アマチュア無線とJARLと私JA3HXJ

新しい次代を迎えたJARL・・・
アマチュア無線の行方を映し出す鏡になるのでしょうか!

買ってください

2011年12月12日 | 日記
JARLは5年と10ヶ月をかけて新法人になるため色々準備してきましたが、その中の一つに長野県に保有する約1000坪の土地を処分する課題が浮かび上がっていました。

なぜJARLが意味も無く(意味が大有りかもしれませんが・・)しかも長野に土地を買ったのかは大いに興味のあるはなしですが、この売却については総会で理事会の判断で売る事が承認されています。
財政WGでも早く始末をしようということで作業を進めていました。
ところがこれが決まったものの、売りに出していると聞いたが誰に聞いてもどこにそんな情報があるのか・・不明でした。
売る気があるのか?とまで言われる始末では、どこか相変わらずの説明不足の印象が残ります。

そんな中、JARLではなく会員の方から提供してもらったのがこの情報でした。
売る気があるなら、JARLNEWSに広報するのは当然かもしれませんが、この辺りは大いに反省が必要です。
提供者曰く「これは専門業者しか得られない情報で、一般の人がたどり着くのは無理だよ!」

これが、その情報です。
購入してから周辺の環境もずいぶん変わったようです。
松林も大きくなって、整備にも費用がかかる現在購入者の登場を待ち望んでいるのが現状です。

お客様をご紹介ください。

師走の勉強会

2011年12月12日 | 日記
年末恒例の行事や、新組織に備える勉強会なので結構忙しい師走です。

12月10日関西地方本部会と大阪府支部クラブ代表者会議がありました。その後は懇親会。
翌11日は、社員勉強会があり参加させていただきました。
連日遅くまでココロザシを同じくする人たちとあれこれ近い未来を語るのもいいものです。

今回臨時社員選挙で選ばれた方々の肝いりで開催されたこの勉強会は、社員に立候補して選ばれたものの来年の総会まで何をしたらいいのか、どんな準備をして待機すればいいのかという備えのために行われたものです。
実のところ、来年開催の短い社員総会でどうやれば社員としての責務が果たせるか真面目に思いを馳せる方も多いと思われます。
ディスカッションに加わり、実に奥深い議論に入ると、思いがけないヒントを頂きはっとする事が多くあります。

私がお話したことは、JARLの現状と未来への展望に関してですが、一般社団法人となったJARLに求められるものは、何といっても志を掲げビジョンに沿って内なる努力を惜しまず、社会的に影響力のある組織を構築することです。
変化をもたらす自発的な人たちにより運営される組織は、やがて新たな価値を生み出し、社会的に認知される成果を導き出します。

経営的な観点から、一般社団法人は「会社法」による会社と同様に赤字になれば倒産であり、役員は当然その責を負う事になるのですがこの意味と意識が現状ではまだ浸透していないのではないかという問いかけです。
過去の反省から学び新たな課題に真剣に取り組む事は、またとない貴重な経験値になります。無償の奉仕を実践する、代表社員や理事者はJARLの誇りともいえる貴重な人的財産で、金員に換算できない大きな力です。

歴史を顧みて反省することは、
○ 権力の一極化、権限と決裁組織が表面的役所と同じ構造であったこと
○ 理事会の意識向上と同時にJARL事務局の主体性を考え直す事
○ 適材適所の人事が、業務の丸投げ体質、形式的な書類の通過の反省
○ 説明不足と沈黙による結論の回避、義務の放棄。

今後の課題としては
1.旧組織の解散、新法人登記による新しい組織運営を確認し、JARL内のイノベーション意識の高揚。既成の事実の再検証、新しい切り口、新しい捉え方、新しい活用法、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値の創造に邁進する事。

2.情報公開の率先と、安定的な組織つくりを心がけ、予算執行の実際の確認、ビジョンに沿った運営基盤の確立、必要な情報公開、会員の知る権利の保証

3.理事会および事務局の閉鎖的イメージの払拭、事務局任せの理事会および各種委員会の再考、苦情処理に陥る事務局の悪循環

4.理事の意識改革、事務局の合理化、職員の意識改革・・見識・品格の欠落した理事会議論、偏った事務局業務の修整  

5.組織の再編成、現行組織の合理性と矛盾点の再確認

6.内作、外注など業務内容の見直し 現状の契約業務の再点検と、合理的改善への道筋

7.組織内の電子化の促進、財政面、実務面から検証を加えた結果導くもの

などのついて勉強しました。
今後も継続して日常的な情報のやり取りを行い研鑽をつむ約束をして解散しました。


情報公開は改革のエネルギー!

