昨日は、渋谷区立松濤美術館「SHIBUYAで仏教美術 奈良国立博物館コレクションより」を観たのでございます。
https://shoto-museum.jp/exhibitions/195nara/
奈良国立博物館の所蔵品から、仏教に関する美術工芸品83件を、前期・後期で展示。
迂闊にも前期を観逃してしまい、今は後期でございます。
構成は以下の通り。気になった作品の一部もリスト順に。
ささ、まずは地下１階の展示室からまいるぞよ。
【第１部】日本の仏教美術の流れ
日本における仏教美術の流れを、５つの章で紹介。
＜第１章＞釈迦の美術
《首懸駄都種子曼荼羅厨子》［重要文化財］木製 黒漆塗 彩絵 金銅装 鎌倉時代（13～14世紀）
携帯用ゆえあまり奥行きはなく、内部の取り外しできる板の丸い鏡に舎利をまつり、奥壁に曼荼羅、扉の内側には炎を背負った明王も描かれて、素敵なのじゃ。
＜第２章＞密教
《如意輪観音菩薩坐像》［重要文化財］木造 古色（現状） 平安時代（9～10世紀）
（リストでは第１部じゃが、展示は２階の第２部に）
どっしりと重量感あるお姿。繋がった眉毛。
わたくしが勝手に抱いておる如意輪観音のイメージとは少々違う感じで興味深い。
《両界曼荼羅》絹本著色 鎌倉時代（13世紀）
胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の二幅一対。
どちらも緻密で、地模様には截金文様が使われておりまする。
＜第３章＞浄土信仰
《地蔵菩薩像》［重要文化財］絹本著色 鎌倉時代（13世紀）
蓮華に立つ地蔵菩薩が雲に乗って飛来するの図。
弧を描く眉、下方を見る切れ長の目、小さく赤い唇、美肌、たいそう美形な地蔵菩薩よのぅ。
《刺繡阿弥陀三尊来迎図》絹製 刺繡(一部に髪繍) 南北朝～室町時代（14～15世紀）
刺繍で描かれた阿弥陀三尊で、三尊の髪や衣などは人の髪が使われた髪繡。
＜第４章＞神仏習合
《役行者像》絹本著色 室町時代（14世紀）
修験道の開祖・役行者が、鬼の夫婦を従えて、滝も見える山奥の岩の上に座っておりまする。
＜第５章＞絵巻
《辟邪絵 鍾馗・神虫》［国宝］紙本著色 平安～鎌倉時代（12世紀）
「鍾馗」 目をカッと見開いた鍾馗が、両手で疫鬼を捉え、目をえぐり出し殺そうとしておる。
「神虫」 神虫は、朝に3000匹、夕に300匹の疫鬼を捉えて食べるんじゃと。
この絵の神虫は、８本足のガマガエルめいた姿で、口を血で真っ赤にして疫鬼を喰らっておる。
前期は「天刑星」「栴檀乾闥婆」「毘沙門天」の展示だったそうで、そちらも観たかったのぅ。
《沙門地獄草紙（沸屎地獄》［重要文化財］紙本著色 平安～鎌倉時代（12世紀）
飲酒や肉食をして地獄に堕ちた僧たちが、獣頭の獄卒たちに糞尿の川に突き落とされ、涙を流すと目から炎が吹き出るという怖い場面。
わたくしは肉食はするが、僧ではなくエジプトのウサギ女神じゃから大丈夫かのぅ。ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
お次は２階の展示室、サロンミューゼじゃ。
【第２部】珠玉の名品たちーまほろばの国から
仏像、書跡、工芸を分野別に紹介。
＜第１章＞御仏と出会う－仏像
《観音菩薩立像》銅造 飛鳥時代（7世紀）
たおやかですらりと美しく、こっそり連れ帰りたいのじゃった。（こらこら）
《薬師如来坐像》［重要文化財］銅造 奈良時代（8世紀）
ふっくらしたお顔とお体。衣の柔らかなドレープが、台座の蓮華座まで覆っておりまする。
＜第２章＞うるわしの書
《明恵上人夢記（四月二十二日）》紙本墨書 鎌倉時代（13世紀）
高山寺を開いた僧・明恵は、20歳頃から晩年まで、自分の見た夢を紙に書いて記録していたそうで、これはそのひとつじゃ。
＜第３章＞仏教工芸の粋
《鳳凰文戧金経箱》［重要文化財］木製 黒漆塗 沈金 中国・元時代（14世紀）
箱全体を黒漆塗りにし、蓋表に双鳳文、身の長面に２羽の孔雀文、他の面には鸚鵡文や僧侶など、緻密な沈金が施されておりまする。
《散蓮華蝶文螺鈿卓》木製 黒漆塗 螺鈿 平安時代（12世紀）
螺鈿で蝶文も施された優美な机。脚は猫足かと思いきや、鷺足というのじゃった。
《四大明王五鈷鈴》［重要文化財］銅製 鍍金 中国・唐時代（8世紀）
五鈷鈴は４点並んで展示されておるが、ひとつ選ぶならこの明王が４体いる五鈷鈴じゃ。
奈良国立博物館の仏教コレクションを独り占め状態で堪能でき、良うござりました。
特に２階、お屋敷的雰囲気のサロンミューゼで観る仏教美術、格別じゃった。
前期を観逃したのが悔やまれまする。
会期は５月29日まで。
観終わって、ロイヤルホストへ。
季節のブリュレパフェが、大好物のマンゴーに変わったからの。
アップルマンゴーブリュレパフェをお願いいたしまする～。
美味じゃ！
甘いマンゴーにブリュレクリームに塩キャラメルアイスにピーカンナッツ、完璧じゃ♪
と食べ進めたら、一番下にパッションフルーツソースの酸っぱい罠が・・・（涙）
でもまた食べにまいりますぞ。
そして、渋谷東急フードショーの焼き菓子専門店・TiMiの前を通りかかったらば、以前いつも売切れだったチーズケーキフォンデュがあったので、買ってみたのじゃ。
他にも気になる焼き菓子が色々あるも、この後お供のＥが仕事に行かねばならず、荷物になるから買えんかった。
この大きさが嬉しいのぅ。（写真撮影は許可を得ておりまする）
帰宅して早速食べてみたらば、期待したほどのフォンデュ感はなく、けっこう酸味がございました。
★おまけ話：其の壱
以前からずっと気になっていたギドゥジャン(Guy de jean)の晴雨兼用折り畳み傘、やっと購入したのでございます。
柄の動物も傘の色も10種類くらいずつあり、ウサギとフクロウで迷いに迷ってウサギ。
UV加工はSPF50＋しかないので、お色は日傘として効果ありそげな黒をば。
ウサギの真面目くさった表情がたいそうツボ♪
★おまけ話：其の弐
ネットで見かけて惹かれた、REMMEの雲のスノードームリングを購入したのでございます。
届いたお箱を開けたらば、小さなポラロイド写真など入った素敵なラッピング。
指輪の写真がどうしてもうまく撮れぬのじゃが、ちょっと動かしただけで粉雪がキラキラさらさら降って、とっても綺麗なのじゃ。
台紙のまま雪を降らせてみたが、このボケボケ写真では全然伝わらぬのぅ（涙）
