宮本たけし インタビュー http://miyamoto-net.net/activity/1889
大阪12区から無所属で立候補する宮本たけし。
実直で生一本かつ、言葉の端々に見え隠れする市民への優しいまなざし。
宮本たけしという人間の率直な心境を聞いてみた。
◎市民とともに本気で変える
国民を小ばかにしている政治。野党共闘を思い切って進めたい。そのためには沖縄3区と並んで大阪12区で本気の市民と野党の共闘をつくりあげる。そうすれば勝てるんだ、と言うことを示す。自ら退路を断って、「無所属」というカタチで立つというのは、一番、野党共闘をつくりあげる上では、有効だということで決意して申し出ました。
――― Twitterでもみんなが驚いて、大喜びして、勝たないといけないという反応があります。
日々、情勢が動いてゆく。僕は3月31日に出馬表明した。4月2日に国会に出たんですけどね。僕は割と党派を超えておるもんだから(笑)立場を超えて人間的な付き合いは例を欠くことはないんだ。「がんばってくれ」といろんな声があるんだが、とある自民党の議員が手を握って「お元気で。ご自愛ください。」とか言うんだよ。「まるで片道燃料を乗せてゆく特攻隊みたいな言い方ですが、私は往復の燃料を積んでるからね。そんな哀しいこと言いなさんな(笑)」なんてやりとりをしました。
私が退路を断って、無所属で立つことに本気度を感じていただき、「ここまでやるか」と重く受け止められてるんです。別のある議員も、義理の予定があって応援に行けないと言っていたが、その後に応援にかけつけるという連絡をいただいた。仁義を切ってから「行きます」とお返事をくれた。宮本が「議員のバッジを外して闘う」という重い決断に対して、その決意に比べて「私はどうなんだ」「本当にそんな態度でいいのか」と葛藤されている。野党共闘がこれだけ切望されているときに、「身を捨てて闘う議員を見殺しにしていいのか」という風に、他党派の議員仲間も考えてくれて、応援に行くという声が続々と届いているのはとてもありがたいです。駆けつけてくれる他党派の応援議員は10本の指に到達しそうな勢いです。
◎当選しても、共産党ではなく無所属でいく
――― 自由党の推薦も決めました。宮本さんは自由党と共産党の推薦候補ですね。
自由党の主催の演説会も開いてくれる予定があります。自由党も共産党も、推薦していただけるそれぞれが主催の演説会です。これは国民民主党にお願いに行ったときに申し上げましたが、なにも選挙だけを無所属ではなく、私は無所属で通していただいたあとも、全ての推していただいた皆さんの共同の議員として、一致点を守りながら、誠実に活動したい。野党共闘を成就させるために市民と共にがんばる。そういう決意です。
こういう話をね、実は今「社長さんたちが集まる場に来ておまえ話せ」と言われて(笑)。12区とは限らない大阪市内で影響力を持っておられる十数人を前に喋ってきたんです。薩長同盟のためにわが身を捨てて頑張った坂本龍馬みたいに受け取られました(笑)「安倍政治さよなら」という私のスローガンを知って、安倍政治がここまでひどいのに対決できないことに皆さん憤っている。維新は大阪の自民党とは喧嘩してるけど、安倍政権とは仲良し。正面を見据えて野党がしっかり本気の共闘をする捨て身の覚悟を買ってもらって、「世の中を変えるにはこういう人しかおらん」と写真撮影してくださいを求められました(笑)。こちらも覚悟をお伝えしなきゃと思いました。
――― 大東市長ともお会いしたんですね。
大東市長は「文字通り退路を断っての出馬ですね」と仰られました。私が無所属で立つのは選挙のための方便ではない。私は生粋の共産党の議員であることは隠しも隠せもしないんだけど、自ずから無所属で通していただいたあとは共産党員であるこれまでの宮本たけしとは違ってくる、とお伝えしました。「そこまで言う共産党の議員は初めてです」と感動していました(笑)。確かにこういう風に立つのは僕だけですからいないのは当たり前なんですけど(笑)、あらためて語ってみて相手は重く受け止めてくださる。共産党はそういうこと言わないんだ。共産党は変わらず共産党なんだ、というのが当り前だと思ってたのに、有権者の皆さんに合わせます。市民と野党の共闘にこちら側から合わせます、というのはものすごく衝撃みたいで。本当に正しいことのために一緒にやろうじゃないか。安倍政権を打倒するのは私が先頭に立って頑張るけど、市民一人ひとりが候補者です。皆の力で山を動かす。こういう選挙を私はやりたいんです。望むところ。大きな仕事をやらせていただく。私の挑戦が、山が動く一番の力になるし、活路を開き、勝算が生まれる。市民と野党の共闘が本気で固まれば、必ず勝てる。