2011年12月06日 | 日記
楽しいアマチュアライフにJARLが寄与しているかという評価は必ずしも満足するものではありません。
QSL転送については比較的認知度も高いのですが、それ以外は無関心か、それとは逆に運営に興味を抱く会員から厳しい意見が続き、両極端を形成しています。
JARLの生い立ちは今さら述べるまでもなく会員なら承知の事実ですが、趣味の団体でありしかも本来同じ志を持つはずの人たちで構成する組織から何故これだけ厳しい声があがるのかを真面目に考える必要があります。

この背景を観察すると、そこには会員が正確な情報を持ちあわせていないという事実が見えてきます。
もっと思い切った表現をすれば、会員が情報を持たないのではなく、持たせなかったという言い方もまんざら的外れではありません。
この辺りの認識が理事者の中でも相違しています。
理事なら何でも知っているはずなのに隠しているのか?という声にたしてもこれまた事実ではないと言わざるをえません。
良く判らないといえば、それなら理事会は何をしているのだ!という声があっても、堂々巡りでこの説明にはかなり時間を要します。
新法人になり真っ先に貫かねばならないことはこの疑問を払拭させる正確な情報の共有にあるといえます。

JARL運営の苦悩はここに秘められており、システム上の欠陥ともいえる閉塞感を改善できなかった理事会が反省しなければならない課題です。
旧法人時代は理事が個々に工夫をしたり考え行動する事を由としない意識が蔓延していました。遠慮なのかそれに満足していたのかは各々に聞いてみれば判る事ですが、理事会がシールドされた世界だとの印象を与えた要因の一つです。
総会でも過去に何度か、これらの指摘を受け、理事会で議事録をもっと詳しくしたらどうだろうか、という議論に入った事があります。
答えは、「今のままで十分だ、その必要はない・・・」という大きな声とこれに同調する意見にかき消されて長年の慣習通り今日に至ってきました。
そんな中でも新しい時代を迎える直前、Web上での理事会報告の速報など幾分前進したことは評価に値します。

こんな思いを裏付ける出来事がありました。ある日某地方本部の会員から質問メールがあり、その主旨は「地方本部長からある事案の説明を受けたが、理事会でそんな話があったのか?そしてどう決まったか?」でした。
質問の内容より一番の関心は何故私に聞いてくるの?でした。
それに対し、関西は情報を詳しく出しているから聞いたら答えてくれるのではないかと!という期待感がきっかけだったようです。
残念ながら質問の答えは「理事会ではそこまでの話に至っていない」としか正直に言えず、聞いた方に混乱を与えたのではないかと案じたのですが、事実として伝えたもののJARL全体としては好ましい出来事につながらないのは問題が残ります。

その時、理事会の様子が各地に伝わる精度が均一ではないことがはっきりし、ここから利害のからんだ不要な思惑が持ち上がり乱れを起こすのだと感じたものです。
唯一の情報である短い議事録からは何も見えず、どう決まったのかが明確でない記述はこの際改善しなければなりません。
説明義務がある理事により表現が変わるとがあれば当然起こる問題であり、その結果ある地方だけの標準が形作られ、固定化し全国を視野にいれた共通認識に至らないことが起こっています。
機能する組織作りにも取り組まなければなりません。

情報が正確に伝わらないことにより意識格差と地域格差を生み、ともすれば軋轢の原因になってきました。
今現実に起こっているさまざまな問題も温度差もすべてここに起因していますが、残念なことにこの呪縛から抜け出す努力よりまだ猜疑心と嫉妬を増大する動きがあることが非常に残念です。
先般の理事会に出た見識や品格に及ぶ理事の資質の話題もこの延長線上にあるといえます。
会員から預かった貴重な財源で運営するJARLが今何をしなければならないかを優先順位により判断すると答えは明らかです。
改革を優先することに興味がない理事は不要だとあえて申し添えます。

今回四国から会長を選出しました、地方本部長から会長がでたことに関し不満を持つ勢力があり、あからさまに異論を唱えるものが居ます。
その一つに会長は全国理事でないといけない、地方本部長から出すのは駄目だ!という論理です。
根拠を確認すると全国選出の理事は、地方本部長を務める理事より格が上だと臆面もなく吹聴する論理です。
思いもかけない事実ですが、改革よりポストに執着する意識をみるあまり、このレベルの低さに驚愕でした。
実に時代錯誤の話ですが、出所を同じくするルートからそっくり同じ声が聞かれることはJARL改革のブレークになります。

大事なのことは、会長は東京でないといけないとか地方本部長は全国理事より格下だなどは全く無用の議論です。
会長がどこから出ようとなど問題でもなく、財政のバランスを早急にとる行動力と判断力のあるリーダーであれば諸手を挙げて協力する事でしか答えはありません。

とにかく会員が知らないという声につながるJARLの苦悩は、誰が何を発言し、何を考えているかが伝わらないシステムにあります。
次回の代表社員選挙では、所信が伝わるシステムを作る必要があります。
この約束を果たせるシステムを作り上げ、誰が真実でない噂の発信源かを知れば向うべき道が言わずとも示されると信じています。
なぜ情報を共有しなければならないかは、言うまでもなく情報を寄せ合い議論を加えると求めるべき答えの精度を増し、それがエネルギーとな
って前進するちからになるという事実です。
倫理観を備えた組織作りにも大きく貢献する事は間違いありません。

