
それなりにスィンギーなのに決して熱くはならずにクールでリリカル...(^^)
そんな印象が強かった2003年のデビュー作『Trinacria』が現代ピアノ・トリオ・ファンに人気のイタリアのピアニスト「Andrea Beneventano(アンドレア・ベネベンターノ)」...(^^)
なんでも『作品を出さなくても生活できるから、焦って作品を創らなくてもいいんだ』と語っていたとか...(笑)
そんな彼の7年ぶりの新作です...♪
■ Andrea Beneventano / The Driver (Alfa Music, Italy, AFMCD143, 2010)
01. Cool River
02. Midget Steps
03. The Driver
04. When Sunny Gets Blue
05. Passing Seasons
06. If I Should Lose You
07. I Got Your Rhytm
08. Donna Quee
09. My Gospel
Personnel : Andrea Beneventano (p), Francesco Puglisi (b), Nicola Angelucci (ds)
メンツ的にはベースの「Francesco Puglisi」は前述『Trinacria』と同一、ドラムスは「Pietro Lodice」から「Nicola Angelucci」に変更。
楽曲的には「04」、「06」を除きすべて「ベネベンターノ」のオリジナルと、コンポーザーとしての自信も窺えるなか、
よくよく見ると「Giant Steps」ならぬ「Midget Steps」、「I Got Rhytm」ならぬ「I Got Your Rhytm」、「Dona Lee」ならぬ「Donna Quee」と有名曲をなぞったようなタイトルが見受けられ、コレらは、彼なりの伝統への解釈の現れか...(?)
それはさておき肝心の内容のほうは、ピアノ~ベース~ドラムスと順次フィル・インしてきて三者が揃ったときの快感を尻目に、現れる「美メロ」の嵐に即倒の「01」はじめ、
スピード感あふれながらも、あくまでもその旋律はメロディアスな「02」、いつになくブルージーな佇まいを垣間見せる「03」、爽やかさ全快のミディアム「05」、彼ならではのソフトなメロディ感覚が光る潔いバップ・ナンバー「07」、「08」、
2曲のスタンダード「04」、「06」の明快なブルース解釈も好感度高く(そもそもどっちも好きな曲なんよねワタシ...^^)、ラストの「09」はタイトルのごとくいつになくスピリチュアルなゴスペル・ナンバー...(^^)
繰り返しになるけど『作品を出さなくても生活できるから、焦って作品を創らなくてもいいんだ』と語っていたという「ベネベンターノ」...
その言葉が示すとおり「余裕」の快作です...♪
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