先日の話になりまするが、菊池寛実記念 智美術館「三輪龍氣生の陶 命蠢く」を観たのでございます。
https://www.musee-tomo.or.jp/exhibition/
三輪龍氣生(十二代休雪)を観るのは、たぶん初めてやも知れぬ。
1967年から2020年までの陶作品80点が展示されておりまする。
お題の通り「命蠢く」ような作品の数々に驚愕じゃが、萩焼という事にも驚き。
三輪は、江戸時代から続く萩焼の名門陶家に生まれ育ったんだそうな。
螺旋階段の下に展示の《人間シリーズ》(1976~1977)《祈りⅠ・祈りⅡ》(1977)のみ写真撮影可。
「私には弾けるような青春時代はなかった」と語る三輪が、 若かりし日の懊悩を吐き出した青春群像だそうな。
お気に入りや気になった作品から数点を、リスト順に書いておきまする。
《花器 瑞鳥に乗って 4》1997
すっきり白い鳥の形の花器。細長いくちばし、キリッとした目、車輪の翼。実際に家で使いたい。
《愛壺》シリーズ9点 2006
金色の丸い壺の上に金色の仏塔のような蓋、タイ辺りで見た寺院のようじゃ。
大小9点が照明を浴びて黄金に光り輝く様が美しい。
《乙女雀香合 銘 気持ちのもんだいよ》2006
《香合 大学帽》2006
リボンを着けた雀と大学帽をかぶった雀の香合、他の作品と雰囲気違い、どちらも愛らしい。
《女帝・春》2015
《女帝・夏》2015
《女帝・荘厳》2015
菊池寛実記念 智美術館の設立者、菊池智が所蔵した作品で、3点とも観る事ができテンション上がりまする。
羊めいた頭蓋骨の両側からグルグル巻いて伸びる角、赤い口紅をつけたようなちっちゃな唇、まさに女帝じゃ。
「春」は柔らかい色彩、「夏」はくっきりした色彩、「荘厳」は全身黄金。
《生怨 1 銘 智生》2015
《生怨 2 銘 供戦国武将》2015
《生怨 3 銘 供戦国武将》2015
戦国武将の「覚悟の一服」の為の、金色の炎のような茶碗。
これでお茶を頂いてみたいのぅ。覚悟は全くないがの。
《行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って》2018
黄金の幻想的な鳥。
この題は、ヴェルディのオペラ『ナブッコ』第3幕の合唱曲じゃよ。
《豊饒の視志》2020
本展のメインビジュアル。
赤・黒・白の色彩の鷲の頭部の下には、エフェスのアルテミスの如くたくさんの乳房。目からは黒い涙。
《飛翔の視志 赤》2020
《飛翔の視志 白》2020
血走った鋭い目、ガッシリした脚、頭の上に広げた羽で飛翔する鷲。
《戴冠》2020
ゴージャス且つ繊細な花の冠と首飾りをつけた高貴な猛禽。
キリッとした目に施したアイメイクや、尖った耳も印象的。
エネルギー溢れる作品の数々は観応えあり、展示空間も智美術館らしく素敵じゃった。
平日の昼間で、独り占め状態なのも嬉しゅうござりました。
ショップで販売されている作品集は直筆サイン入りで、達筆でカッコいいサインじゃ。
会期は延長されており、8月8日まで。
★おまけ話:其の壱
バジルの葉っぱを植木鉢に挿しておいたらば、根付いた!
バジルも挿し芽で増やせるって知らなかったからビックリじゃ。
たくさん育てて美味しいバジルソースを作りますぞ♪
★おまけ話:其の弐
ミントの葉っぱを植木鉢に挿しておいたらば、根付いた!
挿したのはたった1本なのに、短い間にどんどん増え、摘み立ての葉っぱでミントティーなど楽しんでおりまする。
庭にミントを植えたら大変な事になると聞いておったが、納得じゃ。
この繁殖力では庭中に広がって、他の植物は育たぬに相違ない。
まあウチには庭なぞないゆえ、そんな心配は無用じゃがの。しくしく
★おまけ話:其の参
先日食した黄色いパプリカがたいそう立派で美味しかったので、種をちょこっと植木鉢に蒔いてみたらば、芽が6本出た!
これを育てたらパプリカが実るのじゃろか。
6本別々の植木鉢に植え替えたほうがいいのかのぅ。
★おまけ画像
本日のお夜食は、ロッテのチョコパイ「苺とショコラで仕立てたナポレオンパイ」じゃよ。
★追記:6月27日
お友達のモランさんが、本展のYouTube動画があると教えてくれました!
会場の様子がよくわかるぞよ♪
モランさん、ありがとう~!