私が小学3年生になった春の時、
1~2年の担任の先生だった S先生が
この「のびるのびるきこのみみ」をくれました。
3年生になった時に、学校が二つに分かれる事になって、
先生は私の学校とは別の方の学校に行く事になって、
その日は離任式でした。
私は、ここで書くのが憚れるほどに
小学1~2年生の時は、毎日先生を困らせていました。
勿論自分ではそのつもりは無かったのですが、
後に「ミス問題児」と呼ばれた事があるくらいでした。
お別れの少し前に、先生がこの本を私にくれながら、
泣いていたのを覚えています。
「先生、〇〇子ちゃんとお別れして行くのが、心配で仕方ないよ」って言っていました。
私は専門家じゃないので、よく分かりませんが
この本は、相手を思いやる事の大切さを題材にしている本なのかなぁ。。。って思います^
私には、そういう部分がすごく欠けていたんでしょうね^^;
今にして思えばすごく分かります^^;
それから20年後、
私が自分の子供たちの学校で役員をしていた時、
たまたま県北の校長先生がたくさん集まる行事があって、
その受付をした時に、S先生がやって来ました。
S先生は校長先生になってたんですね^^
私は名前を見て「アッ」って思いましたが、
先生が20年も前に受け持った子供なんて覚えてる訳がないと思ったし、
何も言わずに他の方と同じように受付しました。
私は結婚して名前も変わっていたし、
もう20年も経っているし、
子供の頃はやせ細ってたのが太ったし(笑)
判ろうはずもないのに、 S先生が突然
「あなた〇〇子ちゃん?」と声を掛けてくれました。
先生は「目を見たら、すぐ分かりました^^」と仰いました。
私は、
お名前を見てすぐに先生に気付きましたが
随分昔の事で覚えてらっしゃらないと思って、
お声を掛けられずにいましたと失礼をお詫びしました。
とても嬉しく、二人ともウルウルとしました。
実は私。
先生にもらったこの本を、高校生の頃に、
親戚の子にあげてしまっていました。
でも、時々「のびるのびるきこのみみ」が気になっていました。
もう一度、先生の思いに触れたかったのだと思います。
ネットで古い絵本が買える事を知り、夫には内緒の値段で購入しました(笑)^^;
勿論、新品ではないですが、とても大切に保管されていた様子の状態で、
でも程よく擦れていて愛着を感じます。
私は、絵本と一緒に、
43年前の大切な思い出を、もう一度手元に迎えました♡
末尾ですが、
私の名前は 「ゆきこ」なので、
当時
この本の題名にも少し親近感がありました^^