――― 日本共産党が野党共闘に踏み出して、変わってきたと思うんですけども、10年前だとこういうことは起きないと思うんです。変化があったのは2015年。
安倍政治があまりにも悪いということがあります。森友の問題で、自分は自民党員だという人がいらっしゃる。森友問題には我慢がならん。政治を舐めている。たとえバレても認めず逃げ切れる。かつての自民党だったら、バレたらえらいことになることはやらないのがあたりまえで、バレた場合は「万事休す」と止めるのがあたりまえでした。バレても開き直り、数の力で権力で押さえつけて、誤魔化し、逃げ切る。自民党支持者からの怒りの声がたくさん届いています。
野党共闘のキッカケは有事法制や集団的自衛権の行使がはじまりでしたけれど、私は「安倍政治を許さない」と言ってるわけで、自公政権とは言っていない。安倍さんがダメなんだ。公明党にも考えている人がいる。今度の選挙の味方は野党だけに限らない。結論で言うと、安倍政権は特別な悪さを持っている。そういうものを考えたときに、あらゆるいきがかりを乗り越えて、一つに結束する必要がある。共産党が障害になり、「共産党公認」だとノれないというのであれば、私は喜んで野党共闘の受け皿として身を投げ出して決断する。党もありがたいことに理解してくれて、志位さん自ら「宮本さんは我が党の論客として、かけがえのない議員だけれども、この際、野党共闘のために差し出します(笑)皆さんの力で通してほしい。この議員の論戦力が野党共闘の財産なのであれば、どうぞ推薦、応援してほしい。」と背中を押してくれた。この流れを受けて自由党が「わかりました」と。森友を追求してきた戦友の森ゆうこさんも駆けつける。川内博史さんも、今井雅人さんも、有田芳生さんも、川田龍平さんも来てくれる。名前やメッセージを出したり、現に駆けつけてくれたりと調整中。嬉しい悲鳴です。今までこんな選挙はありませんでしたねぇ。
◎安倍政治は一強でもなんでもない
――― いよいよ選挙がはじまりますが、有権者のみなさんにどういう風に訴えていこうかと思いますか?
政治の流れを変えよう、変えられるんだと。今は、閉塞感と諦めががあると思います。大阪で言うと維新に対する期待というものも、今回の統一地方選挙の前半戦を見ても、決して低くはない。手ごわいです。何かぶち壊してくれるんではないか、今のままではダメだという期待。よく考えていただきたいのは、維新の勢力は安倍政治とは何ら対決しない。安倍政治の手下としては我々の方が相応しいと考えている人らですから。嘘偽りなんです。本当に今の閉塞感を打ち破り、市民と野党が本気で結束すれば政治は変えられる。安倍政治は一強でもなんでもない、ということをみんなの力と示したいというのがまず一点。そこを突破すれば12区だけではなく、参院選もこの流れが大きく広がる。その先には安倍政権を打倒して、野党連合政権を開く確かな通路がつくれると思います。ここをしっかり伝えて、みんなの力で政治を動かそうじゃないかいう訴えを貫きたい。
政策的には消費税10%増税反対、憲法9条改正反対、森友学園問題、厚労省不正統計問題、「忖度」発言の問題等々。この歪んだ、私物化された誰も責任をとらない政治。近畿財務局の職員が痛ましい自死を遂げても何ら痛みを感じない無神経な政治。国民を舐めきった政治。ここを変えてゆく。納得のゆく、希望を持てる将来に。私はそういう政治をやりたいです。
――― この先への期待感があります。
みなさんのご期待を担える象徴としての役割を、市民と野党の大義の旗印を掲げて、大阪12区から「安倍政治さよなら」の狼煙をあげる。この狼煙は沖縄3区でも上がるでしょうから。ここからこの夏の参院選で安倍政治そのものを終わらせてゆく確かな号砲にしたい!
