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ノーシスの続きです。
80年代にミゲルさんが来日してしばらく日本にノーシスを
伝えられた時、このような言葉を書かれてました。
ミゲルさんは古神道を大変尊敬し、更に弘法大師に私淑しされていました。
もしかしたらミゲルさんの言葉に異論のある方もおられるのではないかと
思いますが、以下転載させて頂きます。
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ノーシスは知識の独占や商業化をする事なく、宗派的・政治的な
意図も持たない。
この知識は全ての人々、全ての国々に対応できる自由なシステム
である。
日本でのノーシス普及が本格的に開始されたのは、1982年4月からで
あるが、日本での受け入れられ方は素晴らしいものがある。
(中略)
それは日本民族と社会が奥深い事に起因している。
殆どの外国人は、日本人の国民性の奥深さに浸透する事が出来ず、
30年以上も日本に住んでいる外国人でさえ、日本人は理解できない
という人もいる。
それは日本人を表面的にしか観察しないからで、その人にとって
日本人は神秘とされてしまう。
ノーシスもまた奥深い知識であり、日本人の心の奥底にまで
浸透して、その琴線に触れたならば、ノーシスは容易に日本人に
受け入れられるのである。
日本でのノーシスの受け入れられ方には、大きな可能性がある。
なぜなら、それは輸入された知識ではないからである。
日本人自身が、前縄文時代からその根を脈々と保存してきた
古神道の儀式の中に、そして仏教の教えに新たな息吹を与える
のが、近代的ノーシスの他ならない。
一方で日本は今、近代的なエレクトロニクスの時代を生きている。
工業的科学技術的頂点にあり、そのまま上昇を続ける事が出来るか、
または他の先進国同様、病んで地に落ちるかという、日本の歴史の
中でも最も危機的な瞬間にあると言えよう。
まさにこの時に、ノーシスは日本に到着した。
ノーシスは古い伝統に対峙するものではなく、むしろそれを近代化する
効果を持つものである。
そして精神の奥底に潜んでいる意識を揺り動かし、呼び起こす。
人間は外部(肉体)と内部(魂と霊)からできている。
肉体的生活の為に衣食住が必要であるのと同様、内部のためには
精神的な糧が必要である。
しかし日本は物質的な技術的開発のみに力を注ぎ過ぎ、もう一方の
精神的な価値の開発を怠った結果のアンバランスに苦しんでいる。
ノーシスは、内的な力を活動させるための知識である。
ノーシスによって内的な渇望を潤す事により、外と内のバランスを取る
事ができ、人間を調和的な開発に導く事ができる。
先進国といわれる国々の多くが退廃の道を歩んでいる時、日本に
新しい希望を与えるノーシスが迎え入れられる必然性があると確信する
ものである。
日本民族は「底力」を秘めている。
しかし力には、それを正しく使うための導きとなる知識がいる。
日本は工業的・商業的に成功しているので、精神の分野における成功が、
日本の今後を決めると言っても過言ではない。
(後略)
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ノーシスでは、「霊的幼虫(ラルバ)」というものが存在するとされ、
例えばアルコールを養分とするラルバは、アルコール中毒者や泥酔する人に
霊的に憑き、彼らの体から発せられるアルコール臭を食物とし、更に
自分が養分を摂取するために、更に人間にアルコールに手を伸ばさせるという
悪循環に陥らせると言われています。
また同様に、人間から放出された性エネルギーを養分とするタイプの
ラルバ、処刑場に流された血液から生じるラルバもありますが、いずれも
人間に有害ながらも、神の創造物ではなく、真の意味での生命を有するものでも
ないとの事です。
「ラルバ」の実態について、このように説明されています。
………
生物学の用語で「幼虫」の意。
霊体組織からはみ出た、どこにも所属すべき場所が無い、存在の萌芽という
意味になる。
例えば、罪人が処刑され地面に流された血、自慰や睡眠中にこぼされた
性液などが、まがまがしい蒸気のように立ち上ってラルバになると云う。
つまり呪われた魂や、無益に消費された生命の種子が、有機体の滅びた
後まで執拗に存在し続けようとする時、その怨念・執念がラルバとなり、
人々を悩ます結果となる。
………
「処刑場に流された血より生まれ、引き抜く時に地獄の叫び声を上げるという、
人間の形と性別を持った魔法植物"マンドラゴラ"の伝説」を何となく連想させ
られるものですが、この辺りの関連に関しては、わたくしはわかりません。
人間から放出された性エネルギーを養分とするタイプのラルバは、女性から
生じるのはスクブス、男性から生まれるのはインクブスというタイプで、
自分の生みの親に憑いて性エネルギーの放出を繰り返させて養分を得、
結果人間の生命体を犠牲にして生きていく事になると教えられます。
こうなると、「(太)陽の体(黄金の霊体)」の結成どころか、人によっては
健康を損ねたり、老化が早まったりします。
ノーシスではしばしば浄化などの目的で硫黄が使われますが、ラルバに
対しても使われます。
アルコールを養分とするラルバには、(臭いはキツイですが)硫黄で
オーラをいぶすようにして、根絶します。
放出された性エネルギーを養分とするタイプのラルバに対しては、
このようにします。
【阿魏(あぎ)と硫黄を使う方法】
このインクブスとスクブスは、阿魏(あぎ)を用いて消滅させる事が出来る。
阿魏(あぎ)を熱した炭の上に置き、その香によって雰囲気を洗浄する。
それでそのラルバを消す事が出来る。
また、靴の中に硫黄を入れて歩く事も、得策である。
硫黄から生じる蒸気が、それらの危険なラルバを消滅してくれる。