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宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「当たり前の見方しか出来なかった男」

2008年06月17日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

「スーフィーの物語」からです。

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様々な苦難を体験してきた真理の探究者が、ついにある日
通常の人間をはるかに超えた認識力を持つ悟りを開いた
聖者に出逢った。

探求者は聖者に側について学ぶ事を願ったが、聖者は
「お前は様々な出来事から常に真剣に学んでいくだけの
忍耐力に欠け、学ぶ代わりに常識的な行動を取ろうとする
だろう」と言って断った。

しかし探求者は、最大限の努力を持って直面する出来事から
既成の概念に従って行動しないように努めると約束した。

聖者はそこで、「自分が明かすまで、何事が起こっても
何も尋ねたりしないという約束」を提示し、二人は一緒に
旅に出た。

その後しばらくして広河を渡るために渡し舟に乗った時、
聖者は舟底に穴を開けて舟を沈め、更に助けの手を差し伸べた
こぎ手にさえ酷い仕打ちで応えた。

探求者は我慢出来ずに言った。
「あなたのせいで舟は沈んでしまい、船頭は大変な被害を
蒙りましたが、これが聖者の取る行動ですか。」

聖者は穏やかに答えた。
「だから最初に言ったはずだ。
お前は我慢出来ずに結論を急いでしまうだろうと。」

探求者は平伏して詫びたが、疑念は晴れなかった。

次に訪れた国では二人はとても温かいもてなしを受け、
王に歓迎されて狩りに誘われたが、聖者は王の息子を
一緒に馬に乗せ、一行から茂みによって隔てられた時、
幼い王子の両足をへし折って茂みに捨てると、国境まで
全力で馬を走らせた。

探求者はあまりのショックに混乱し、罪悪感から叫んだ。
「あの王は私達を友人として迎え、王子を託したというのに
私達は何と恐ろしい事をしてしまったのだろう。
尤も悪辣な男でさえ、こんな事はしませんよ。」

聖者は言った。
「友よ、私は為すべき事を行っているだけだ。
お前は観察者だが、しかし観察者の域に達する者も少ない。
お前はそこに達したにも関わらず、固定的な見方から
離れられずにいる。
約束を思い出してもらいたい。」

探求者は言った。
「もう一度だけ私を許して下さい。
もしあと一度でもあなたの行為を疑うような事をしたら、その時は
私を追放して下さい。」

彼らは次に非常に繁栄している国に入ったが、誰一人として
一片の食料さえくれなかった。
この国には慈悲という考えが全くなく、更には野犬を放って
二人を追い払った。

やっとの思いで国境まで辿り着いた時、二人は空腹のために
体がふらつき、死ぬほど喉が渇いていたにも関わらず、聖者は
「ここに留まって、ここにある壊れた壁を修復しなければならない」
と言った。

探求者は疲労感から約束を忘れてしまい、不満を訴えた。
「こんな事をしても1ディナールにもならない。
私達は二度も善に対して悪で応え、悪に対して善で応えて
いる。
これ以上我慢出来ません。」

「我慢する必要はない。」と聖者は言った。
「私達はここで別れよう。
私には未だ為さねばならない事が沢山あるのだ。
だが別れる前にこれまでの私の行為について説明しておこう。」

「私が舟底に穴を開けて沈ませた舟の行く手には、戦争の
ためにあらゆる舟を強奪している独裁者が待っていたのだ。

私が足首をへし折ったあの少年は、あのまま育てば将来
暴君になるはずだったのだが、もう王国の跡継ぎにはなれない。
五体満足な者しか国を導いてはならないと定められているからだ。

そしてこの憎しみの国には二人の孤児がおり、その二人が
成年に達した時、この壁は再び崩れて父親が彼らのために
遺した財産が現れるだろう。
二人はその財産を手に入れ、この国を改革する力を得るのだ。

このように私は神の意思に従ったのであり、自分勝手に
振る舞ったのではない。
平安のうちに去れ。」

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単なる非常識、若しくは精神異常と、もっと大きな次元で働いて
いる人の行動は、普通一般の限定的な見地から見れば同じように
見える場合があり、そうした聖者の足跡が理解されて多くの
人から尊敬を集めるのは存命中ではなく没後少ししてからという事が
多いように思います。

確かに非常識とか精神異常とかといったレッテルを貼り付けて非難する
のは簡単ですが、聖者が常に紳士的で超俗的で暴力を振るわないと
いった固定概念や期待は、時に役立たないようです。

真理を探究しているという人の中にもこの伝承の探求者のような態度を
取ってしまう人が少なくないのではないか、と感じてしまいました。

しかし真理に達するという事を願わない人、真理よりも自分の概念に
従わせるのを好む人、探求さえも商売に利用しようというような人に
とっては、むしろこうした聖者の行動の背後にあるものを知る必要が
ないのかもしれません。



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「外省人に乗っ取られつつある台湾の現状」
http://jp.youtube.com/watch?v=cNkrltyoPhE
http://jp.youtube.com/watch?v=d8SpS5PiYHg
http://jp.youtube.com/watch?v=zzlRnWWv3P4

宮崎勤死刑囚の死刑執行のニュースが大きく流れていますが、わたくし
個人には、この時期の執行は、台湾との問題の隠蔽か、もしくは
オタク叩きかどちからの理由ではないかと感じられます。

台湾政府の不穏な動向、そして18日に馬総統が来日しますが、あまり大きく
報道されておらず、意図的なものを感じます。

更に台湾との開戦に向けた世論誘導が日本と台湾の両方で為されて
いますが、開戦によって台湾→沖縄侵攻を可能にする大陸の戦略です。

現在の馬総統は大陸の外省人であり、台湾の本省人は親日で戦争を望んで
いませんが、現在は更に「台湾人の全てが反日」という見方への誘導の跡も
見られます。

昨日台湾人(本省人)のオジサンのお店に行きましたが、昨日は日本人が
来ただけで食べ物を出したり、沢山話したりしていました。
わたくしも頂きましたが、この件がどれほど独立を望む親日の台湾の
本省人を苦しめているか、ひしひしと感じました。
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