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花鳥風月猫三昧 Ⅱ

京都にて四匹の猫とマッタリ暮らしています・・・ バオバオ

保津峡~落合~清滝

2012年07月03日 | 山歩き

梅雨の晴れ間がこんな晴天になるとは思いませんでした。

そこで、もうウン十年もご無沙汰の保津峡へ行ってみることにしました。

JR嵐山駅から一駅、乗ったら5分とかからないのです^_^;

ひょっとしたら珍鳥にお目にかかれるかも!と思ったのですが声はすれども姿は見えぬ・・・高い木々が密集する山間部は鳥の姿を捉えるのは難しいです。

それに確かな情報もありませんし、野鳥撮りらしき人にも全く出会いませんでした。

落合で川向こうをカワセミが飛んだのと、カワガラス?らしきのが清滝川を遡ったのに一瞬であいましたが・・・

ただ、素晴しいのは水と空気の透明感とせせらぎの音。

そして、織り重なる緑のグラデーション。

渓谷沿いに最初から最後まで付き合ってくれた河鹿蛙の優しい鳴き声。

保津川に架かった鉄橋が駅のホームなんです。

路線変更のためこの駅はあとから造られました。

昔の保津峡駅は山向うにあって、今トロッコ電車が使用しています。

 

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トンネルのずっと向うは日本海です。

 

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鉄橋から保津川下流の眺め

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ここで保津川に水尾川が合流します。

水尾川の清流はトビッキリの美しさです。

川上の水尾の里は柚子の産地で柚子風呂に入りに行く人もいます。

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川沿いのうえ崖っぷちの一車線を「落合」に向かいます。

 

岩躑躅が岩に張り付いています。P62995051

                落合の地名は各地にありますが、ここは保津川と清滝川の落ち合いです。

真ん中の白い波のこちらが保津川、あちらが清滝川です。

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手前のトンネルを抜け、落合橋を渡ると清滝川のせせらぎのすぐ脇の危険な山道をバランスをとりながら歩きます。

 

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澄んだ流れには大小の透き通った魚が素早く泳ぎます。

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河鹿蛙をまじまじと観察。

 

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 P62995761_2                             

                                      カワトンボを見ました。

ミヤマカワトンボかな?

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清滝橋が見えてきました。

近くからバスが出ています。

 

我が家のすぐ近くまで乗せていってくれます(^^♪

 

 

 

 

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コンビニのおにぎりを持ってまたふらりとやってくるのもいいなあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もっと近くで見てみたい

2011年12月21日 | 山歩き

探鳥会で西京極運動公園から久世橋まで桂川に沿って河川敷を約6km歩きました。

 

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途中、「オオタカがいる!」

と誰かが言うと、「どこや?どこや?」と、双眼鏡でキョロキョロ

指差す方向を見ると・・

 

 

Pc0498911 画面の中央、巨大アンテナの横に張り出した部位に何かが見えますね。

あれを、「オオタカ」だというのです。

オオタカだか、ハイタカだかチョウゲンボーだか、私には全く分からない(ーー;)

 

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これ、蜘蛛の卵のうだそうです。

普通にいるナガコガネグモのものだと思います。

蜘蛛のお母さんがこれをポコッと産みつけたのではありません。

一まとめに産んだ、800~1500個とも言われる卵を繭で包み、外側に不規則な糸をめぐらせて守っています。

一回目の脱皮を卵のう内で行い越冬し、あくる年の6月ごろ巣から出るそうです。

沢山の蜘蛛の赤ちゃんは、巣の周りに暫し滞在するのですが、ショックを与えると、正に「蜘蛛の子を散らすように」四方八方に拡散するのです。

家庭内の蜘蛛はハエ、蚊、ゴキブリ、ダニなどを捕食する益虫ですが、最近は「不快害虫」として駆除されるそうです

そして、ついに見つけました。

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「百舌鳥の早贄(はやにえ)」です。

初めて見ました。

これは多分、オケラだと思います。

秋の夜、じーじーと大きな音が聞こえてきますが、あの音を発するのがこの小さな生き物だったのです。

モズは食べ忘れることも多いとか。

これもそうかも知れません。

Pc0499391 夏には道端に、真っ白で可憐な花をこぼれるように咲かせていた日本のクレマチス、センニンソウ。

冬にはこんな風になるのです。

種の周りの白い毛が仙人の髭に似ているのでこの名前が付いたとか。

Pc04992611 今期初めてのホオジロ君です。

鳥さんに会えて嬉しい。

(近くで見たのはこれだけ^_^;)

