
──お兄ちゃんは 他の人が見えない所で このように言っていた──
( `m´) 「…私は マンコ野郎ではありません。
もみちゃん
私のは マイクぐらい大きいんですよ。」
|・)
ミ ´_>`) 「…お兄ちゃん
変な事を言っていないで
神前に額づきなさい。」
( `m´) 「…それでは 本殿に参りましょう。
もみちゃんも お参りするんだよ。」
| 本殿 |
|・)( `m´)
(大 物 主)
( `m´) 「…それでは 今日は イスラム魔術に関する講義である。」
ミ ´_>`) 「…あの
当神社は 稲荷神を祀る場所でして…」
(大 物 主)
( `m´) 「…イスラム魔術は 一種の仙道であるので
ここで講義する事に 差し支えは無いのである。」
ミ ´_>`) 「…勝手に鎮座して 勝手に そんな事を決めないで下さい!
当神社の祭神は 稲荷神であり
宮司は 私なんです!!!!!」
(大 物 主)
( `m´) 「…さて イスラム魔術とは イスラム密教とも言えるべきものであり
本来は 充分な礼拝を行い
そして 善行を積み重ねるなどをして得られた それらの徳分を
魔術を動かすエネルギーに 振り向けるべきとされている。」
(大 物 主)
( `m´) 「…つまり そういった徳分を先に作っておかないまま
イスラム魔術の呪文や護符を使って 効果を発揮したという場合
それは 自己の魂のいずれかの一部を削って
動力として転用してしまったという事で
そういう事を 何度も重ねるほど
魂が速やかに減少してしまい それでは神仙道とは逆になってしまう。」
(大 物 主)
( `m´) 「…イスラム魔術に於いては
眞言のようにして このように誦す事で
加持を得たり 徳分が得られるとされる。」
★「スバン・アラー(アラーに栄えあれ)。」
100遍誦す事で
千の善を成就し 千の不善が除かれる。
★「ラ・イッラーハ・イッラーフ
ワフダフ・ラ・シャリーカ・ラフ
ラフル・ムルク・ワ・ラフル・ハムド
ワフワ・アラ・クリー・シャイ・イン・カディール
(添う者なき 唯一のアラー以外に神は無し
彼は 主権者にましまして 昇れる者
よろずの事を成し得たもう者なり)。」
10遍誦す事で
イスマイルの子らより 4人のしもべを解き放つ報いが得られる。
(大 物 主)
( `m´)つ 「…一般的に イスラム魔術を行う場合は
飲酒や 豚肉を食す事を避けた方がよろしいとされる。
それでは 次は 満州鶏の蒸し焼きを作る。」
|・)
|ミ サッ!
店内フロアーは実に広く、良く分類された書籍群が
所狭しと賑やかに棚に並んでいる。
徐に一冊の書籍を手に取る。中原澄子さんと
言う詩人の詩集だ。中に著者の文字らしい可愛い
書簡便箋が挟んである・・どうやら世話になった
病院の院長先生に宛てたものらしい。ペン書きの
小さな文字・・・奥ゆかしさが漂っていて正月に認めた
ものらしく、末尾に奥様にくれぐれもよろしくお伝え下さいませ。看護婦さんにもよろしく・・と書かれていた。
森の中
白い鳥がいる
ときどき向きを変えたり
上を見上げたり
双眼鏡の中に
近づいてきた枝々が
おもいおもいに揺れている
その位置を見直す
やはり純白の鳥だ
森の向こうの空が
鳥のかたちで
休んでいる
どれほどの距離を
羽ばたいてきたのか
ひときわ白い
やがてわたしにも
そこをくぐり抜けるときがくると
揺れる森の方から
告げている
石風社 森の中 中原澄子詩集
|・)…
イスラム魔術は
密教に通ずる面が色々あり
複雑な香の調合などを要し
また 沐浴を重視し
飲食の戒を守るべきなど
同じような事が しばしば見られるばい。
メリーポピンズ女史曰く
スプーン一杯の砂糖
台湾わんわん
土葬骨太郎&チャーシュー豚足
黒魔術師
いけにえセレモニー
魔術師セロ
セロハンテープ
と鳴門
もみさん?・・・・・・・・・・・・
|・)…
お兄ちゃんから
川中部屋の事情を聞いたばい。
もみに対する攻撃とか
宮地神仙道に対する愚かしい論文に反論するなど
そういう事には もみは慣れているけれど
お兄ちゃんの 川中部屋のレアケース的内情に関しては
経験の浅いもみでは
どう反応して良いのか悩む所であるばい|・)…
お兄ちゃんも 他の人に相談できないし
直接事情を知っている人間でないと
何で お兄ちゃんが苦しんでいるのか
イメージさえ出来ないし
お兄ちゃんは かなり苦しまれたと思うばい。
ただ
お兄ちゃんの師父は 川中宮司であり
宮司は お兄ちゃんにとって お父さんのような人であり
やはり お父さんのように大事にされて欲しいばい|・)