goo blog サービス終了のお知らせ 

であいの家あうんの広場

障害者の課題をみんなで考え、語り合いませんか?!障害者の地域生活を前向きに進めるために情報交換しましょう!

園内研修会開催

2012-01-30 10:01:02 | あうんの講師陣
1月25日(水)PM6:30~PM8:00

 毎週お世話になっている弘前大学の赤池PTによる、園内研修会を開催しました。テーマは「口腔ケアについて」~口腔清掃~という副題をつけていただきました。新任職員がまたぞろ増えてきて、基本的な身体ケアのバラつきが気になり始めていたところです。
 口腔ケアといっても大きくは二種類があり、「口腔清掃」と「口腔機能回復」に分かれるということです。
 口腔清掃は、うがい、歯磨き、義士の洗浄、粘膜や下の清掃のことであり、口腔機能回復という範疇には、発音・構音練習、リラクゼーション、口腔周囲筋の運動練習、含嗽機能練習、嚥下促進練習となっています。
 ということでこの日は、口腔清掃のあり方について学びました。

 「口腔清掃」としての歯磨きの留意点
  ・必要以上に力を入れないこと。(100g~200g)
  ・歯磨きは縦に磨くこと(横に磨くと歯の構造上傷がつくし、そこに歯垢がつきやすい)
  ・歯石、歯垢を除去する。(思考は虫歯や歯周病の原因)
  ・歯茎の健康を守る。歯周病の予防
  ・舌の健康を守る

 知識として
  ・電動歯ブラシは力が均一なので、きれいに歯垢も取れる。(歯茎を傷つけない)
  ・液体歯磨き(食後30分が効果的)くちゅくちゅする




 ・フッ素入り

 ・汚れが落ちているかをチェックする液体の使用。(着色剤)

 ・歯ブラシは1か月程度で交換する。歯ブラシには雑菌が繁殖しやすい。

 であいの家あうんでは昼食後に歯磨きケアをしていますが、担当者によって歯ブラシの強さがまちまちでは、歯茎など傷つける場合もありますので、今回の研修は大いに参考になりました。

押し花も立体的に!

2011-12-22 13:32:04 | あうんの講師陣
12月21日(水)

 4年ほど前に「ハンサムウーマン」で出会った素敵な方がいます。その方は押し花インストラクターの増富 陽子先生で、それから当施設に「押し花教室」を導入しました。現在はその教え子でもある石田さんにお願いしていますが、昨日先生がおいでになりました。
 先生もご自分のご両親の介護などもあって、であいの家あうんに来れなくなったのでした。でもその時に先生が、「必ずまたあうんで押し花を再開しますので、それまでしばらく待っててください」と言われました。
 そして昨日おいでになって、写真の押し花をプレゼントいただきました。
 実はハンサムウーマンという会合で、野田村行きのクリスマスプレゼントを募集していたので、それを届けに来たということで、そして来年からまた来れるようになりましたと言われたのです。
 増富 陽子先生はとっても美しい女性ですが、それ以上にいつもニコニコと笑顔を絶やさない明るい方です。メンバーさんたちも、先生の笑顔につられて笑顔が広がって行きます。
 来年の明るい話題でした。

 ちなみに野田村のプレゼントも押し花で、立体的だというのがとってもカルチュアショックです。10年間保つといわれましたので、長く楽しめることでしょう!


 増富 陽子先生、ありがとうございました。

 

第1回コンチネンス学習会

2007-12-05 11:14:04 | あうんの講師陣
 昨夜は当施設に毎月おいでになってリハビリを担当してくださっている、赤池P・Tの「第1回コンチネンス学習会」を開催しました。
 「コンチネンスってなーに?」がそのテーマで、スライドを使って、わかりやすく説明していただいたほか、実技を交えて体験もしました。
 コンチネンス=「禁制」という日本の昔の言葉で「インコンチネンス」(失禁)という排泄障害の課題をポジティブにとらえようとしていることばのようです。
 排泄障害はとかく高齢者や障がい者の課題としてとらえがちですが、実は日本人の1000万人の方がこの排尿障害で悩んでいるようです。そして日本人の13人に1人が排尿障害で、成人女性の4人に一人が尿漏れを体験しているといいます。
 
 さて、昨夜は尿の作られる過程や人間の臓器の仕組み、筋の役割などを学びました。この排尿障害の症状「漏れたり、出にくくなる」などについて詳しく説明をいただきました。

★正常な排泄は? 
 ①尿意を感じてから1時間は我慢できる
 ②ためた後は尿意がなくても出せる
 ③排尿時に痛みがない
 ④一度に200~500CCの尿をスムーズに出せて、残尿がない。
 ⑤1回の排尿時間は10~30秒
★骨盤底筋群の重要な役割とその働き
 ①尿や便を我慢したり、絞り出すのに働いているのが「骨盤底筋群」
 ②年齢や生活状態でこの大切な骨盤底筋群が弱まる
 ③骨盤底筋群は尿道と肛門を閉める
 ④骨盤内臓器を下で支える役割

★弱まると
 ①尿や便の漏れ
 ②骨盤内蔵器下垂・性器脱
 ③排尿後の漏れ
 ④性機能、快楽感の低下

★骨盤底筋群の体操と体感
 ①おしっこを切る/筋肉アプローチ
 ②おならを我慢する/筋肉アプローチ

 講義の途中でみんなで、実技をしながら男性と女性の体操の方法などを体感しました。肛門に力を入れたりゆるめたりをする体操です。まずはスタッフ自らが、自分の体で感じることにより理解が深まりました。

★参考図書
 1.「排便患者さんへのアプローチ」便秘・下痢・便失禁のアセスメントとケア
   メディカ出版 ¥3000+税 編著山名哲郎

 2.「排泄ケアワークブック」
   日本コンチネンス協会会長 西村かおる編著 中央法規2600+税