アマチュア無線とJARLと私JA3HXJ

新しい次代を迎えたJARL・・・
アマチュア無線の行方を映し出す鏡になるのでしょうか!

議論の場を消さないために・・

2010年11月09日 | 日記
私がこのblogを始めようと思ったのは、とかく双方向の議論ができない今のJARLの現状を好ましくないと思ったからです。
以前からそう考えていました。
この場は自分自身への問いかけの機会でもあり、反省なのか?と言われればそのように理解していただいて結構です。

私は、この場に寄せられる批判の多くにある「問題あり」といわれる理事会の構成員です。
ここにそういう方が多く集まるからだ・・と居直るつもりはありませんが、ご指摘すべてにうなずいているものでもありません。
しかし、自らの意思で意見を言っているのですから、役目の範疇なら受けなければならない責任があります。
JARL理事会がここまで不透明だといわれ、事実議論を好まない体質になったのはそれなりの原因があります。
断定するとまたお叱りの対象になるようですが、お行儀の良い理事は、余計なことは外にださない・不用意にしゃべることはない!という長年の慣習があったようです。
これが、ともすれば重要なことも話さなかったいうことにつながったのなら今すぐ考え直す機会です。

末席の理事である私が出来るだけ理事会情報を出したらいい!と言っても簡単には実現せず今日に至っていると言うことかもしれませんが、このあたりが私がお行儀が悪く、イエローカードの対象とされる所以でしょうか・・・
ただこのような中でも、私自身は宗旨替えをせず、基本的な考えを変えずにここまで来ることができたのは、改革を掲げて自らの意思で理事会に参画したためです。志をまだ捨てなかったからだと思います。少しばかり自己主張しました!

これはどうでもいいことでしょうが、こんなことがありました・・・

私のところにはお会いしたことがない会員からメールが届くことが多くあります。
その中に、気になるものがありました
「私のエリアの本部長から理事会の報告を受けた・・本当にそんな話があったのか?」
というものがありました。
答える前に
「なんで私に聞いてくるの?」
となったのですが
「関西は理事会情報をすべて出しているようだからそれに期待して聞いた・・」
ということのようでした。

要するに、理事会の報告が正確に地元に伝えられていないのでは、という不信感のようですが組織として重大な問題でした。
特殊なケースだと片付けるかもしれませんが、こういう状況を作らないためには理事会の議事録を正確に出せばいいことですが、このあたりに閉塞感を与える背景があったのかもしれません。

JARLは細い一本のルートから全国に情報が送り出された経緯がありますが、この結果インターネット社会の膨大なトラフィックの中を行き来する環境からとっくに取り残されてしまったといえます。
会員が知る道がないのではないか・・一度こんな不信感を抱けば、その相手が何を言っても信じない図式になります。ついにその時が来てしまったというのが私の個人的な思いです。

このblogの開設の機会にお断りしたことは、個々のコメントにはいちいち回答することは遠慮したいということでした。
これにはそれなりの理由がありますが、いちいち反論すれば本質から離れた感情論になって終結という事態を招いたケースを多く見てきたこともありこれを避けたいと願ったのも一つの理由です。
継続が力だとすれば、炎上させるblog環境から遠ざけるのも工夫の一つです。
ひとつクッションを置いてこれらの話題に触れてもいいのではないか・・・そんな思いもありました。

ここに書く内容はあくまで私の主観であって、JARL理事だろうと言われるなら、私が手を下したことに対する報告と、その範囲で責任の及ぶものには出来るだけ答えたいという意図はお伝えしています。

私を含めて失礼ながら理事の多くが論客とは言えない現状が見受けられます。そうではないかもしれませんが・・
論旨がしっかりした方々の記述は日本語をきちんと読むことが出来るなら十分理解できます。
悔しいながらも理路整然とした反対意見にもしっかりと耳を傾けています。
しかしこれを論破し、際限ない議論に入るにはさらに学習を重ね対応しなければなりません。
心情的には私自身「NO」に近いものがあります。不勉強さの言い訳でしょうが、正直なところ時々メゲそうな自分を感じます。

もともとJARL理事会は、ロジカルな議論が苦手で、ただ黙々と現場の仕事をしてきたのかもしれません。
書きながら、「ろくな仕事などしていないだろう・・」という声が聞こえる病的な心理状態の自嘲気味な思いを残しながら文字をしたためるのも辛いものです。

正論を言っても罵倒されることが多いので、誤解など恐れていては話が進まないのですが、要するにこのblogの意図は頂いたコメントが例え匿名であっても削除しない・・ただ私と書き込んだ人とのバトルで終わらせるつもりが毛頭ないということです。
私の能力では対応できないからと逃げるつもりもなく、このささやかなやり取りから少しばかりJARLの現状をお伝えし改革に近づいているという兆しを求めているからです。

事実今回の論争は、これまで全く関心のなかった人たちの間に定款を読み直したり、次回の臨時総会の議案やその背景をしっかり知ろうとする存在を浮かび上がらせました。
これこそ私が望んでいた姿です。
その証拠に事務局への問い合わせに、定款の文言に対する質問が多く届くようになりました。
これはこれまで見られなかった現象で、事務局は迷惑でも組織としては会員の意識の向上という観点からは歓迎すべきことではないかと思います。

これまで観られた行き先が見えない議論の答えが、このblogで見つかるという期待にはほど遠いかもしれませんが、多くの意見を掲示する場として現状を知る役割は果たせていると思います。
単純な現代版電子壁新聞のような思いです。

どこに真実があるのか、真贋の目利きはまさにこの議論をのぞき見る方々の力であることに変わりはありません。
私たちのどこが問題なのか、これからのJARLに何が最大のネックなのか・・・これをきちんと見極めて進むことが出来れば、その改革への手法は見つかるはずです。
くどいようですがその手法の議論に入らず臨時総会は不要だというだけの意見に賛同できないのです。むしろ解決の糸口を先延ばしすることになると強く訴えます。

臨時総会では、名古屋総会で問題だといわれた議事の進め方についての根拠を共通認識とするために出席者全員に「議事運営規定」をお配りします。
これが実現できたのも積極的に情報を出したいと願う私たちの仲間の努力から生まれたものです。どんな形であっても意見の交換の場から新たな取り組みが生まれる事実でもあります。

情報を出そうとする人たちが体制側であるということで必要以上に攻撃される現状は好ましいものではありません。
JARLが危機管理の希薄な団体とするならばここに論客が颯爽と登場すれば結構人気者になります。防戦ばかりの私などは取るに足らない存在でしかありません。

できればいつも言うように評論家として抜きん出る方々が、実際のJARL改革に参画していただければもっと大きな前進が見られるのではないかと思っています。