◎国会活動で宮本たけしがやってきたこと
――― よくサポーターや市民から聞かれることがあります。「森友の宮本さん」というのはみんなよく知ってるいるんです(笑)宮本さんの今までの国会活動での一押しの経験を教えてもらえますか?
私が参議院議員1期6年を務めたときの経験から言うと、『武富士』という当時日本最大のサラ金会社の不正行為がありました。それらを全て国会で暴いて追及したことです。警察と武富士という会社が癒着していたのですが、とうとう警察にも処分が出て、出ざるを得ないところまで追い詰めて、その結果、警察の側は武富士の不正を取り締まり、会長を逮捕までいきました。なぜ彼らが金に糸目をつけずに金品を配ったりする悪さをしていたかといえば全て高金利の貧しい庶民から搾り取った金だったから。それで「高金利を引き下げさせよう」という運動に大きな国民的な支持が集まった。べらぼうな高金利が下げられた。今ではCMでも「長く返した人は返せますよ」と広告が一般的になっている。武富士も潰れてしまいました。今では高金利は許されなくなった。この仕事は一番大きかった。金利が高いということで、庶民が自殺にまで追い込まれるような声なき声を何としても突き付けて、恨みを晴らしたい、と頑張って逮捕まで追い込んだわけです。
それから衆議院に2009年に通していただいてからは「教育」の分野を担当していました。とにかく学費が高い。奨学金を借りると全て返済が必要な貸与・借金になる。当時、給付型はありませんでした。無利子ならまだしも有利子が大半。お金を借りて利子をつけて返すなら奨学金でも何でもなく、ただの借金です。滞納したら延滞金がつく。国公立の学費は僕らの頃(1980年入学)で年18万円。僕よりも10年上の先輩の頃(1970年入学)なら年1万2000円でした。月1000円ですよ?それが今、初年度で年間100万近いような金を奨学金で借りて、4年で400万。利子がついて500万かかる。大学を卒業して、社会に巣立っていく若者が500万円の借金を背負って出ていくような社会。こらぁねぇ、異常だというほかない。そんなものをやらせているのが国の奨学金制度。「勉強したいか。したかったら金貸すよ。利子をつけて返してや。500万くらいになるけどええか。」だなんて、あまりにも酷い。
私はそもそも学費というものは無料にやがてしてゆくべきで、国際人権規約の条文には「漸進的な無償化」と書いてある。これに対して、日本政府は留保して無償化しません、と。1979年に国会が批准して、当時の私の質問に民主党政権が留保撤回しますと答えたのは2012年。33年間も留保し続けてたものを撤回することができた。無償化への道を開き、その後に給付型奨学金ができる突破口を開くことができました。しかし今の、安倍政権が言う給付型奨学金無償化というのは無償化には値しない。無償化というのは徐々に無償に向かわせるというのが当り前ですが、私学は年々上がっているし、国公立も10万円値上げした大学もある。自民党は、貧しい家庭の学生だけを授業料減免や給付型奨学金で救って、困ってる人が減ってればいいんだだって。それはおかしい。そもそも教育というのは「お金を払うから勉強させてください」ではなく、「勉強してゆく意欲があるなら、社会が費用を負担するから勉強してください。それが国の財産です」と、社会が負担するべき話なのに、国が拒否していた。「スティグマ」というのですけど、恥とか嫌悪の感情を学費の優遇を受ける学生たちに持たせてしまっています。「みんなは高い学費を払っているのに、君の家庭は貧しいからタダにしてあげる」という状況をつくる。これは学生の心を傷付ける政策です。私は反対です。
――― LGBTの問題をいち早く取り上げたというのも聞きました。
