に不満をぶつけたり批判する言いっ放しのような印象があります。ただ、JARLはこのミニ版であってはならないと思っています。それはJARLは紛れもなく会員で構成され、その意思で形造られる組織だからです。
そこには、権利の主張だけで終ってはならない義務をともなった組織である命題が存在します。

私が理事会で訴えることは、よく使われる会員サービスという言葉に対し意見を添えることです。
ある時期からJARL組織を観察していると、サービスを受ける権利ばかりが大きな声として聞こえます。いつからそうなったのかは明確ではありませんがここに問題を感じます。
私が所属していた地域クラブは、同じように会費を払い会員となるシステムですが、サービスを提供するクラブではありません。会員は月例の集会に参加し、個々の問題や共通のテーマを論じそれぞれの義務を果たしてきました。
そこには会費に見合った恩恵をあてにしたり、サービスの提供を得る目的で所属する会員は皆無でした。
クラブに入ることにより発生する権利は義務より小さいものであったと振り返れば思い当ります。
これらの義務は、時として時間を消費するものでもあり、金銭の負担を負うものでもありましたが、権利だけが保障されることはありません。

ところが会員からのJARLへの評価はどうでしょうか?
入会する動機は、7200円の会費の見返りをどこに求めるかが絶えず話題になります。
JARL自身も受ける恩恵を売り物にして会員増強を果たしてきました。
地方本部に分配される経費に興味を抱き、差し出した会費と還元される金額に大きな関心が寄せられてきました。
便宜上QSLの転送会費を3600円と決めると、これがあたかもQSLの転送費と解釈され利用しないから会費は半額でいいはずだ・・・に加え、JARLNEWSは不要だから2400円も要らない!!
そうなると会費は実質1200円など、本末転倒の議論が延々と続きます。
JARLNEWSの裏表紙に書かれている600円の表示は、この価格を表しているのではなく郵便を利用するための表記です。

こんなお話など、ますます低次元だといわれるかもしれませんが、問題はJARLが単なるサービス団体ではなく、恩恵を享受するだけのものではないという意識構造をもつものでなくてはなりません。
早急に解決を迫られている、会費前納会員の扱いも受益者負担という提案に対しこの金額の設定で結論を先延ばしてきました。
これらのためらいが、10年以上前に解決できたこの問題を先延ばしにし、ついに残金が1000万円台になってしまった前納会費の積立金の現実があります。

この問題の解決に、JARLという組織が何をなすべか!どの方向に進むのかをリーダーが明確にしなければ、真の改革にほど遠いものになってしまう恐れがあります。

意識改革のためには、低次元かもしれませんが今何が起こっているのかを誰かが訴える必要があるのではないでしょうか!!



汗を流す現場は低次元でしょうか・・?

2012年02月14日 | 日記
JA1KSOさんとだけやり取りをするつもりはありませんが、あなたが驚いても残念だと言われても、さらに私が理事としての職責を認識していないといわれてもあえて反論しません。
ただ、JARL組織を立て直そうとすることや、財政改善を論じることが低次元だというなら、あなたの見識の方がより低次元ではありませんか。

この判断は、読者に委ねますが可能な限り多くの情報を出したいと願っているのですが、思うようにいかない現実があります。
私は今の職責のなかで制限を感じながら事実を申し上げています。もし誤った認識や虚偽の内容があるならその指摘を受け、訂正なり十分な対応をとります。

ご指摘の最後にあるように理事会が低レベルで騒いでいるというなら、高レベルのあなたはどうしてその力を困っている我々に惜しみなく提供しないのでしょうか!
せっかく素晴らしい情報を持ちながら、それをちらつかせて人を試すような論評になるのでしょうか・・・
あなた特有のこの手法は嫌いだ・・と、以前にもお伝えしたことがあります!

いつまでもアマチュア評論家ではなく、低レベルだと感じるならせめて標準クラスに導く具体的な行動を期待しています。
あなたの10年間の提案は拝見しています。
なぜ実現できないことが多かったのしょう・・・総務省が低レベルだからですか?

