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【第五回】古代の思想家たち(性悪説 後編)

2010年04月20日 | ひとりごと
こんなジョークがある。

「中国人は、その人が信用できるまでは、疑ってかかる」

「日本人は、騙されたと気付くまで、人を信用してつきあう」

このジョークは国民性を物語っている、日本人はいい意味では“お人よし”、悪い意味では“ただのバカ”

「火を見たら火事と思え」という諺がある。この諺のように深く疑う必要はないと思うけれど、それくらい慎重になったほうが、人づきあいがうまくいく。

 例えば人に物を貸したとする、貸す時は軽い気持ちで貸すだろうけど、長い間返してもらえないと相手に対してイライラするだろう。

もし汚れて戻ってきたらどう思うだろうか。

やはり、相手に対して不快感を抱くだろう(自分の気に入っている物だと尚更)。

しかし、自分が借りた方だったらどうだろうか。

少し返すのが遅れたら相手がイライラしている、悪気はないのに汚してしまったら相手が怒る。

これだと借りたほうもイライラする

(感情には個人差があります。汚されてもニコニコしている仏がいる半面、火がついたように怒るジャイアンもいます。)

性悪説で考えるとこんな悲劇は起こらない

貸す時には「二度と戻ってこないだろうなぁ」って気持ちで貸す、これがポイント。

“二度と戻ってこない”という気持ちで貸したら、相手に対して過度な期待をしなくて済む。

たとえどんなに遅くても、どんなに汚されても、「まあいっか、貸したのは自分だし」くらいの気持ちで、イライラしない。

そうなると相手も自然と謙虚になる。“性悪説”は“性善説”よりも、人間関係を円満にすることができるのです。

一見すると逆っぽいけどね

 “性悪説”の主張する「人間は生まれながらにして悪である」は殆どの人が誤解してるけれど、標語じゃなくて「考え方」のこと。

“人間の本性は悪である”は性悪説の本質ではない

「人間は悪である」⇒「だから、こうしたほうがいい!」というのが本来の性悪説なのです。

「人間はこんなに汚い!」と悲観するのが性悪説ではなく、「人間には汚い所がある」という前提をふまえた上で、「だったら、どうすればウマくいくのか」

という具体的な答えを見つける思想が性悪説だ。

理想主義の性善説に比べて、性悪説は現実的なのが特徴になる

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 【第四回】で書いた「日本を含めた世界のほとんどが、荀子の性悪説を基本として動いています」ということが理解できたでしょうか

実は法律って性悪説なんです
「人間は悪いことする」という前提で刑罰を定めたものですから、世界は性悪説を中心に組みあがっているといっても過言ではないのです。

少しでも性悪説に対する偏見が解消されれば幸いです。



≪Tomiyama Tenyou≫


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (toshi)
2010-05-09 22:23:43
ぉぅw

スッキリする解説ですね。
性悪説についても参考になりました。
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