私は青年運動をやっていた当時は今よりもずっとカミングアウトができない社会だった。心に押し殺して、自己肯定感情を持てなかった。早くから私の中で関心があった。国会で話題に出てきたときに取り組んだ。GID特例法でした。GIDというのは「性同一性障がい」の英訳です。性同一障がいの当事者の方たちの性別を変更できる法律です。今、世田谷区議をやってらしてる上川あやさんらと一緒に、また、自民党の南野知恵子さんという看護師出身の参議院議員が理解のあるかたで、超党派で取り組んだ。このGID特定法は極めて限界がある法律で、結婚している男女のどちらか性別変更すると、同性婚を認めていないので、離婚しないといけないということになってくる。それから、こどもがいるとダメ。生まれてきたこどもから見たときに、父や母が2人いるのはダメ。今は子どもが成人すればOKという風になった。性のアイデンティティの食い違いを理解し、お父さんがお母さんが2人いてもいいんだ、という風に後に、改正しました。歴史的な最初の認める法律でした。しかし自民党が最初に理解を示したのは「これは障がいなんだ」という点でした。障がいを元に戻すという論理。世の中は男と女とがひっついてるのが当然で、本来の性に戻ってもらうという考え。彼らは多様な性のありかたを認めるのがよいとは言わず、あくまで伝統的な男女間の中で男女が入れ替わっている障がいがある、という考えでした。今となっては私たちは心と身体の食い違いは「障がい」なのかどうかというのが問われてくる。20年前にこういう議論が初めて始まり、私はずっと取り組んでいる。
こぴーはここまで。続きは上記URLに入ってお読みください。
大阪12区から無所属で立候補する宮本たけし。
実直で生一本かつ、言葉の端々に見え隠れする市民への優しいまなざし。
宮本たけしという人間の率直な心境を聞いてみた。
◎市民とともに本気で変える
国民を小ばかにしている政治。野党共闘を思い切って進めたい。そのためには沖縄3区と並んで大阪12区で本気の市民と野党の共闘をつくりあげる。そうすれば勝てるんだ、と言うことを示す。自ら退路を断って、「無所属」というカタチで立つというのは、一番、野党共闘をつくりあげる上では、有効だということで決意して申し出ました。
――― Twitterでもみんなが驚いて、大喜びして、勝たないといけないという反応があります。
日々、情勢が動いてゆく。僕は3月31日に出馬表明した。4月2日に国会に出たんですけどね。僕は割と党派を超えておるもんだから(笑)立場を超えて人間的な付き合いは例を欠くことはないんだ。「がんばってくれ」といろんな声があるんだが、とある自民党の議員が手を握って「お元気で。ご自愛ください。」とか言うんだよ。「まるで片道燃料を乗せてゆく特攻隊みたいな言い方ですが、私は往復の燃料を積んでるからね。そんな哀しいこと言いなさんな(笑)」なんてやりとりをしました。
私が退路を断って、無所属で立つことに本気度を感じていただき、「ここまでやるか」と重く受け止められてるんです。別のある議員も、義理の予定があって応援に行けないと言っていたが、その後に応援にかけつけるという連絡をいただいた。仁義を切ってから「行きます」とお返事をくれた。宮本が「議員のバッジを外して闘う」という重い決断に対して、その決意に比べて「私はどうなんだ」「本当にそんな態度でいいのか」と葛藤されている。野党共闘がこれだけ切望されているときに、「身を捨てて闘う議員を見殺しにしていいのか」という風に、他党派の議員仲間も考えてくれて、応援に行くという声が続々と届いているのはとてもありがたいです。駆けつけてくれる他党派の応援議員は10本の指に到達しそうな勢いです。
◎当選しても、共産党ではなく無所属でいく
――― 自由党の推薦も決めました。宮本さんは自由党と共産党の推薦候補ですね。
自由党の主催の演説会も開いてくれる予定があります。自由党も共産党も、推薦していただけるそれぞれが主催の演説会です。これは国民民主党にお願いに行ったときに申し上げましたが、なにも選挙だけを無所属ではなく、私は無所属で通していただいたあとも、全ての推していただいた皆さんの共同の議員として、一致点を守りながら、誠実に活動したい。野党共闘を成就させるために市民と共にがんばる。そういう決意です。