高次元の提案より、低次元でも誠実な行動を続けながらが一つ一つ問題を処理するやり方が今のJARLに求められ、ようやく作業を開始できる環境になったとこの現状をお伝えしているのです。

時間がないから高次元から始めろというあなたの提案は、低次元の組織に頭脳だけを載せれば動き出すと思い違いしているように感じます。

JARL内務省と外務省

2012年02月13日 | 日記
ある出来事がきっかけで、私がJARL組織の中枢に関わる業務に携わることになったのは記憶に新しい名古屋総会での議案否決からです。
ひねくれた言い方かもしれませんが、それまでは理事会等での発言など制限はなかったものの、外様扱いの理事の提案が即座に運営に反映されることはなく、その常態化した慣習に身を任せていた哀しくもあり無力感が漂う長い時間でした。

そのJARLが、真っ向から運営方針に異議を唱える人たちの集結という動きを迎え、これを支持する勢力によってこれまでにないない力が巻き起こりました。、
そして彼らは見事というか予想通り理事のポストを射止め新しい動きが起こりました。まさにJARL発足以来初めての事態が起こりましたが、これを黒船襲来と慌てふためくのか、変化を求める人の動きに連動した時の流れと冷静に受け止め、次の時代に備えるのかでは大きく未来が変わります。
変わることを嫌うこの時点のJARLが選択した道は、現状を維持することに全力を注ぐということでした。

そして迎える名古屋総会において理事者が上程した最も重要議案である定款改正案が否決され、混沌とした運営の道を余儀なくされました。
これがきっかけで、来たるべき本土決戦に備えるためか前戦に召集されたのが私です。
その任務は新定款の承認を得るための改正定款の策定と避けられない臨時総会への対応という使命が課せられました。
言いかえれば守旧派の主張を踏襲するものので、ある意味これまでの慣習の維持作業でもありました。

新勢力の登場を異常に嫌悪する人たちもいますが、若干頑固でモノわかりの悪い部分(相手も同じことをいいます・・)を感じないわけではりませんが、多くの改善点を指摘する彼らを敵視し排除するつもりはありませんでした。
ましてや非常事態を迎えたJARLにおいて内戦を引き起こすような手法は得策ではありません。
現実に私がお預かりした委員会には、改革を標榜する新理事とテーブルを同じくし、熱心かつ真面目な議論を重ねたのは言うまでもなりません。
この判断は良い方向に進んだと思っていますが、一時小康状態に見えた状況は、この度の選挙を控え幹から新芽を吹きだそうとしている気配も感じます。この新たな芽が利害に満ち溢れたものでないことを祈っています。

その後この作業の延長線上でもあった臨時総会での定款案の承認を受け昨年11月新しいJARLが誕生することになりました。
その後、私の業務は定款策定から、財政面の検討を加え収支バランスを図る使命へと変わりました。

さてここからが本題というと、お前の文章は長い!という指摘になりそうですが、かなり前からずっと考えていたことがあります。
ご意見としていただいた、KSOさんのお話をお借りするのですが、包括免許について私自身長年「日本ではできない・・」と、その根拠を自慢そうに語ってきたことです。
50年近くこの趣味の中に居るのですから、この制度については、日本の現状について平均的な知識は持っているつもりでした。
比較的新しいアマチュアから受けるこの課題に、受け売りも含め固定した回答を重ねてきたのも事実です。

ご指摘を受けた環境の背景と変化は理解できましたが、私が関心を抱いたのは日本でも周波数のオークションが始まるなどのニュースに触れ、大きく何かが変わろうちしている日本の制度がおぼろげながら分かるものです。
このような動きがアマチュア無線の未来と無縁であるとは決して考えていません。
役所に足を運んで実際にお話を聞いてみたいとかねてから考えています。
しかしながら今のJARLは、対外的な窓口が非常に狭くなっています。それまでは強力なリーダーシップに頼りたった一人に対外的な交渉を任せ、他の理事が関与することはありませんでした。
さらに内政についてもただ一人が強力な指揮権を発揮しその采配に運営を委ねてきました。

