楽善な日々

新社会人となった楽と、大学生善、おとん、そしておかんの日々を綴ります。新しい街に引っ越して、新しいスタートを切りました。

親の心配 子の成長

2022年06月24日 | 2022年日記
「どっどど  どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹き飛ばせ すっぱいかりんも吹き飛ばせ
どっどど どどうど どどうど どどう」

と風の又三郎がやってきた、風の強い一日。

久しぶりにおとんが在宅勤務だったので、
お昼はふたりで外食をしてきた。

水辺でかわいい亀が気持ちよさそうに泳いでいて、動画で撮影。
水泳する亀さんがちょっとうらやましくなるほどの暑い一日だ。
汗をかきかき、涼しいレストランを目指して歩く。

食べながら話すことは、いつも、巡り巡って子供たちのことになる。

楽は就職活動で何社か内定をいただき、どこを選ぶのか検討中。
選ぶところによっては、地方勤務になるかもしれない。
二人とも口を開くと同じ台詞が出てくる。
「なんか寂しいねえ。楽がいなくなっちゃうと寂しいねえ」

家族で一番しっかりしている楽は、みんなから頼りにされている。
ふてくされた善が、唯一話を聞くのは、楽相手のときだけ。
最強メンバーが、遠くに行ってしまうのは、寂しい。

甘えん坊で頼りない善のことは、心配で心配で、話が尽きない。
高校3年間ハンドボールしかしてこなかった善は、浪人生なのだけれど、
今一つ、点数の採り方が分かっていない様子。
模試となると、特に記述模試は、全然点数が採れない。
高校生のときの結果とそう変わらないではないの!
日々、どんな勉強をしているのやら。
「なんか心配だねえ。善は大丈夫なのかねえ。心配だねえ」

「なんか寂しいねえ」
「なんか心配だねえ」

食べながら、同じ台詞を繰り返す二人。

昼食から帰宅してから、昔のアルバムを開いてみた。
写真には、オムツをつけた小さな小さな楽がいて、
絵本やぬいぐるみが散らばる楽園のような居間で、気ままに過ごしている。
途中から、小さな小さな善が登場。
楽にやたらと可愛がられている。
少しずつ、少しずつ、二人は大きくなっていく。
そのアルバムの最後の一枚は、保育園時代の二人だった。
年少さんの楽と、悪ガキ全開の善が、二人並んで紙芝居を見ている。

あっという間に、ここまで大きくなった。
一人立ちしていく楽。
まだまだ心配ばかりかける善。
二人とも大きくなった。

そんなこんなで、
親たちのお昼休憩はおしまい。
色々とおセンチな気持ちにもなったけれど、
家族はこれからも続いていく。
まだまだドタバタありそうだ。
どんなことが起きるやら。

「風はまだまだやまず、窓ガラスは・・・
またがたがた鳴りました」

6月24日   おかん



50歳からの学び

2022年06月23日 | 2022年日記
「俺には夢がある 両手じゃ抱えきれない
 俺には夢がある ドキドキするような」
とブルーハーツが歌っている。

仕事を辞めて6カ月。
仕事をしていた頃は、仕事一筋がむしゃらタイプの私だった。
辞めてからは、両手じゃ抱えきれないほど、学びたいことが出現してきた。
時間がたっぷりあると、興味がどんどん育っていくようなのだ。

翻訳を勉強してみたい。
海外の本を英語で読むのが好きで、とても興味深い本に沢山出会ってきた。
どの本も独特の世界が広がっている。それらの世界を壊さずに日本語に置き換えるなんて、きっとすごく難しいのだろう。
さっそくフェローアカデミーの資料を取り寄せてみた。

心理学にも興味がある。
小さい頃からHSP気質で生きにくい想いをしてきたからか、
人の心理とはどんなものなのか興味がある。
放送大学では色んな講座があるらしい。1科目から受講できるそうな。
さっそく放送大学の資料を取り寄せてみた。

英検1級を持っているのだけど、
実はTOEICを受けたことがない。
模擬問題を解いてみたら、リスニングを聞き落とす聞き落とす・・・
これは勉強して能力を伸ばさないと!
今はスマホのアプリで、色んな英語の勉強ができるらしい。
調べてみたら、TOEICの練習ができるアプリ、英語の記事が読めるアプリ、BBCが運営しているらしい"BBC Learning English" というアプリ等、
たくさん見つかった。
さっそく色々とダウンロードしてみた。

