ウェネトさまの館

ようこそいらっしゃいました。
ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

歌と物語の絵 雅やかなやまと絵の世界(泉屋博古館)

2024年07月13日 19時55分00秒 | 展覧会・美術関連

前回のブログの続きでございます。

スペイン大使館の後は、泉屋博古館東京「歌と物語の絵 雅やかなやまと絵の世界」を観ましたのじゃ。
https://sen-oku.or.jp/program/20240601_yamato-e_tokyo/
(《三十六歌仙書画帖》のみ写真撮影可)

館蔵の住友コレクションから、近世の人々の気分を映し出す物語絵と歌絵の展示。
三大物語屏風(『伊勢物語』『源氏物語』『平家物語』)も観られまする。

構成は以下の3章。気になった作品もリスト順に。
会期中展示替えあり、後期の展示でございます。

★【§1:うたうたう絵】第1展示室・第2展示室
・松花堂昭乗《三十六歌仙書画帖》江戸・元和2年(1616)
写真撮影できるのはこの作品のみじゃよ。


 
・伝土佐広周《柳橋柴舟図屏風》江戸時代(17世紀)
6曲1双を横切る大河に金色の橋。移り変わる四季。鳥たち可愛い。

・土佐光貞《秋草鶉図屏風》江戸時代(18世紀)後期:左隻
秋の草花咲く水辺の草原。まるっとしたウズラたち可愛い。(鳥しか観ておらんのかいw)

・伝本阿弥光悦《葛下絵扇面 散屏風》江戸時代(18世紀)
6曲1双みっしり緑の葛が繁る上に、60枚の扇面が舞っていてお気に入り。
作品の前に置かれた長椅子に座って、暫しボ~ッと眺めたのじゃった。

★【§2:ものかたる絵】第3展示室
・伝土佐永春《是害房絵巻》南北朝時代(14世紀)
本展1番のお気に入り。
唐の天狗・是害房が来日、比叡山の僧と法力競べをするもボロ負けし、日本の天狗たちに看病されて無事帰国するという絵巻。

上半身だけ鳥(猛禽)の着ぐるみを被ったような天狗たちの豊かな表情や躍動感溢れる動きがツボ過ぎる。
この天狗たち、グッズ化して欲しいぞよw

・《源氏物語図屏風》江戸時代(17世紀)
右隻は光源氏10代の頃、左隻は主に30代の頃。
光源氏がまだ10歳の若紫を見つける場面など色々描かれておるが、全体的に何やら俗っぽい感じで面白い。

★【§3:れきし画】第3展示室
・上島鳳山《姮娥 《十二ヶ月美人》のうち八月》明治42年(1909)
姮娥は、西王母から不老不死の薬を盗んで月に逃亡した仙女じゃよ。
可愛い白ウサギも描かれておりまする。

・菊池容斎《鼠狐言帰図巻》明治5年(1872)
前半はネズミの嫁入り、後半はキツネの嫁入りが描かれた絵巻。
擬人化されたネズミやキツネがツボでお気に入り。

★【特集展示「没後100年 黒田清輝と住友」】第4展示室
1945年に空襲で焼失した黒田清輝の大作《昔語り》
その下絵や画稿が17点と、黒田清輝宛の書簡2点の展示。

物語絵と歌絵、キャプションも分かりやすく、じっくり観られて楽しゅうござりました。
できますれば写真撮影可の作品がもう少しあればのぅ・・・(こらこら)
会期は7月21日まで。

もうひとつ観た展覧会の話は、またまた後日。

★お迎え話:其の壱
Otti Ouriの個展でお迎えした《インコ②》を連れ帰ったのでございます。

個展のブログにも追記しました。
https://blog.goo.ne.jp/unut/e/59311cb3dc898ebe2819a25227d7a82c

★お迎え話:其の弐
楪もこな《みみたれうさぎさんの考え事》をお迎えしたのでございます。
オイルパステルで描かれており、とっても可愛い。

お供してきたカードサイズの《考え事にお手上げなみみたれうさぎさん》も、お礼状に描かれたイラストも可愛くて嬉しゅうござります。

★おまけ話
知人から頂いたケーキ、どれも酸味皆無で美味しいのぅ。
酸味の強いケーキが苦手なわたくしの好みをよく分かっていらっしゃる。
特にモンブランお気に入り。
手前のひょろ長いのは、中にピスタチオのクリームが入っておるぞよ。