ようやくその垣根を取り払うことができたのですが、これに対応できる人材や環境が整わず、現実問題として対外的な交渉の窓口は著しく狭まっているのではないかと感じます。
同一人物が外務大臣と内務大臣を兼務することに問題がありますが、いまの苦悩はこの人材不足よりもっと深刻な交渉の課題をどう見極めるか、そして将来のビジョンがありません。
自嘲的にいえば、これが現時点での身の丈にあった形ではないかという思いと、揶揄される現実です。

今私に与えられている役目は、JARL内務省の世話役程度です。外部との接触は契約相手との交渉が主で、根幹的なテーマについての情報は著しく不足していると実感できます。
漠然と何かが動いているという事を予感できるのですが、その分析と対応が適切でなければ、その後に起こる重大な事案に対し、言い訳は「想定外だった」で終わってしまいます。

現在の理事者の分析力と行動力には限界があります。会員から寄せられる声を「オオカミ少年の論理・・」のように黙殺するのではなく、それを誠実に聞き取る努力と、これらを活かす力を組織内に備えなければならないと思っています。
信頼できる会員の力を存分に取り上げ、理事会と社員、そして会員とを太いパイプでつなぐ必要を感じます。

ご指導いただければ、出来る限り目に見える形に整えたいと思っています。




身の丈に合った組織!

2012年02月12日 | 日記
野次にはユーモアを感じるものもあり結構元気づけられるものがあります。しかし所詮ヤジですから好意と友情にはほど遠いものがほとんどです。
何の予告もなく、定期便でもなく誰とも約束事もなく始めたこのblogの主旨は最初のあいさつ時点で明確にしています。
週刊誌ではないのですから、記事がない日に無理に発行する義務もないということをお断りしながら・・・。

新組織になって真っ先に手をつけたことは、組織の屋台骨である財政執行の現状観察と、実際にバランスを採る作業の開始です。
ふたを開けて中身を覗いたままを速報として流せば、一部からは喝采を浴びるかも知れませんが、誤解と直結する事から現時点では適切ではありません。この理由などは説明するまでもなく、難しく複雑な要因が絡み合っていることもそのひとつです。
ただ、何もできないだろうとという、外野からの野次にはそうではないと闘志が湧きます。

現状を説明すればするほど、誤解や解釈の相違が生ずる恐れを抱きますが、これまで聖域とされ開かずの間に保管されていたJARLのすべてが財政面の課題を精査することにより浮かび上がります。
内部の問題だけではなく、対外的な契約行為の実情もようやく日の目を見ようとしています。ここから得られる成果は当然ながら、会員にすべてに還元されるものでなくてはなりません。
やがて本物の組織が姿を現します・・・私の思いはこの全容をお伝えする日を待ち望んでいます。

きょうお話したいと思ったのは「身の丈に合った運営を・・」のご意見がきっかけです。思わずJARLの身の丈ってどうなのだろうと考えました。柱の傷に刻まれた成長期の子どもではなく、私と同じようにただ縮んでいくのでは、すでに夢もなく努力の甲斐がありません。

新組織になったJARLが最初にやることが”身の丈に合った運営”だという提言は大いに賛同できます。
収支バランスを図り赤字体質や無関心な運営を排除することが正に身の丈を意識することで、これを実行してはじめて価値が生じます。
ご指摘の一つにハムフェアの例えがありましたが、この運営については私自身は関与していないのでよくわかりません。無責任なようですがこの運営会議に出たこともなく論評ができないのです。ただこれまで常態化していた1千万円を超えるJARLの負担金が、努力によって徐々に減少して数百万レベルになった推移は評価しています。
しかし、大きな行事であり本来は収支の整合性が得られるもので無くてはならず、マイナス計上は本来許されないことです。
この運営には在京の理事や支部に携わる人たちが実行委員として関わり、専務理事をトップとして運営されていますが、この背景には結構複雑な経緯と歴史があり今日にいたっているようです。
同時に、他の団体との兼ね合いもあり一気に改革したりなくしたりすることは相当な決断を要します。
新しい組織になった機会に動員数に見合った会場の選び方や、運営方法に今一度メスを入れることは必要であり何よりこれらを見直す勇気が委員会に無ければ何も変わらないでしょう!

