「はるか西方極楽国(さいほうごくらくこく)
念仏行者(ねんぶつぎょうじゃ)の福徳地(ふくとくち)
阿弥陀仏の領(りょう)したまう
神聖(しんしょう)非凡(ひぼん)の王土(おうど)なり
御名(みな)を信楽(しんらく)せん人(ひと)は
未来は福土(ふくど)に生(しょう)すべし
死にゆく二つの眼(まなこ)にて
拝むは本師(ほんし)大法王
及び眷属(けんぞく)大聖衆(たいしょうしゅ)
彼土(かのど)に女人(にょにん)に穢身無(えしんなし)
新生菩薩(しんしょうぼさつ)は悉(ことごと)く
金剛宝蓮華(こんごうほうれんげ)より
光と共に映現(えいげん)す
阿弥陀仏の膝下(ひざもと)に
はべる無上の光栄は
または何を求むべき
さるに微妙(みみょう)の飲食(おんじき)や
稀有(けう)の宝衣(ほうえ)や供養盆(くようぼん)
意(こころ)のままに顕現(けんげん)す
十方諸仏(じっぽうしょぶつ)は皆ともに
極楽浄土を称讃(しょうさん)す
我ら行者(ぎょうじゃ)はそれゆえに
かねて安養(あんよう)御浄土(おじょうど)に
往生(おうじょう)治定(ぢじょう)と安堵(あんど)せよ。」