 

Pc0499791 これ全て「カワウ」です。

このあたりの大きな樹にはシラサギやアオサギが群れて巣を作っています。

あとキンクロハジロ、ホシハジロ、カワアイサ、ミコアイサ、カンムリカイツブリなど確認しましたが、川幅が広くて、双眼鏡を覗いても豆粒ほどにしか見えません。

超望遠レンズかデジスコでしか写真に撮ることは不可能です。

ああ、もっと近くで見たいものです。

会のメンバーが言うには

「鳥さん、鳥さん、アナタはなんとステキな姿をしているのでしょう!

ほんの少し、アナタを見せてください。」

と、そっと遠くから眺めるのだそうです。

野鳥の会の人たちはとても奥ゆかしいのです^_^;

 

[今日の居候猫]

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庭に出してもらったモモニャンとベランダから見下ろすカリニャン。

悔しがるモモニャン。

天敵をまじまじ眺めるカリニャンでした。


芦生原生林

2011年11月10日 | 山歩き

朝8時、京都駅から大型バスに乗って「美山茅葺の里」まで。

そこで美山町のガイド付きマイクロバスに乗り換え,「芦生山の家」付近でガイドさんが入林届けを出し、10キロほど奥の「長治谷湿原」に着いたのは、もうお昼前でした。

長時間揺られたせいか、少し気分が悪くなり、お弁当を残してしまいした。

テントを張れるのは唯一この場所のみだそう。

一般車両は「山の家」までしか入ることが出来ないので、10km近くをテントを担いで歩くことになります。

③上谷・杉尾峠コースです

 ここから、杉尾峠(由良川の源流)まで原生林の中を歩こうというのです。

標高600~800mほどのなだらかなコースです。

低山地帯で、京都、美山北東部に位置する芦生原生林は、京大の研究林ということで4200haの広大な森が手付かずで、屋久島ほど強烈ではないけどいまだ原始の様相を見せています。

なにしろ、屋久島よりずっと近い。

Pb0492721_2 カツラの巨木

 

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Pb0492831 「サワフサギ」の青い実

 

Pb0492991 折れた巨木

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鹿の繁殖で下草はほとんど食べつくされています。

 

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由良川の源流

ガイドさんは前もって「がっかりしないでくださいね」を頻発していましたが、源流ってこんなもんですよね(^^)

由良川の河口は日本海側の宮津市由良です。

森鴎外の「山椒大夫」の舞台にもなったところです。

小学生の頃、子供向けに書かれた物語を涙して読んだのでした

 


 

Pb0493141 杉尾峠は北に福井県、東に滋賀県に接した地点です。

此処までたどり着くのに2時間半(急いで)。

優しいコースとは言え、崖に沿った細い山道や倒木、ぬかるみ、瀬などなど、足元ばかり見て、ゆっくり辺りを鑑賞する暇などありません^_^;

野鳥を撮りたくて一式持ってきたけど、鳥の声はすれども姿は見えず。

午後、森は一気に暮れます。

単独でこの広大な原生林を堪能するのはとても無理。

地元のガイドさんなしでは森を無事に出ることさえできませんね。

ティッシュやビニールの片鱗さえ落ちていなかった美しい森でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


九輪草

2009年05月17日 | 山歩き

九輪草を観ようと愛宕山の北側にやってきました。

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分岐点には首無し地蔵さんが。

首の無い理由は、「明治の神仏分離で首を落とされた」とか、「悪事をお地蔵さんに見られたから首を取った」、とかマチマチですが首無し地蔵は各地にあります。

20090514_018 沢へ降りていくとあちこちに「マムシ草」が。

チャーマンさんは「紫マムシ草」を紹介してらしたけど、此処には若草色の「マムシ草」だけのようです。

でも、茎の下部には、その名を連想させる、なかなか薄気味悪い

模様が入っています。

ゲゲッ!脇をシマヘビがくねりながら藪に消えていくではないですか。

別の山でも見ましたが、「マムシ草」の生えているところは、どうもヘビの生息地でもあるようです。

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水辺に明るいピンクの花が咲いています。

これが目的の「九輪草」です。

この小さな流れは「桂川」の源流の一つのようです。

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涼しくて(この日は18℃)日当たりの良い場所が好きなようです。