手前味噌の事例になりますが、関西アマチュア無線フェスティバルは今年で17回目を迎えます。
17年前、大阪の狭山市で、支部の集い程度の小さな集まりからスタートしました。予算もありません・・・支部の関係者の意欲と、ジャンクの持ち込みが唯一興味をそそるイベントでしかありませんでした。
現実に担当者から「来年は止めましょうか・・」の提案があったほどです。
止めるのは簡単でしたから、「止めるのは止めよう!」ということでとにかく継続を決意しそれに加え工夫を重ねてきました。
毎年ビジョンとスローガンを掲げ単なるジャンク市に終始することなく、未来のアマチュア無線を意識したアカデミックな企画を継続してきました。
実行委員長もその時々の企画に応じ交代しながら、動員数に応じて会場も変わっていきました。総会などでおなじみの池田市に定着したのは、大阪府支部の有志の力でもあり、行政の理解が得られたことも理由です。
その後連盟からわずかながら支援が得られるようになりましたが、入場は無料のまま赤字を計上することはありません。
ハムフェアの入場者数と比較しても一人あたりの経費の差は歴然であり、コスト意識のあるイベントとなっています。
ハムフェアに出展しているブースからも多く協力いただいていますが、ここで聞かれることはハムフェアはあまりに出店料が高く採算が合わないという声です。
出展料が高く、出展者に不評でしかも主催者に赤字負担を強いるなら問題ありといえます。

KANHAMに携わる者の関心はもちろんハムフェアにあります。毎年例外なく関西地方本部のブースを設け情報を得ようと努力を重ねています。日頃の活動を紹介しながらハムフェアから何かを学ぼうという意気込みに溢れています。
この成果がKANHAMに形として表れ紛れもなく身の丈に合わせた企画となっています。
ハムフェアがこのような形になれば、豪華さが消えみすぼらしいという声につながるかもしれませんが、ハムフェアはまず過去の慣習からの脱却への挑戦であると言えます。

毎年海外からの招待客を迎えそれなりの出費をしてきたことを悪と決めつけることはできませんが、ただ見栄を張るための出費があるという指摘には素直に耳を傾け、そうでないというなら収支のバランスを計る根拠を添えて説明する必要がありそうです。
関西アマチュア無線フェスティバルの会計簿は毎年私の目を通過しますが、その書類の厚みは10センチ近くあり膨大なものです。
交通費の補助もなくすべて手弁当で行われる行事が、快いボランティアの手に支えられているのは誇りに思っています。

きょうの午後は、今年のKANHAMの委員会の初日です。こんなに遅く始めて大丈夫かと言われますが、セオリーに沿って17年間も努力を重ねているのですからこれ自体が優秀なマニュアルです。
一度お越しいただき、身の丈にあった行事をご覧ください。

赤字減らしに奔走しています

2012年02月11日 | 日記
理解して欲しいと訴えるだけでは解決しないことばかりですが、言いにくいことを言わねば理解に程遠いことも理解しています。
バカみたいな文章から始まるのも気が引けますが、厳しいご意見に対しいまさら媚を売るつもりは毛頭ありません。
くだらない?政治家のように、少し関わっただけで、あたかも自身が大きな役割を果たしたように臆面もなく支持者に訴える・・・このような姿勢には日頃から嫌悪感を抱いていることもあり望んでいません。

私のこのブログの空白に、気まぐれに書く程度なら止めろと堂々と言ってくる人がいます。実名ならともかく名乗りもせず、断定的なコメントに最近のアマチュア無線界の風潮を垣間見ます。

一昨日東京からもどりましたが、約一週間滞在中の重要課題は財政再建を眺めながら組織のあるべき姿を模索し実行することでした。
昨年秋からこれまで不可能だった聖域に入ることが出来るようになり、額の多少は別として数値として成果を初めて示すことができることになりました。これが画期的な出来事であることがこれまでのJARLの苦悩を語っています。

私が何をしているか、どんな成果を得たのかはすべてお伝えできませんが、JARLは明らかに変わりつつあります。
財政ワーキンググループでの議論の中身は理事会にはすべて開示しているのですが、必ずしも会員への周知は満足なものではありません。
失礼ながらこの段階でも理事の中に、理解しようとしないのか分かりませんが意図的に悪意をもって論評する姿勢がみられます。
これらが改革の妨げになっていることは間違いないと断言できます。

