ものずき烏の無味乾燥?文

ブログ発想 LP/LD/CD コレクション作業 進行中。ジャズばっかしじゃないかと言われたら身も蓋もない。

オーネット・コールマン:アット・ザ・ゴールデン・サークルVol.1&2

2006-02-03 | 音楽 の 紹介



 トレンチ・コートを着込んだオーネット・コールマンが雪国にいる。肌が黒い人トレンチ・コート、それにシルクハット? それだけでも違和感があるのにぃ~、なおかつ、雪の白さが加わって アンマッチ。場所は、スウェーデン、それも12月だって。寒そう~

AT THE GOLDEN CIRCLE: Ornette Coleman

"The Golden Circle Vol.1" Blue_Note(JPN)BNJ-71045
Faces And Places / European Echoes
Dee Dee / Dawn

"The Golden Circle Vol.2" Blue_Note(JPN)BNJ-71046
Snowflakes And Sunshine / Morning Song
The Riddle / Antiques

Ornette Coleman (as,violin,tp) 
David Izenzon (b) Charles Moffet (ds)
1965/12/04
 ふところ手で、よーく もみほぐしながら血行をよくして、ステージに立ったのでしょう。ジャケットと録音時期からの先入観があるせいか、ふところ手でも効果の得られないドラマー(チャールス・モフェット)の ノリが気にかかります。ここまで聴いて38分59秒。わたしの手も冷たいのか、もう一枚目が終わり。
 二枚目の開始はヴァイオリン、そしてトランペット。この二つを演奏するときは、アルト・サックスを吹かないようだね。ベースのアルコ弾きとヴァイオリンの弦楽二重奏でクラシックを意識した演奏をしています。そろそろ、ドラムもアイドリング完了。デヴィッド・イゼンゾンのベースが現代音楽風で、ジャズ(ブルース)をルーツにオーネット・コールマンが浪々と吹きまくる。二枚目、所要44分22秒。
 もちろん、このトリオは ピアノ・レスで いやが上にも緊張感はピリピリ。前二回の弦楽四重奏とか管楽五重奏を含んだセッションと違いオーネット・コールマンに遊びはありません。
 このアルバム(『アット・ザ・ゴールデン・サークル』)は、SJ誌のジャズ・ディスク大賞(金賞)受賞作のブルー・ノート・レーベル作品ということで、途切れなく店頭に供給されていると思います。

 わたしのコレクションでオーネット・コールマンのコレクションはこのトリオが4セット。(他にパット・メセニーとのものが1枚。)
 ピアノ・レスのサックス・トリオの原型は、ソニー・ロリンズかと、考えているのです。


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2006/02/03 ものずき烏

(オーネット・コールマンの参考記事)
2005-06-12 オーネット・コールマン:チャパクア
2006-02-01 オーネット・コールマン:タウン・ホール 1962
2006-02-02 オーネット・コールマン:クロイドン・コンサート

オーネット・コールマン:クロイドン・コンサート

2006-02-02 | 音楽 の 紹介

 ’68頃、日本グラモフォンかポリドールで出ていたと思うのですが、長いこと入手できませんでした。これは80年代末か90年代初頭、徳間ジャパンでプレスした、たぶん最後のLPでしょう。このあとは当然の如くCD。

