あひる町の住人~兼業画家ライフ~

兼業画家をしています。高知在住。にゃんず・釣りやギター・ハシビロコウネタ、など、悲喜こもごもの土佐日記です。

止まらないリショクシャ。

2015年05月13日 | 【エッセイ】


今回はちょっと重い話。

私の仕事は製造業の工程管理者。

年度が変わってから、僕の務めている会社の現場で2名退社した。
ずっと活躍していた優秀な人材である。しかも若い。本当に残念だ。
そして現職者にも退職を考えているひとが数名・・・。

この流れが止まらないのである。

動揺した私


私は現在40代後半。

いまの会社で、いままでの経験の集大成にしようと思っている。
しかし、数年間も退職者が続き、ついに私は考え込み、動揺してしまった。
できもしないのに「セミリタイヤ」ということを考えてしまったくらい(笑)


埋まらない経営者と就業者のギャップ


以前、「人が財産だということ」という記事を書いた。
その後も状況は変わらない。

先日、ついに?経営者側が動いた。

モチベーションの低い現場にみかねて
パートさん含め全従業員と
ざっくばらんに話すという名目のヒアリングがあったのだ。

従業員たちは期待と不安でその日が来るまで仕事が手につかない状態にまでなった。


しかし結果は・・・「ざっくばらんに話しあう」ということは一切無かった。
一方的に会社側からの要望や現実味のない展望のみであった。

従業員側→少しでも賃金を上げてほしい、何をすれば賃金があがるのか
会社側→現場でお金のかからないことで何か要望があるか、君たちに何ができるのか


・・・相反する立場、話がまったくかみ合わなかったのである。
いや、経営者側からすれば精一杯の歩み寄りだったかもしれない。

後日、数名がヒアリングで話した「掃除の手順や全員で行う当番制」などが決められた。
いままでトイレ掃除など、パートさんがやっていた。
掃除はみんなで分担してやることは良いことだ。
でもそれは会社側からの要請ではなく、
自分たちで解決したかった問題だった。
これから自分たちで取り組もうとしていることだったので残念だった。

このヒアリングは、さらに数名が退職を考えるきっかけとなってしまい、
逆効果に終わったように思う。



後日、会社側からは「これを満たせば評価する」という表が配布された。
内容は精神論ばかりで、評価が数値化できる具体性のあるものは無かった。
それもいつ誰がそれを評価するというのだろう。

中小企業の製造業というのは本当にキビシイ。
政治でなんとかなるレベルではない。

結局、自分で決めた「自己実現」に向けて
日々努力することがモチベーションを維持する
唯一の方法だと思った次第であります。














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