新法人発足初の理事会

2011年12月03日 | 日記
JARLWEBに紹介された第2回理事会議事録は、ずいぶん前から比較すると早い時点で詳細報告がなされ、良く出来た内容だと感じます。
新法人となって初めての顔合わせ理事会でしたが、変わる事が目的ではなく、変わらなければ生き残れないという決意がどう記録として残るかが最大の課題でした。

理事会の議事録では何も見えない・・判らないという声が続出していました。それは旧法人時代の評議員会議事録は発言者を含めた一言一句が文字にされていました。
総会の質問、回答も同様の処理がなされていました。
にもかかわらず、組織の羅針盤となる理事会の議論が誰が何を言ったのか明確でないことへの風当たりは強く、今後益々この求めが増大すると感じます。
根強い抵抗感を乗り越え、理事会議事録がここまで進化した事にまだ物足りない思いがありますが、これをきっかけでさらに可視化の高い組織を目指したいと思っています。

今回の理事会の目玉は、議事録にあるように法的な縛りの範疇である理事の職権についてでした。
少し補足しますが、そこには業務執行理事と平理事の職務について明確に定められ決まりの遵守が根底にありました。
選挙で選ばれたのに、何で平理事なのだ!だと不満を抱く理事も現実に居ます。ただこれは内部の約束や慣習の範疇でなく、法律による決め事であり、理事会の構成員としての義務と役割についてその位置関係の確認とこの決まりを遵守する課題です。

なぜ、こんな事が善良な社会人組織であるJARLでことさら取り上げられたのかが問題です。
これを語ると理事会の守秘義務とかまた騒ぐ声もありますが、それは私を含め理事の資質を問われ重大な問題があり、この最確認したいということが水面下にあります。
こんなことを今更・・・私自身としては同列に並びたくないという本音もありますが、現実の問題ですから、嫌い好きではなく運営に障害になる事をこの際排除したいという思いでもあります。
議事録でさらりと触れる程度で留まったことは、現時点ではいたし方のないことですが、当事者の対応いかんによりこの先変化する可能性があります。

理事会の意識の変化は少しばかり見えます。情報公開についても稲毛新会長の所信から見えるように、これまでの意識では新時代を乗り越えられないという決意が伝わります。
人事については新時代に相応しい会長を迎えたと自負できると感じます。
ただ今後の運営には、外堀の波風をみて判断を迫られるのではなく、日常的な意識を備えた自らが発進する改革を実行しなければ意味がありません。
その為に情報を会員の末端まで送り届けるシステムを直ちに構築させなければなりません。
毛細血管に温かい血を流すしかJARLを蘇生させる力にならない現実に直面しています。私は新会長を支援する立場を貫きたいと思っています。

名古屋総会のあと、自分の意思ではありませんが、定款改正の実働部隊を任されました。その後財政問題をつかさどる作業部会を引き続き委ねられました。
この作業を開始して感じた事は、正に前戦に送られた兵士のような心境でした。命令は平成26年度までの収支バランスの均衡をとることです。引き返すとはできません。
何もしなければ、これを達成する見込みはありません。また少しの努力では同様に同じ結果を迎えます。
これを知りながら動くことは不安でもあり、水面下で動く非協力勢力に備えたり気を抜く時間がありません。
すでにJARLの現状は瀕死の重症患者ですから、通常の力では蘇生できる状況でもないことが足かせとなります。
ここで瀕死とは何事か!と怒る理事もいるかもしれませんが、今のJARLは、財政面からみるとマイナス予算に頼ってきた長年の慣習に依存してきた知恵のない瀕死の重症患者です。

会費前納会員の処遇を十数年間先延ばし、にっちもさっちも行かなくなった今財政グループで考えてよ!では辻褄があいません。
まずはここからの脱出です。
そもそも理事会に危機感がなかったところに問題があったのですが、危機を無風状態に変えてしまった力があったことも事情の一つです。
話題の某光学器械メーカーを見てもわかるように、少数であっても力のバランスにより組織の姿が決まります。一時的にせよ株主も知らない、社員も知らない・・信じられなくてもそれでも組織はある時期機能するものです。

今回の理事会の議論の中に公表できないものがあることは事実です。もちろんすべてを公表するなど求めませんが、誰かに強制されるものでもない、善良なアマチュア無線の良識が支配すべきものです。
新時代を迎えた機会に、本末転倒な問題を自浄作用を発揮して修整し、輝きのある新JARLを作りたいものです。

今回の理事会は65点・・・自己採点ながらこれが厳しいものであるかどうかは、まずこれまでとは格段と違う采配による合格点が得られた事実を歓迎しながら、徐々に点数を上げていく努力が見えるものにしたいと考えます。