世界史を勉強してみたい。
せっかくなので、英語で読んでみようかと
「英文 詳説世界史」山川出版 を買って読み始めた。
今は17世紀、18世紀のヨーロッパあたりを読んでいる。
小テストがあるわけではないし、読んだそばからどんどん詳細は忘れて行ってしまうけど、なんとなく歴史の流れを感じることが楽しい。

日本語の小説もたくさん読みたい。
今、楽が卒論に取り組んでいて、テーマを向田邦子さんにしたらしい。
家のあらゆるところに、向田邦子さんの本がたくさん置いてある。
大学生のころ読んだきりなので、読み返したい。

詩人の伊藤比呂美さんのエッセイが好きだ。
出会いは伊藤比呂美さんの子育てエッセイ「おなか ほっぺ おしり」。
実家に帰らず出産して、退院してすぐおとんと二人で子育てしていた私を、とにかく安心させてくれたエッセイだ。
「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」では今の私が直面している介護の話もでてきて、また安心感を感じた。
次は『読み解き「般若心経」』を読んでみたい。

50歳からでも、たくさん勉強してみたいことがある。
趣味の将棋やヨガも、まだまだ初心者にも達していないから、学び続けよう。
習字も習いたいな、ピアノを弾けるようになりたい・・・

「あれもしたい これもしたい
 もっとしたい もっともっとしたい」
とブルーハーツが歌っている。

6月23日  おかん


母の愛情 子の愛情

2022年06月21日 | 2022年日記
小さい頃、母から叩かれ叩かれ育った。
血を流していたこともしばしば。
「虐待」というものだったのだと思う。
だからと言って、母が嫌いだったことなんてない。
小さい頃からずっと大事に大事に思っていた。
親が子供をどう思っていたとしても、
子供は親が大好きなのだ。

でも、現実はなかなか難しく、弟大好きの母から
「私にはたかぼう(弟)がいるから、おかんちゃん(私)はいなくて大丈夫」
と言われてしまい、以来実家から足が遠のいていた。

おじさん(母の弟)から、実家に行って、ある書類を探してほしいとの依頼が。
「頼むよ、おかんちゃん。たかぼうは何だか浮世離れしてるから、頼みづらいんだよ」
「ええ~」
「ねえちゃん(母)のことは叱っておいたから」
「ハア・・・・」
今日、おっかなびっくり実家へ行ってきた。

母は機嫌がよく、たくさん笑っていた。
私がちょっとふざけると、きゃっきゃと。
「おかんちゃん、おもしろ~」って。
たくさん笑う母を見ると安心する。
書類はほぼ見つかった。
掃除もたくさんしてきた。
ちょっとした食事も作れた。

6月12日の朝日新聞に作家の小川糸さんのエッセイが載っていた。
「生前の母との関係はあまりよくなかったんです」
ふと注目して、読んでみた。
するとこんな言葉が。
「今から思うと、母の私に対する愛情はすごく深かった。ただ、母が愛情と思っているものと、私が欲しい愛情が違いすぎてたんだと思います」

母の愛情。
子供の愛情。
かみ合わなくて、どっちかが、どっちもかな、しんどくなることもあのかな。
でも、そこには愛情がある。
愛情はあるんだよね、きっと。

これからも、母へ、私なりの愛情で接していってもよいですか。
私の愛情が母へ伝わらなくても
母の愛情に私が気が付かなくても
愛情はそこにあるのだろう。

今日は実家に行ってよかった。
また、通い始められそうだ。

6月21日  おかん

サ道ではないけど、ととのいました~

2022年06月20日 | 2022年日記
おとんが在宅で仕事をするとき、
BGMのようにNetflixドラマを聞き流すならぬ、見流していることがある。
そこへ家事を終えて休憩タイムの私が加わり、麦茶でも飲みつつドラマを見始めて、面白いと時を忘れて見入ってしまうこともしばしば。

先日流れていたドラマは、「サ道」。
サウナに通うおじさんたちのドラマだった。
サウナで汗を流して、水風呂に入って、体の中がすべてリセットされて、すとんと椅子に座っていると、おじさんたちの背後から急に後光がさしてくる。
「ととのった~」の叫びとともに、万華鏡のような背景画が展開する。
この万華鏡のような模様は、一人一人違っていて、
それぞれの「ととのった感」を具現化しているのだろう。

