アライグマ防除奮戦記             【NPO法人おおいた環境保全フォーラム】

特定外来種「アライグマ」防除のための日々の活動を報告します。果たして地域社会から排除することができるのか?乞うご期待!

自然からの贈り物

2007年08月22日 | 環境、生態系、生物多様性
本日、初めてのブログに挑戦です。
私は長年、自然を相手の仕事(?)をしている関係で自然環境(特に森の植物)と接する機会が多くあります。私が幼少の頃、家の近くの林や田んぼで目にした植物や昆虫などが何時の頃かいなくなり、宅地開発が進み、家や工場、ビルがびっしり立ち並んでいる現状は何か自然環境を考える上で一抹の寂しさを感じる今日この頃です。今、人々の維持管理によって成立している里山や牧草地、ウェットランドなどが荒廃して生物多様性が失われ、多くの絶滅危惧種がリストアップされています。このブログは、これら自然環境の保全再生について私なりに考察し少しでも自然環境保護活動に役立たせて行きたいと思います。

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3 コメント

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ガンバレ~ (ウッチ)
2007-08-23 21:44:25
初めてのブログの挑戦 陰ながら応援してます

ガンバってね♪(*'-^)-☆
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高校生物の副教材 (生物多様性)
2007-08-29 21:15:35
>里山や牧草地、ウェットランドなどが荒廃して生物多様性が失われ
里山というのは、自然林でなく、人間の作った二次林です。里山が荒廃したら、自然林(=極相林=原生林)に戻るわけです。その過程で、生物多様性が失われても、かまわないと、私は考えています。人間が里山を作る前の自然の状態に戻るだけですから。

『Column  里山の保全

 一般に雑木林とよばれる里山の林は、アカマツ・コナラ・クリなどの陽樹からなる二次林であることが多い。陽樹林は放置すると遷移が進み、やがて極相林(西部日本では照葉樹林)となるが、建築・燃料(まきや炭)用の伐採や家畜の飼料用の下草狩り、肥料用の落ち葉の採集が行われることで人為的に遷移が止められているのである。

 このような林の中は比較的明るく、また空間が開けているため、昆虫やシカ、キツネなど多様な種の動植物が生活できるが、林内が暗く下草でおおわれた極相林では、植物だけでなく、動物の種類も少なくなる。

 近年、里山林は開発によって失われたり、石油燃料・電力などの導入や、農村の過疎化・高齢化により放置され荒廃することが多くなっている。このために絶滅が危惧されている植物や昆虫もある』

出典:『視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録』(発行所:数研出版株式会社。第2刷 平成12年4月1日発行。監修:鈴木孝仁。ISBN:4410281615)p 179
(←高校生物の副教材です)
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自然とは? (うっち)
2007-09-06 21:55:17
自然界における森の遷移には一定の原則があって一端人間の手の入った二次林が自然遷移に組み込まれて行くには通常よりかなり長い年数が余分にかかります。山火事や火山噴火などの自然撹乱により焦土からの再生で地被植物の進入に1~5年、草地草原で~50年、極相林に達するまでに数百年と言われています。それはあくまで自然撹乱や地球温暖化などの環境変化がない場合です。それら植物に比べ動物はどうでしょう。その生息地の環境に適応し進化した種が生息環境の変化に対応するためには数千年以上必要です。進化論的に種としての進化として考えればおそらく数万年はかかるでしょう。今私達が考えなければならないのは、次の世代の人々に人類を含めた生態系を出来るだけ健全な状態で残すことが出来るかだと思います。地球の生物界に必要でない生物はおそらく存在しないでしょう。
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