こういう話をね、実は今「社長さんたちが集まる場に来ておまえ話せ」と言われて(笑)。12区とは限らない大阪市内で影響力を持っておられる十数人を前に喋ってきたんです。薩長同盟のためにわが身を捨てて頑張った坂本龍馬みたいに受け取られました(笑)「安倍政治さよなら」という私のスローガンを知って、安倍政治がここまでひどいのに対決できないことに皆さん憤っている。維新は大阪の自民党とは喧嘩してるけど、安倍政権とは仲良し。正面を見据えて野党がしっかり本気の共闘をする捨て身の覚悟を買ってもらって、「世の中を変えるにはこういう人しかおらん」と写真撮影してくださいを求められました(笑)。こちらも覚悟をお伝えしなきゃと思いました。
――― 大東市長ともお会いしたんですね。
大東市長は「文字通り退路を断っての出馬ですね」と仰られました。私が無所属で立つのは選挙のための方便ではない。私は生粋の共産党の議員であることは隠しも隠せもしないんだけど、自ずから無所属で通していただいたあとは共産党員であるこれまでの宮本たけしとは違ってくる、とお伝えしました。「そこまで言う共産党の議員は初めてです」と感動していました(笑)。確かにこういう風に立つのは僕だけですからいないのは当たり前なんですけど(笑)、あらためて語ってみて相手は重く受け止めてくださる。共産党はそういうこと言わないんだ。共産党は変わらず共産党なんだ、というのが当り前だと思ってたのに、有権者の皆さんに合わせます。市民と野党の共闘にこちら側から合わせます、というのはものすごく衝撃みたいで。本当に正しいことのために一緒にやろうじゃないか。安倍政権を打倒するのは私が先頭に立って頑張るけど、市民一人ひとりが候補者です。皆の力で山を動かす。こういう選挙を私はやりたいんです。望むところ。大きな仕事をやらせていただく。私の挑戦が、山が動く一番の力になるし、活路を開き、勝算が生まれる。市民と野党の共闘が本気で固まれば、必ず勝てる。
――― 日本共産党が野党共闘に踏み出して、変わってきたと思うんですけども、10年前だとこういうことは起きないと思うんです。変化があったのは2015年。
安倍政治があまりにも悪いということがあります。森友の問題で、自分は自民党員だという人がいらっしゃる。森友問題には我慢がならん。政治を舐めている。たとえバレても認めず逃げ切れる。かつての自民党だったら、バレたらえらいことになることはやらないのがあたりまえで、バレた場合は「万事休す」と止めるのがあたりまえでした。バレても開き直り、数の力で権力で押さえつけて、誤魔化し、逃げ切る。自民党支持者からの怒りの声がたくさん届いています。
野党共闘のキッカケは有事法制や集団的自衛権の行使がはじまりでしたけれど、私は「安倍政治を許さない」と言ってるわけで、自公政権とは言っていない。安倍さんがダメなんだ。公明党にも考えている人がいる。今度の選挙の味方は野党だけに限らない。結論で言うと、安倍政権は特別な悪さを持っている。そういうものを考えたときに、あらゆるいきがかりを乗り越えて、一つに結束する必要がある。共産党が障害になり、「共産党公認」だとノれないというのであれば、私は喜んで野党共闘の受け皿として身を投げ出して決断する。党もありがたいことに理解してくれて、志位さん自ら「宮本さんは我が党の論客として、かけがえのない議員だけれども、この際、野党共闘のために差し出します(笑)皆さんの力で通してほしい。この議員の論戦力が野党共闘の財産なのであれば、どうぞ推薦、応援してほしい。」と背中を押してくれた。この流れを受けて自由党が「わかりました」と。森友を追求してきた戦友の森ゆうこさんも駆けつける。川内博史さんも、今井雅人さんも、有田芳生さんも、川田龍平さんも来てくれる。名前やメッセージを出したり、現に駆けつけてくれたりと調整中。嬉しい悲鳴です。今までこんな選挙はありませんでしたねぇ。
◎安倍政治は一強でもなんでもない
――― いよいよ選挙がはじまりますが、有権者のみなさんにどういう風に訴えていこうかと思いますか?