CROYDON CONCERT: Ornette Coleman

"An Evening With Ornette Coleman"
( Croydon Concert )           Freedom(JPN)25BLL-3008/3009
Sounds And Forms For Wind Quintet (Movement 1~10) *
Sadness / Clergy man's Dream
Falling Stars / Silence
Happy Fool / Ballad / Doughnuts
Ornette Coleman (as,violin,tp)
David Izenzon (b) Charles Moffet (ds)
* Virtuoso Ensemble
Edward Walker (fl) Derek Wickens (oboe) Sidney Fell (cl)
Cecil James (bassoon) John Burden (horn)
1965/08/29
 徳間といえば『オハイオ・ユニオン』という幻の名盤を復刻したので、わたしには有名です。この『クロイドン・コンサート』の盤は、シングル・ジャケットに内袋にいれたレコードが二枚重ね。お手軽ではと思いますが、そのうち投稿予定のアンソニー・ブラックストンの『フォー・アルト』の英国盤がこの形態でしたので、オリジナルを尊重したものでしょう。ということは’68に出た国内盤は、ジャケットでモディファイがあったことになりますが、当時その盤は、SJ誌のジャズ・ディスク大賞の銀賞だか金賞だったんですよ。まぁ、ジャケットを気にするのは、それだけわたしの浸透が浅いということなんですがね。SPレコードを御覧なさい、内袋だけでジャケットなんかありません。それで録音がダイレクト・カッティングという優れものでLPよりいい音で再生できるんです。
 『タウン・ホール 1962』には弦楽四重奏という、ジャズという庶民的な音楽とはかけ離れた、高級そうなものが入っていました。このアルバムには管楽五重奏(音学ではなんとよぶ?→これでいいみたい。Wind Quintets)が、のっけから入っています。オーネット・コールマンが入っていない演奏を短いけど10曲も続けられます。このクラシック指向の現代音楽風の不気味ともいえる音楽をイントロダクションにして、なにが始まる。怪談映画のドロ・ドロみたいだね。
 前座の管楽五重奏を引き継ぐように、ベースのアルコ弾きが、またもや不気味な前奏。オーネット・コールマンのアルトが出てきて、ほっと一安心。やっぱし、リズムを強く打ち出して貰わんことには、楽しめない。
 Falling Stars ではオーネット・コールマンがヴァイオリンを弾きます。弦楽四重奏でなくて管楽五重奏を前座にしたのは、この都合もありそうです。尚且つトランペットも吹きますが、かつてのメンバーのドン・チェリー(tp)に似ています。このトラックだけでも面白い。
 このアルバム。トータルで1時間18分02秒、時間が許せるときに、管楽五重奏をふくめて通しで聴くべし。(言っておくけど、ラジオ放送にリクエストしたって、かかりっこないよ。)

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2006/02/02 ものずき烏

(参考記事)
2005-06-12 オーネット・コールマン:チャパクア
2006-02-01 オーネット・コールマン:タウン・ホール 1962

 ネット・サーフィンしていましたら徳間ジャパンがフレッシュ・サウンド(スペイン)から著作権で訴えられているのを見つけました。この『クロイドン・コンサート』も復刻のシリーズのようです。裁判の内容はチンプンカンプンですが、創作活動をした演奏家は蚊帳の外じゃないかな...。そしてジャズ・ファンにも係わり合いがなさそ~。アブストラクトを転載し、URLをつけておきましたが、リンクはさせておりません。「甲が乙を...」という文体で、読む気も起きない。

1999年9月9日 ジャズレコード事件
大阪地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
 スペインの音楽レコード会社とレコードの輸出入販売会社は、徳間ジャパンコミュニケーションズ他が、アメリカのジャズ・レコード製作会社からライセンスを得て製作販売しているレコードが、著作隣接権を侵害し、かつそのジャケットが著作権を侵害するだけでなく、不正競争防止法に触れるとして、レコードの販売差し止めと謝罪広告を求めた。裁判所は、著作隣接権については平成8年改正法施行前に製作されたものには及ばないとした。ただ、4枚のレコードのうち、1枚のジャケットのみ原告の著作物と認め、その販売を禁じたが、他は原盤ジャケットの複製として請求を却下、また謝罪広告も認めなかった。
http://www.translan.com/jucc/precedent-1999-09-09a.html

2000年7月28日 ジャズレコード事件(2)
大阪高裁/判決・控訴棄却
 レコードの輸出入販売会社は、徳間ジャパンコミュニケーションズ他が、アメリカのジャズ・レコード製作会社からライセンスを得て製作販売しているレコードが、著作隣接権を侵害し、かつそのジャケットが著作権を侵害するだけでなく、不正競争防止法に触れるとして、レコードの販売差し止めと謝罪広告を求めた。裁判所は、著作隣接権については平成8年改正法施行前に製作されたものには及ばないとした。ただ、4枚のレコードのうち、1枚のジャケットのみ原告の著作物と認め、その販売を禁じたが、他は原盤ジャケットの複製として請求を却下、また謝罪広告も認めなかった。この事件は平成8年法改正によって、著作隣接権の新法以前に遡及することとの関係もあり、原告は差止めを求めて控訴したが、裁判所は、被告は平成9年2月13日以降、商品の販売を中止していて、新たに複製して販売するおそれがないとし、また他の請求もみな棄却した。
http://www.translan.com/jucc/precedent-2000-07-28.html