41年間、ひとりの指導者の采配が常態化し、情報公開が遅れ謎に満ちた組織と非難されてきたこともありましたが、昨年の晩秋新しくなったJARLの誕生を喜んだ人も多く居ます。
しかしながら、だからといってすぐにすべてが動き出すわけではありません。
すぐに過去を清算してがむしゃらに突き進めるほど事は簡単ではないと言うと、またやれない口実だと言われることもありますが、これが私の感覚と皆さんとの相違する点の一つです。

JARLという入れ物の容量は限られています。以前よりずっと小さくなった限られた容器にはまだ捨てきれない異物が多く残っています。
会長が変われば組織が変わる・・そのとおりですが、引っ越しには不要なごみの処理と新たな住まいの清掃や補修が不可欠です。
すべて空き家にして新しい家財を置くことを考えるだけなら楽しい作業かもしれませんが、今はゴミを処理し掃除をしながら新たな配置を実行していくのですからそれなりに大変な負担を克服しながら作業が続くのです。

新会長が誕生し、ご本人はすこぶる意欲的ですが果たして理事全員がこの清掃作業に一丸となって取り組んでいるのかというと必ずしもそうは見えません。まだ進むべきベクトルの相違があちこちに見え隠れします。
そして本来の理事としての姿に、影響を与えるのが今回の役員選挙です。
心組織再生に非ず・・・自己の選挙に最大の関心が移り今やるべき組織運営がおざなりになる傾向は、いずこも同じかもしれません。
すでに代表社員が決まり、その審判を仰ぐ人選の選挙になりますが、今回の役員選挙は、これまでにない現象が起こります。
JARL選挙史上前例のないことが起こるという予測ですが、言い換えれば変わろうとするJARLが迎えた初めての試練であり正に胎動だと思っています。
何が、興味深いのかは立候補届けの締め切りを観ていただければある程度この意味が理解できると思います。
本来すべての選挙という性質は共通したもののようですが、今回の選挙がJARLにおいてこれまで自由闊達に議論に入れなかった環境から解放されたと感じる人が多いなら歓迎すべきことで、JARLが春を迎える前兆だと思います。

今年6月に初めての社員総会が開催されます。理事者ですらそのイメージがつかめない部分があります。
当然会員には総会告示がなされ議案が提示されますが、どのように進行するのかどんな議事運営になるのか興味深々という人も多くいます。
会員の傍聴が認められますが、果たしてどれだけの関心があるのか、今の段階では明確につかめていません。
会場のスペースから判断しても、無制限に傍聴者を迎えることは不可能です。
もしかして、これまでのようにメーカー展示をあてにして会場に足を運ぶひともいるかもしれません。前夜祭の問い合わせがあるかもしれません。
これらが習慣となるほど、長い間変わることに恐怖を抱きながら一つの価値観と慣習を実行してきた組織がJARLでした。
ようやく現実として組織のカタチが大きく変貌します。

JARLの今は、ある意味戦後の日本のように戸惑いがあり、一時的に個々の思惑がまとまらず結束に時間がかかるかもしれませんが、少し先には大同小異の道を選ぶべきです。
この時点がすべてのスタート地点であり、再編と再構築を着実に進める担保になります。

この地点にいち早く到達できればアマチュアの英知と本来の精神が上手くかみ合い、これまでできなかった運営が可能になると信じます。
いま私が実行していることは、JARLの内部の電子化を促進させる取り組みです。そこから見える近い未来は必然的に事務処理の効率化を促進させ、さらには事務局の効率的な人的な配置に大きく貢献できます。
赤字克服の起爆剤となります。

今後は人が支える組織の姿がより一層鮮明になるようにさらに努力を重ねる必要を感じます。
今の理事会には限界があるのではないかと感じることが多くあります。場合によっては外部の力を借りながら、財政バランスをとり一日も早い健康な組織となるように総力を傾けなければなりません。

これまで頂いている辛辣なご意見や建設的な内容に関し、私に関わりのある部分はお話しさせていただきたいと思います。