「ととのう」という言葉、とても適格だなあと思う。
「気持ちいい」ということでも、「デトックスされたなあ」でもなく、
身体と心が究極のバランスで「ととのう」感じ。

サウナには通っていないけれど、
私はヨガの後、プチ「ととのう」感を味わっている。

日々、1時間ほどヨガマットの上で体を動かす。
柔軟性を高めるストレッチ的なものから始めて、
途中は体幹トレーニングやちょっと動き多めのメニュー。
終盤は立った状態の動きをいくつか取り入れ、木のポーズでしめる。
身体がポカポカして汗もかいて、ふうふう息が切れるくらいで終了。

ヨガの後、ちょっとの間目を閉じて、音楽を聞きながら瞑想してみる。
汗をかいた体に窓から入ってくる風が心地よくて、
ゆっくりした音楽とともにふうふうしていた息も落ち着いてくる。
頭から体全部を意識してみると、私の背後から後光がさしてきて、
「ととのった~」

今日はヨガ以外でととのった。
区役所に行く用事があったので、暑い中20分ほど散歩。
汗だくで用事を済ませて、20分かけて帰宅。
もうどうせ汗をかいてしまったので、そのまま長袖を羽織り、庭仕事。
可愛い白い花が咲き終わったドクダミが、葉っぱの大群と化している。
どんどん抜いていく。汗だく、汗だく。
だんご虫が慌てて逃げていく。汗だく、汗だく。
ドクダミの香りと、これまた群生してしまったオレガノの香りと、これまた暴れるように伸びているローズマリーの香りに包まれ、汗だく汗だく。

庭仕事の後、シャワーで汗を流して、休憩。
身体は心地よく疲れていて、体中の水分が入れ替わったようで、
ベッドに横になると窓から風が入ってきて、
私の背後から後光がさしてきて、
「ととのった~」

プチ「ととのう」
小さな幸せ。

6月20日  おかん

趣味は将棋!と言いたいけれど

2022年06月19日 | 2022年日記
小学生のころ、善は放課後に学童保育のお世話になっていた。
毎日とても楽しかったようで、
帰宅すると、その日あったことを私に生き生きと報告してきた。

ボードゲームを教わってきたときは、毎回私にルールを教えてくれた。
そして、実際に対戦をしてみる。
バックギャモンをしてみたり、チェスをしたり、将棋をしたり。
特に熱心に勝負をしていたのは将棋だった。
将棋のルールなど何も知らない私に、
善がすべての駒の動き方を教えてくれて、
それを見ていたおとんがなかなか立派な将棋盤を買ってくれて、
けっこう長い間二人で将棋をすることにはまっていたっけ。
駒の動きだけ知っている初心者二人が向かい合って。
坊主頭の小学生とおかんが向かい合って。

善が中学生になり部活を始めてからは、二人で勝負する時間もなくなり、
将棋盤は寂しそうに押し入れに収まっていた。

あの頃から数年が経ち、私はまた将棋にはまっている。
スマホに将棋アプリをダウンロードしたのがきっかけだ。
オンライン対戦は自信がないので、コンピューターと対戦している。
レベルがいくつもあって、詰め将棋とか、勝ち抜け将棋といって対極の途中の局面からスタートする勝負もある。
日課にしているのは、詰め将棋。
入門レベルと、そのひとつ上のレベルの詰め将棋を解くことが日課。
時間があるときは、勝ち抜け将棋も挑戦してみる。
将棋盤も時々押し入れから取り出して、
善か、善が勉強で忙しいときは将棋好きの友達に対局をお願いしている。
寂しそうだった将棋盤、少しは喜んでいるかな。

ちょっと前までは、三日坊主の私だったのに、
なんだかここ最近は、コツコツと続けるタイプに変化してきたような。
ヨガをコツコツ続けていたら、体の柔軟性が明らかに変わってきた。
将棋もコツコツ詰め将棋をしていたら、善や友達と対局してみると、
だんだん相手を苦しめる局面が増えてきた。
相手が「う~む」と唸っていると、ほっほっほと笑顔になってしまう。
まあ、善にも友達にも、今まで一回も勝ったことはないのだけれど。
押せ押せで攻めているぞ、ひょっとしたら勝てるのか、と思っていても、
あれよあれよと窮地に立たされて負けてしまう。
あっけない敗北を何度経験したことか。

人間相手に勝ったことはなくても、
趣味は将棋と言ってもよいですか。
なんとなく感覚がわかってきたところ。
今が楽しいとき。

6月19日  おかん

写真は誕生日に楽からもらった花束。ありがとう。