「UCGO」~徒然なるままに~

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閑話休題 SACD

2006年03月27日 | 閑話休題
実は本業のUCGOよりアクセス数の多い閑話休題です。
今回はSACDについてお届けします。
ちょっと長いですよ~。

CDを知らない人はいないと思いますが、SACDを知らない人は多いのではないでしょうか。
簡単に言えば「より音の良いCD」ですかね。
ぱっと見はCDと何ら変わらないですし、実際に発売されている物はハイブリッド(CDとSACDが一枚の中に一緒になったもの)が多いので、皆さんの持っているCDの中にも意外とSACDがあるかもしれませんね。

さて一概に音が良いと言われても、CDで十分に良い音が出てるのに意味あるの?って思いますよね。
再生するにもSACDプレーヤーが要りますので、一般的なコンポでは当然再生できません。
更にSACDソフトの大半はクラシックや過去のレコードの復刻版ですので、マニアの為のモノっていう感じは否めませんね。
(注)・ハイブリッドSACDの場合は、CD面を普通のCDプレーヤーで再生できます
   ・SACDプレーヤーだとSACD面、CD面どちらも再生できます

では実際に聞いてどーなんだという話ですが、ぶっちゃけ劇的に音が良いとは感じません。
SACD面とCD面で聞き比べると、逆にCDの方が良い音なんじゃない?って思うくらいです。
CDの方がメリハリが効いて、SACDはなんだか音がタルいんですよね。

・・・というのが最初に聴いた時の正直な感想でした。

ですが・・・

私の持っているSACDプレーヤーのSA8400にはヘッドホン端子が付いていますが、
これが非常に高性能でして、ヘタなヘッドホンアンプでは太刀打ちできないくらいです。
なのでヘッドホンで聴く事が多いのですが、2時間くらい聴くと疲れるんですよね。
でも疲れがほとんど無い時もありまして、単に体の調子が良いんだと思ったのですが、どうもSACDのソフトを聴いていると疲れが少ない事がわかりました。
同じソフトをCD面で聴くと、やはり何とも言えない疲れが出ます。

これはいったいどういうことでしょうか?

それはSACDのレビュー等でよく書かれている「自然な音」に密接に関わっていると推測します。
CDはメリハリが効いて良い音に聞こえるのですが、逆に言えば音が硬いという言い方も出来ると思います。
そしてこの硬さが疲れる原因だと思われます。
SACDは非常に滑らか且つ繊細な音なので、CDに慣れた耳には物足りなく思えてしまうのです。
しかし硬さの無い自然な音は非常にリラックスして聴く事ができるのです。
これこそがSACDの目指した音でしょう。

そういう観点で聴くと、もうCDの音は硬くて正直きついですね。
評論家やマニアが言う「CDの音は硬い」というのが理解できた気がしました。
44.2Khzと16ビットが無意識的にわかるというのですから、人間の耳はたいしたものですねぇ。

とはいえCDが全て悪いという訳ではなく、結構良いセンいってるCDもあります。
詳しい事は専門外なのでわかりませんが、レコーディングやマスタリングの差が出ているのかもしれませんね。

まぁ何だかんだ言ってもSACDの絶対量が少ないですしメジャーな新譜ではまず無いので、SACDが主流を占める事は無いでしょうね。
でもプレイステーション3はSACDをサポートするので、ひょっとしたら一般的になるかもしれませんね。
そうなったら非常に嬉しいことです^^