「五方五仏の灌頂によって 五元の加持を受ける」

（五方五仏）


座して　
腹の前で　両手の平を上に向かせ
右手の人差し指が　最前方になるようにして両手を組み
左右の親指の先同士をつける。

自己の胸の中央の蓮華の中央に
一つの紫色の点があり
その紫点が　臍部にある蓮華の中央に通じている様子を観じつつ
「オン・アー・ウン。」を21遍誦す。

頭頂に　紫色の雲の塊があり
自己の股の下に金色の雲の塊があり

息を吸い込みながら
紫色の気と　金色の気が　胸の中央の蓮華と　臍部にある蓮華に集められ
その紫点が　光と熱を増してゆき　全身に広がる様子を観じ

息を吐きながら　濁気が排出される様子を観じる。

この息を吸う・息を吐くを1セットとして　7回か21回繰り返して行う。


頭上に　　五色の五方仏と　諸菩薩が取り巻いている様子を観じつつ　念じる。

「弟子（でし）
○○（自分の名前）
祈請（きじょう）
五方五仏（ごほごぶつ）
及諸大菩薩灌頂加持（きゅうしょだいぼさつかんじょうかじ）
使弟子速成仏道（しでしそくじょうぶつどう）
具足五眼六通（ぐそくごげんろくつう）
普渡衆生（ふどしゅじょう）。」


五色の五方仏と　諸菩薩より甘露が降り注がれて
甘露が　自己の頭頂より進入して　全身を洗い流す様子を観じつつ　21遍誦す。


「オン・サルヴァ・タタギャタ・アビケギャディ・サマヤ・シルヤ・アー・ウン。」

そして自己の頭頂に
左手に金剛杵を持ち　右手に金剛鈴を持って
両手を胸の前で交差させている　金剛大持を凝結させたと観じ

最後に　集められたすべてのエネルギーが
紫点に凝縮すると観じる。