ミーハーおかんの甘辛雑記

主に芝居、映画、TV、雑誌の感想で、
それも気に入りの方中心です。

舞台「ラブレターズ」@ル・テアトル銀座 7/25

2009-07-26 00:18:35 | 舞台
優一と、トリエーの宇野ちゃん、という、若手の組み合わせ。

ま、「優一が朗読劇」ってとこが、もう、心配&期待で、

「先行」でチケット取ったんだけど・・・後ろから数列目・・・って?

相変わらず、ワタナベさんは、先行で後ろまで売りますなぁ・・・。

センターブロックだったから、普通の舞台なら、全体が見えていいんだけど、

朗読劇だと、読んでいる人の表情が気になるので・・・

双眼鏡が手放せませんでした。



さて、ラヴ・レターズ。

事務所の社長さんのブログにも書かれていましたが、優一はやっぱり、「最年少」の部類だそうです。
その他が、吉岡秀隆さん、妻夫木聡さん、武田真治さんとか・・・。
結構すごい面子ですね。

訳(元はアメリカのお話)と演出は、青井陽治さん。「ソフィストリー」の人です。
…それで優一? だったら嬉しいけど。


内容は、幼馴染のアンディとメリッサが交わした文通の文面を時系列に読んでいくもの。

背景説明も何もないから、手紙の言葉だけで判断していかなくちゃいけない。

アメリカの、いわゆる上流階級の、さらに上の方のようであるメリッサと、その階級の中では中~下?かもしれないアンディ。
ダンパとか、ホッケーとか(注:アイスホッケーじゃなく、日本語だと「陸上ホッケー」って言われちゃう、あれ)、ボートとか、
いかにもな状況が背景にあるから、そこに女の子を呼ぶことがどういう意味か、とか、予備知識がほしいかも。
「戦争」って言葉もあったから、第2次世界大戦の前後かな?

アンディとメリッサは、アンディの小学校にメリッサが転校してきたときからの幼馴染。
最初から、アンディはメリッサに恋心いっぱいで、メリッサがそれをいなしていた感じだけど、
お互いに寄宿学校に入れられた辺りから、メリッサの方が精神的に不安定になってきた感じ。
メリッサの家は、裕福だけど離婚したり、母親がアル中だったりと、家庭としては問題あるみたい。
大学対抗の(イェールとか、いわゆるアイビーの)、ホッケー?の試合にメリッサを呼ぶほど、アンディはメリッサに夢中。だけど、メリッサは、アンディの堅苦しさがちょっと嫌みたい。
結局、メリッサは芸術の才能を伸ばすために留学とかして、アンディは海軍入ったりしてすれ違い。そのうち別々の人と結婚し・・・
成功していくアンディと、落ちる方向のメリッサ。
熟年を迎えた年代の二人は、今度は結ばれる。でもそれは、議員にもなったアンディには命取りの関係で、メリッサには最後の救い。
アンディが自分のものにならないことを悟ったメリッサの選択は・・・

ってとこかな。


宇野ちゃんは、明るくて、ちょっと問題がありそうなメリッサを無邪気な感じで演じていました。
晩年(というには若い?50代くらい)のメリッサは・・・ちょっと幼すぎる感じもあったけど。

優一のアンディは、堅苦しい表現の中に、アメリカ映画でよくあるような、日本人だったら言わないような言葉が入っているのもあって、言いづらそう。
正直、もうちょっと噛まないように練習する時間はなかったのかと思ったけど、
あれは、たぶん、どれだけ練習したら大丈夫、ってのはないんだろうなあ。
その辺は、しっかり裏で指摘があると思うので、演技の方。

朗読劇だから、身体的な動きで表現しちゃだめなんだよね。
目を閉じて聞いていても浮かび上がるようでないと。

優一のアンディは、最初は無邪気な子供(小学生)→ちょっと大人の入り口の少年が、すごくしっくりくる感じで。優一が幼い?からかしら(笑)
その後も、真面目に話をする様子と、メリッサとなんとかなりたくて頑張ってる感じとか、
けっこうちゃんと出せていたと思います。
もちろん、パーフェクト!なんてことはなく。というか、演技って、どれをやれば正解、ってのがないから。

いい経験だったよね。


服装は、

一幕が、黒のスーツに黒のシャツ・・・って黒服のお兄さん?・・・ではなく、ネクタイ締めて、真面目な学生風。

二幕は、政界に進出していくアンディとして、赤茶系の光沢がある織生地で仕立てたベストスーツ(というか、三つ揃えのジャケット抜き、なんだろうね)に白シャツ、アスコットタイ(!)

というものでした。
髪は緩く巻きを入れて、全体として、なかなかかっこよかったです。
朗読の合間に、気を取り直すかのように真正面を見据える表情がまた。
#全部、双眼鏡越し、ですが・・・


「夏どこ」でも、朗読劇みたいなのがあるらしいので、そっちも期待しちゃおうかな。

とにかく、優一の頑張りと成長を観た舞台でした。



劇場で売っていたパンフレットには、昨年の公演での各組に対するコメントが入っていましたので、来年、同じようなパンフレットがあるようなら、買いたいなぁと思います。
優一に対して、演出家はどのような評価を下すのでしょうか。

最新の画像もっと見る