0181_神の役職(010)裕也の冒険
--神の反撃②--
裕也は、胸に手を当てた。
そして、力を入れる。
「俺の信を受け取れ。
神仏。神々よ」
東の神仏の世界では、人々の信がパワーを与える。
信が無くなれば力が出ない。
裕也は、隙をついた。
自分が信じる力をパワーにして
神仏、神々の胸に信の宝石を埋め込んだ。
イエス、日蓮は立ち上がった。
(裕也、ありがとう。
力が漲(みなぎ)る)
次元も安定し、子供のイエスも赤子の日蓮もいない。
「ヘロヘロヘロ」レバジィは、声を投げかけた。
イエスも日蓮も倒れない。
裕也の信じる力が宿ったからである。
「ギシギシ」
次元が軋(きし)む。
「力比べだ!
我が力を侮(あなど)るな」政継は怒号した。
(真奈美。妖精の力を貸して、
陰陽師のコンピュータの場所が知りたい)
裕也は、真奈美の心に声を投げかけた。
つづく 次回(神の役職011)神の反撃③