政治の流れを変えよう、変えられるんだと。今は、閉塞感と諦めががあると思います。大阪で言うと維新に対する期待というものも、今回の統一地方選挙の前半戦を見ても、決して低くはない。手ごわいです。何かぶち壊してくれるんではないか、今のままではダメだという期待。よく考えていただきたいのは、維新の勢力は安倍政治とは何ら対決しない。安倍政治の手下としては我々の方が相応しいと考えている人らですから。嘘偽りなんです。本当に今の閉塞感を打ち破り、市民と野党が本気で結束すれば政治は変えられる。安倍政治は一強でもなんでもない、ということをみんなの力と示したいというのがまず一点。そこを突破すれば12区だけではなく、参院選もこの流れが大きく広がる。その先には安倍政権を打倒して、野党連合政権を開く確かな通路がつくれると思います。ここをしっかり伝えて、みんなの力で政治を動かそうじゃないかいう訴えを貫きたい。
政策的には消費税10%増税反対、憲法9条改正反対、森友学園問題、厚労省不正統計問題、「忖度」発言の問題等々。この歪んだ、私物化された誰も責任をとらない政治。近畿財務局の職員が痛ましい自死を遂げても何ら痛みを感じない無神経な政治。国民を舐めきった政治。ここを変えてゆく。納得のゆく、希望を持てる将来に。私はそういう政治をやりたいです。
――― この先への期待感があります。
みなさんのご期待を担える象徴としての役割を、市民と野党の大義の旗印を掲げて、大阪12区から「安倍政治さよなら」の狼煙をあげる。この狼煙は沖縄3区でも上がるでしょうから。ここからこの夏の参院選で安倍政治そのものを終わらせてゆく確かな号砲にしたい!
◎国会活動で宮本たけしがやってきたこと
――― よくサポーターや市民から聞かれることがあります。「森友の宮本さん」というのはみんなよく知ってるいるんです(笑)宮本さんの今までの国会活動での一押しの経験を教えてもらえますか?
