アライグマ防除奮戦記             【NPO法人おおいた環境保全フォーラム】

特定外来種「アライグマ」防除のための日々の活動を報告します。果たして地域社会から排除することができるのか?乞うご期待!

Nature Consavetion の本当の意味とは?

2010年02月19日 | 環境、生態系、生物多様性
そのまま訳せば自然保護(自然保全)である。
1960年代高度経済成長期の頃、盛んに自然環境の保護が唱えられ、尾瀬ヶ原、白神山地や知床半島などで自然保護団体による自然保護活動が行われた。しかし保護の対象のほとんどが人の手が加わってない原生的な自然であった。
その時代は、自然から人間を引き離し、人為の関わりを一切断ち保存することが自然保護の主流であり人と自然は対峙するという考え方がほとんどであった。
1992年、地球サミットで採択された「生物多様性条約」では、生物多様性を生態系、種、遺伝子を幅広く含む概念と定義し、生物多様性の保全とその持続可能な利用、そして利益の公正、公平な配分が謳われた。この条約を受け我が国では1994年「生物多様性国家戦略」が策定され、自然生態系保全、再生のための新たな措置を定められ、自然生態系の保護、保全の考え方が大きく変わり人間は生態系の一部であり、生物多様性は人間の生存基盤であるという概念が広く認知された。
即ち、自然保護とは、客観的な対象として自然を守るのではなく、人と自然が持続的に共存できる自然共生社会の構築を目指すことである。

特に、「自然との豊かなふれあい」のための里山、里地や干潟などの保護保全活動が各地で盛んに行われ、人々の身近に触れ合える自然への関心が高まり、その保全の必要性が広く認識されるようになってきた。

ため池は生物多様性の宝庫!

2010年02月11日 | 環境、生態系、生物多様性
先日、私たちが保全活動しているため池で、見慣れない水鳥が羽根を休めていました。(写真)後日、調べてみると、九州では珍しいオオバンという水鳥でした。この池には、現在オナガカモ、マガモ、カルガモ、カイツムリなど大変多くの鳥たちを見ることが出来ます。それはそれらの鳥たちの餌となる豊富な植物や小魚などが生息している生物多様性が豊富な証拠なのです。