オーネット・コールマン:タウン・ホール 1962

2006-02-01 | 音楽 の 紹介

 ジャズのイノベーターであるオーネット・コールマンを三連投するつもりです。わたしのコレクションでは、オーネット・コールマンはこのアルバムからとなっています。事実上は、オーネット・コールマン登場時のメンバーがそれぞれで活躍していますので、系統だった研究をするならデビューのときから遡って聴くべきでしょう。わたしは単なるジャズ・ファンで堅苦しい要求をされても対応不可能。フリー・ジャズで理屈をごねたい人は、はた迷惑にならぬように、わたしの目に入らぬ所で勝手にほざいて下さい。フリー・ジャズを有難がって聴く変質的自己チューがいまだに目に付く。わたしは迷惑だし、演奏しているオーネット・コールマンも、はた迷惑な自己チューの罪を転嫁されてしまい気の毒だ。他人の罪を背負わされるのはイエスにだけまかせておけ。

TOWN HALL,1962: Ornette Coleman

"Town Hall,1962" ESP(JPN)BT-5001
Doughnut / Sadness / 
Dedication To Poets And Writers *
The Ark
Ornette Coleman (as) David Izenzon (b) Charles Moffet (ds)
*)
Selwart Clark, Nathan Goldstein (violin) 
Julian Barber (viola) Kermit Moore (cello)
1962/12/21
 それまでのジャズとは違うスタイルで演奏している、ただそれだけ。有難がって聴く必要なんかない。のっけからアルト・サックスを吹きまくる。それが単なる聴衆のキャッチだけではなく、ずっと続くというスタイル。今まで聴いたこともないような異民族の音楽とか、獣たちの叫びが思い浮かぶが、ただそれだけ。思想も哲学も語ってはいない。
 オーネット・コールマンからブルースのルーツを聴き取るか、現代音楽との融合を感知するか、聴く人の感性や知識が問われるのは事実である。ジャズばっかし聴くんじゃねぇ。本を読め、本を!。そしてその知識は表にださずに感性を磨けっていうのが、フリー・ジャズを楽しめる前提じゃねえかな。
 モーツアルトで言及した弦楽四重奏が一曲入っています。演奏家だけじゃなくて作曲家でもあるぞという、オーネット・コールマンの自己主張でしょう。


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2006/02/01 ものずき烏
(投稿済みの ↓ オーネット・コールマン)
 以下は、わたしの 【主 張】
 2005-10-06 に 「ドン・チェリー:ムー」を投稿した際、フリー・ジャズ信奉者と想定される自己チューから、望むものが得られなかった不満からか、書き手のわたしを攻撃する不愉快なコメントを書き込まれました。そこで、今回は予防線(バリアー、結界)を張っておきます
 インターネットの書き込みが「便所の落書き」同様だという見解がありますが、ブログのコメントは、個人住宅の便所通りすがり に便所を貸して、居住者に不快な落書き を許すほど、わたしは寛容でもなければ、人間が出来てもおりません。
 迷惑な病原菌をもつ 通りすがり は、公衆便所(掲示板)も利用すべきではなく、ご自宅の便所(ブログまたはホームページ)を使用すべきなのです。それが公衆衛生で、保健所の管轄です。

 ルールとか法律は、性悪説 を前提にしているから必要なのである。それで、悪い人間は法に触れなければ正義だと嘘ぶく。だから、生産もせずに、他人の仕事に口出しだけして偉そうに振舞う 不正義が幅をきかす。 大きな間違いだ! お互いが信じあえる 性善説 がまかり通る世界を、若干でも残さないと、人の心がすさぶぞ。

プーレン=アダムス:ブレイク・スルー/ソング・エヴァーラスティング

2006-01-31 | 音楽 の 紹介
 時系列でアダムス=プーレン カルテットのアルバムを並べてきましたが、わたしが入手した最初のアルバムは、このグループのラスト・アルバムということになってしまいましたね、それにしては一年くらいの短期間で10枚もよく集まったものです。この2枚だけが、グループ名のオーダーを交換してドン・プーレン=ジョージ・アダムス カルテットとなっています。やっとアメリカのレーベルで出したことになるのですが、グループ名の変更は、たぶんプロデューサーの判断でしょう。

