あひる町の住人~兼業画家ライフ~

兼業画家をしています。高知在住。にゃんず・釣りやギター・ハシビロコウネタ、など、悲喜こもごもの土佐日記です。

もしも山の中で暮らしていたら

2018年03月29日 | 【エッセイ】


「ぼくね、山の中とか自然の中で暮らしたかったよ」


先日息子(小3)がぽつりと言った。

「ああ、そうか・・・実はね・・・ママもパパも自然の中で暮らそうと思っていたんだよ」

「え!でも今住んでる場所は全然ちがうね、どうして?」



彼が産まれてまもなく、今の家を建て売りで購入した。

周囲にはなんでもあって不自由のない場所を選んだ。

保育園も近くにあり、徒歩でスーパーや電停も行ける。

人口も密集していて、息子が通っている小学校もマンモス校と呼ばれているほど賑やかな場所だ。

賑やかというより、昼間はやかましい(笑)




「もしも自然の中で暮らしていたら・・・」

実は、高知に移住してから今の家を購入する前に、私と妻は「田舎暮らしをしたいね」と物件や土地を探していたことがあった。


さっそく候補地だった場所へ、息子とドライブがてらその場所にいくことになった。



その場所は市内からも近く、美しい鏡川の近くの広大な土地。

周囲は山だったが一坪が格安だった。

おしゃれな無印良品の家なんかの見積もりもした。

家を建てて、車2台置いて、畑も作れるくらいの広さ・・・

土地を合わせても、今住んでいる家の価格より少し上くらいだったと記憶している。

今住んでる場所から車で10分…あれ?近いな 笑





たどり着くと、8年前とはあまり変わらない風景にほっとする。

検討していた土地は、すでに家が建っていた。庭が広く一部はガレージ、そして畑にしていた。

・・・いいなぁ(´・ω・`)



「ここだったんだよ」と息子に伝えて車から降りた。

すると、ぐんぐんと息子のテンションが上がっていった。

「うわー!!自然がいっぱい!」

周囲は山に囲まれていて、目の前には小川。すうーっと水と緑のいい匂いがした。

その土地の周辺を歩いていくと鏡川がすぐそばにあって、さらに喜ぶ息子。


息子:
「なんでここにしなかったの?」

僕:
「気に入っていたんだけど、保育園や学校が遠くてね・・・夜もまっくらで。」

息子:
「ぼくは大丈夫だったで、きっと。ここが良かったー!!」

僕:
「そうか・・・じゃあ、どれだけ学校が遠いか行ってみようか」


学校はそこから数キロと離れていない場所だったが、山の上・・・
さっそく車で行ってみることにした。





山の上の学校は、以前見たときよりきれいになっていた。





「もしあそこに住んでいたらこの小さな学校だったよ。一年生から六年生まで同じ教室で勉強したかもしれないね」

「それ、いいね!大きい人にわからんこと聞いたり、遊んでくれるね!」



きっと息子はここでも楽しい日々を送っていたに違いない。

「釣りキチ三平」みたいになってたのかな( *´艸`)


帰り道、偶然に色鮮やかな赤のキジが草むらから車の前に飛び出してきた。

それを見た息子は「ポケモンや!!」と言った。

まさにリアルポケモンGOだね(笑)



山を下りて川原で水切り遊びをした。ほっといたら夕方までやりそうな勢い 笑

フェイスブックに記事を投稿したら、幼少の頃にこの場所に住んでいた方からのコメントをいただいた。

『子供の頃、夏場は朝飯終われば夕飯まで川の中、夜中も水中電池で鮎突き。
鮎、えび、鯉、イダ、かまきり、ごり取り放題の時代でした。』

今はいろいろ規制はあろうとも、やっぱり自然に囲まれた生活は楽しかったにちがいない。



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