※この原稿は押し花講師・石田輝美さんの原稿をお借りしてご紹介いたします。
「押し花の楽しみと魅力!」
皆様こんにちは!「社会福祉法人 抱民舎」で押し花講師として皆様のお世話になっている「ふしぎな花倶楽部押し花インストラクター」石田輝美です。
毎週土曜日、13時から14時30分までの活動をパン工房・ゆいまあるで行っています。
まずこの日の活動は、天気が良い日は「であいの家あうん」周辺で、お花、葉っぱを摘んで押すことにしています。春はスイセン、つくし、プリムラ、桜と次々と咲き、毎週次は何が咲いているのかと胸をわくわくさせています。
我が家では春になれば、ふきのとう、フクジュソウ、クロッカス、スイセンと色とりどりの花が一気に咲くので、いつもどのお花を押すのかを悩み、毎年全種類のお花を押すことは難しいです。そしてまた来年押すことのできなかったお花を押そうと心に強く思います。
4月中旬ごろから、桜のお花、そしてクリスマスローズと咲き、父の好きな山野草のジュウニヒトエ、みちのくコザクラ、そして山野草の女王といわれるコマクサなども次々に咲き、その都度押しています。
父にお花をいただくときには「押し花にして額に入れてあげる」といっていただいています。
5月の連休の終わるころ「リンゴの花」をいただきに押し花の知人のリンゴ畑へと花摘みに出かけます。
夏になると、朝顔が咲きだし、毎朝何輪咲いているのかとても楽しみで、早起きの苦手な私を誘っています。とりあえず夏の代表的な花「アジサイ」を押し終えると、押し花作りもひと段落するのです。
秋には風に揺れると美しい萩の花、シュウメイギク、ホトトギス、山野草ではイワシャジンや大文字草がとてもきれいに咲きます。
私は今ではお花を毎日コツコツ押すことは、苦にならなくなっています。もちろん自分の作品を作るためにお花を押していますが、でも一番の楽しみとなっているのは利用者さんの押し花教室で見せてくれるあの楽しそうな笑顔だと思います。
押し花の魅力は、このお花を押してどんな風に色が仕上がるのか、そしてどのような作品を作ろうかと想像するところにあります。自分のイメージの作品、世界に一つだけの作品を作る喜びと平面的な作品から立体的なコサージュなどの押し花の奥深さが魅力です。
師でもある「増富 陽子先生」の作品には程遠いのですが、これから風景の勉強に力を入れて行きたいと思っています。
今年の3月11日東日本大震災があり、私にもできることはないかと考え、押し花での支援を考えました。

「ふしぎな花倶楽部」の企画で、東北の被災地に押し花で作った「うちわ」を社会福祉法人 抱民舎のメンバーさんと一緒に作りましょうと働きかけました。そうして出来上がったうちわを被災地に送ることができました。
そして今年はもう一つ、「であいの家あうん」押し花教室のことを「ふしぎな花倶楽部」の「押し花福祉大使」の活動レポートとしてまとめました。毎回の押し花の活動風景や作品を写真撮影して添付しました。その結果11月下旬に「押し花福祉大使委任状」をいただけることになりました。
これからも押し花活動を通じて人と人のつながりを大切にし、笑顔あふれる押し花教室として継続できることを念願としています。