ある牧師から

ハンドルネームは「司祭」です。

コリントの信徒への手紙一14章20~40節「神は平和の神」

2021年06月09日 | 説教要旨

今は新約聖書がありますから、イエス様のことを新約聖書から語ることが出来ます。パウロの時代には新約聖書はありませんでした。では教会は何からイエス様を語っていたかというと、旧約聖書に書いてあるイエス様の予言と、イエス様の教えや十字架と復活の言い伝えと、預言者たちが教会で語る預言においてであったと思います。

この手紙ではそのうちの預言のことが強調されています。2、3人が預言をして、他の人たちはそれを検討していたようです。それによって礼拝に出席した人は神様を知ったのです。預言は異言と違って秩序がありました。秩序があるところには平和があります。パウロは「神は平和の神である」と書きます。

34節以下は「女性は教会では黙っていなさい」ということが書かれています。女性蔑視的で、ずっと議論されてきていることです。パウロが他の手紙で書いている「キリストにあって男も女もない」ということと矛盾してはいます。コリントの教会は、女性が牧会している家の教会もあります。そして女性たちが預言をしていたことは確かです。パウロがここでこのように書いているのは、「コリントの教会の女性たちの預言があまりにも活発すぎたからだ」ということも言われています。

いずれにしても、これも教会の秩序に関ることです。秩序を守るためには自分自身が謙遜にならねばなりません。それは私たちの罪のために十字架にかかられたイエス・キリストに倣うことなのです。

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