私が参議院議員1期6年を務めたときの経験から言うと、『武富士』という当時日本最大のサラ金会社の不正行為がありました。それらを全て国会で暴いて追及したことです。警察と武富士という会社が癒着していたのですが、とうとう警察にも処分が出て、出ざるを得ないところまで追い詰めて、その結果、警察の側は武富士の不正を取り締まり、会長を逮捕までいきました。なぜ彼らが金に糸目をつけずに金品を配ったりする悪さをしていたかといえば全て高金利の貧しい庶民から搾り取った金だったから。それで「高金利を引き下げさせよう」という運動に大きな国民的な支持が集まった。べらぼうな高金利が下げられた。今ではCMでも「長く返した人は返せますよ」と広告が一般的になっている。武富士も潰れてしまいました。今では高金利は許されなくなった。この仕事は一番大きかった。金利が高いということで、庶民が自殺にまで追い込まれるような声なき声を何としても突き付けて、恨みを晴らしたい、と頑張って逮捕まで追い込んだわけです。
それから衆議院に2009年に通していただいてからは「教育」の分野を担当していました。とにかく学費が高い。奨学金を借りると全て返済が必要な貸与・借金になる。当時、給付型はありませんでした。無利子ならまだしも有利子が大半。お金を借りて利子をつけて返すなら奨学金でも何でもなく、ただの借金です。滞納したら延滞金がつく。国公立の学費は僕らの頃(1980年入学)で年18万円。僕よりも10年上の先輩の頃(1970年入学)なら年1万2000円でした。月1000円ですよ?それが今、初年度で年間100万近いような金を奨学金で借りて、4年で400万。利子がついて500万かかる。大学を卒業して、社会に巣立っていく若者が500万円の借金を背負って出ていくような社会。こらぁねぇ、異常だというほかない。そんなものをやらせているのが国の奨学金制度。「勉強したいか。したかったら金貸すよ。利子をつけて返してや。500万くらいになるけどええか。」だなんて、あまりにも酷い。
私はそもそも学費というものは無料にやがてしてゆくべきで、国際人権規約の条文には「漸進的な無償化」と書いてある。これに対して、日本政府は留保して無償化しません、と。1979年に国会が批准して、当時の私の質問に民主党政権が留保撤回しますと答えたのは2012年。33年間も留保し続けてたものを撤回することができた。無償化への道を開き、その後に給付型奨学金ができる突破口を開くことができました。しかし今の、安倍政権が言う給付型奨学金無償化というのは無償化には値しない。無償化というのは徐々に無償に向かわせるというのが当り前ですが、私学は年々上がっているし、国公立も10万円値上げした大学もある。自民党は、貧しい家庭の学生だけを授業料減免や給付型奨学金で救って、困ってる人が減ってればいいんだだって。それはおかしい。そもそも教育というのは「お金を払うから勉強させてください」ではなく、「勉強してゆく意欲があるなら、社会が費用を負担するから勉強してください。それが国の財産です」と、社会が負担するべき話なのに、国が拒否していた。「スティグマ」というのですけど、恥とか嫌悪の感情を学費の優遇を受ける学生たちに持たせてしまっています。「みんなは高い学費を払っているのに、君の家庭は貧しいからタダにしてあげる」という状況をつくる。これは学生の心を傷付ける政策です。私は反対です。
――― LGBTの問題をいち早く取り上げたというのも聞きました。
私は青年運動をやっていた当時は今よりもずっとカミングアウトができない社会だった。心に押し殺して、自己肯定感情を持てなかった。早くから私の中で関心があった。国会で話題に出てきたときに取り組んだ。GID特例法でした。GIDというのは「性同一性障がい」の英訳です。性同一障がいの当事者の方たちの性別を変更できる法律です。今、世田谷区議をやってらしてる上川あやさんらと一緒に、また、自民党の南野知恵子さんという看護師出身の参議院議員が理解のあるかたで、超党派で取り組んだ。このGID特定法は極めて限界がある法律で、結婚している男女のどちらか性別変更すると、同性婚を認めていないので、離婚しないといけないということになってくる。それから、こどもがいるとダメ。生まれてきたこどもから見たときに、父や母が2人いるのはダメ。今は子どもが成人すればOKという風になった。性のアイデンティティの食い違いを理解し、お父さんがお母さんが2人いてもいいんだ、という風に後に、改正しました。歴史的な最初の認める法律でした。しかし自民党が最初に理解を示したのは「これは障がいなんだ」という点でした。障がいを元に戻すという論理。世の中は男と女とがひっついてるのが当然で、本来の性に戻ってもらうという考え。彼らは多様な性のありかたを認めるのがよいとは言わず、あくまで伝統的な男女間の中で男女が入れ替わっている障がいがある、という考えでした。今となっては私たちは心と身体の食い違いは「障がい」なのかどうかというのが問われてくる。20年前にこういう議論が初めて始まり、私はずっと取り組んでいる。
こぴーはここまで。続きは上記URLに入ってお読みください。