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仏塔の九輪をイメージして名付けられたそうです。

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実は、九輪草の咲く流れに沿って、細いロープが張り巡らされていているのです。

「あ~!そこの人、向こう岸に渡らないで!」「チョット!ロープの中に入らないで!」

という具合に・・・

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この群生は全く自然のものではなく、九輪草に魅せられた、この沢の管理人さんが、種を撒き、株を増やしてこられたようです。

ここまで大きな株(40~50cm)になるには、何年もかかっているし花もすぐには咲かないそうです。

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長い間、秘密の群生地だったのですが、ネットで紹介されると、瞬く間に人気スポットになったようです。

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此処では濃いピンクのみでしたが、淡いピンクや白もあるそうです。

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辺りには炭焼き窯や、氷室のあとまであります。

20090514_020 管理人さんの山小屋です。

20090514_004 白い桜草

これもしっかり管理されています。

こうでもしなくては無くなってしまうそうです。

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流れの向うに「薄黄瓔珞」(ウスギヨウラク)が花を付けています。

ツリガネツツジともいい、ドウダンツツジの仲間ださそうです。

管理人さんに九輪草の種(芥子粒ほどの大きさ)をいただいたので、帰宅後すぐに苗床に撒いて、上から砂を薄くかけました。

さて、うまく発芽するかな?

あの深山の環境に近ければなんとかなるでしょうが。


原谷苑の枝垂桜

2008年04月11日 | 山歩き

前日からの雨もあがり、うわさに聞いた[原谷苑」の枝垂桜を見に行くことにしました。

嵐電(京福電車)の「御室仁和寺」で下車。

20080409_015 仁和寺は宇多天皇の創立で、退位後も此処で政をしたので「御室御所」とも呼ばれています。

                            ・

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また、徒然草に度々登場する、あのおかしなお坊さんのいたのもこのお寺です。 

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樹の丈が低く、遅咲きの桜、「御室桜」 が有名です。

でも今日は、この寺の裏山を越えて、知る人ぞ知る、噂の原谷苑へ向かいます。

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                    ・

「原谷苑」です。

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入苑料は土日が1500円

普段の日は1200円だそうです。

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                                                                 4千坪の個人の敷地に枝垂桜が幾重ものカーテンのように

人々を取り囲んでいます。

マイカーは規制され、食べ物や敷物の持ち込みも禁止されています。

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バックの黄色は「レンギョウ」です。

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50年ほど前には、近くに火葬場があったり、京都のゴミ捨て場のようだったここ原谷。痩せた土地は農作物には、不向きで桜だけはどうにか成長したそうです。

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雪柳も沢山植えられ、桜と交じり合って幸せ気分。

これで、空が青く晴れていたら、もうそれは極楽気分ですね。

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紅白の花を付けた「源平枝垂れモモ」です。

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滝の水がしぶきをあげて落ちてくるようです。

  

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屋根に桜の雨音が聞こえそうですね。

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 さあ、花見をしながらお弁当を頂きましょう。                     20080409_046

沢山の人でごった返す売店に行くと、 まだ、12時半だというのにお弁当は売り切れだというのです。                  

 

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そこで、サンプルンを値引きしてもらってゲット!

どの業界にもこういうこと、あるんですね。

あと、追加でやって来た散らし寿司と御土居餅(秀吉が造った、京都を囲む土塁にちなんで・・・写真は光悦堂さんのHPより拝借)を大勢の人々に混じって快食。

傍らで桜の苗木等を、若い職人さんがぎこちなく、でも丁寧に説明しながら5,6人のおばさん達に販売していました。

おばさんたちは次々と、あれもこれもと畳み掛けるように若者にしゃべりかけるものですから、彼はどぎまぎパニクッていました^^;

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溢れんばかりの桜の洪水に押し流されて、堪能し満腹した私は出口へと・・・

 

村岩農園といって古くからこの地で植木の販売を営んでおられます。

苑内には桜の古木をベースに苗木の植樹も到るところで、見られました。

開園は1年の内4月のみと聞きます。

(画像をクリック)