お父さんがちょっと厳しいことを言ったようで
ニイト君がご飯を食べなくなった。
いたわって欲しいから拒食症のフリをすると言うので
腹が立って真剣に怒った。
真剣に怒ったらご飯(ラーメン)を食べた。
食べた後、心の内を話してくれた。
自分は色々頑張ろうとしてきた。
でも頑張るたびに挫折して心が折れた。
自分は何をやってもやり遂げられないダメな人間だ。
どうせ学校に入っても中退するに決まっている。
生きているだけで精一杯だ。
小さなハードルから乗り越えて自信をつけていけばいいんだよと言ったけれど、
どうせダメだと言う。
失敗を繰り返して、何かを始める勇気がないと言う。
軽躁状態の時は自信満々でなんでもできる気がするけれど
長続きしないから挫折して心が折れる。
そんなことを繰り返してすっかり自分に自信をなくしてしまったようだ。
薬が効いているからなのか、ここ一年くらい軽躁にはなっていない。
ニイト君は躁状態にならないと何もできないと言う。
しかし、軽躁で始めることは長続きしない。
軽躁じゃない状態でできることを見つけようよと言っても
言うことを聞かない。
もう自分自身が信用できないと言う。
障害者年金をもらって生きていくしかないと言っている。
どうしてこうなってしまったのか
自分自身に自信を取り戻させるにはどうしたらよいのか。