BREAKTHROUGH / SONG EVERLASTING:
Don Pullen & George Adams Quartet

"Breakthrough" Blue_Note(USA)BT 85122
Mr. Smoothie / Just Foolin' Around
Song From The Old Country
We've Been Here All The Time / A Time For Sobriety
George Adams (ts) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1986/04/30
 ベンチャーズが流行りだしたころのテケテケと同じ刺激に属するのか、ドン・プーレンの拳(こぶし)の背を使ったピアノ打法が、やたらとはまる。系統としたら、セシル・テーラーとおなじでフリー・ジャズのピアニスト。セシル・テーラーを聴く場合は、大きく身体全体でリズムを捉える、ドン・プーレンは末端神経からバイブレーションを感じてしまう。表現が野卑かも知れんが、電気あん摩。肩こりがほぐれ、そして脳みその筋肉もリフレッシュ。ベンチャーズと同じ刺激とすれば、ドン・プーレンのピアノは、オヤジ向きなんだろう。
 ジョージ・アダムスのフルートは、このグループで『シティ・ゲイツ』以降聴いていませんね。どうしたんでしょう? 自制してるか、悟りを開いたか...

"Song Everlasting" Blue_Note(USA)BLJ-46907
Sun Watchers / Serenade For Sariah
1529 Gunn Street
Warm Up / Sing Me A Song Everlasting
George Adams (ts,fl) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1987/04/21
 この文章はジャズ音楽による自動記述ですから、ぜ~んぶ聴きながら書いています。前掲アルバムでジョージ・アダムスのフルートがこのごろ聴けないと洩らしましたら、早速出てきました。はじめの頃は曲ごとで楽器を選んでいたのですが、これは曲の途中で楽器を持ち替えているんですね。
 このアルバムがラストになったのは、ダニー・リッチモンドがお亡くなりになったからだと思います。それでグループの箍(タガ)が切れて分解。この後、ジョージ・アダムスは『エピタフ』に参加し、それからしばらくして、お亡くなりになって、ドン・プーレンはピアノ・トリオで、引き続き、心地よいリズムを弾き出していましたが、この人もお亡くなりになって、残されたのはキャメロン・ブラウンだけなのですが...、今度は私自身が、このマニアックな世界から消息を絶ったのです。
 それにしても『ソング・エヴァーラスティング』とは、意味深なタイトルです。アルバムの制作中は、最後になるなどとは、"想定外" だったのでしょうが、想定外という流行語を作り出したイノシシと違って、鋭利な第六感が働きタイトルしたんですね。
Everlasting → 「♪ 終わりなき 世のめでたさを...」と、このグループとは無関係に、旧正月で連想。

 この後、わたしは、ドン・プーレンのピアノ・トリオ に注目したのですが、この人も シャバに おさらば


 それで、このバラエティに富む10枚のカルテットのアルバムを一度分解して、同じ傾向の曲を集めてみたら、面白いと思えるのです。傾向の分類としたら三つ。
(1). ドン・プーレンの 拳打ち打法
(2). 泣かせちゃうぞ という バラード
(3). ジョージ・アダムスの はちゃめちゃテナー
とりあえずは、この三つの傾向だと思うので、集めたら、同じ傾向の曲を集中して聴く、あなた好みのオムニバス・アルバムができることは享けあい。このグループの新しい魅力を発見できるかも知れないし、クズだったことになるかもしれない。

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2006/01/31 ものずき烏

(参考記事)
2006-01-27 アダムス=プーレン:アース・ビーム/ライフ・ライン
2006-01-28 アダムス=プーレン:メロディック・エクスコージョン/シティ・ゲーツ
2006-01-29 アダムス=プーレン:ライブ・アット・ビレッジ・バンガードVol.1&2
2006-01-30 アダムス=プーレン:デシジョン/ライブ・アット・モンマルトル

アダムス=プーレン:デシジョン/ライブ・アット・モンマルトル

2006-01-30 | 音楽 の 紹介
 時系列でアルバムを並べているのですが、ゲリラ的レーベル(Soul Note)の参入がありましたので、投稿するこの2枚は、アダムス=プーレン カルテットとしてはオフィシャル(Timeless)に戻ったアルバム。

DECISIONS / LIVE AT MONTMARTRE:
George Adams & Don Pullen Quartet

"Decisions" Timeless(NTL)SJP-205
Trees And Grass And Thangs / 
His Eye Is On The Sparrow /
Message Urgent
Decisions / Triple Over Time 
I Could Really For You
George Adams (ts,vo) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1984/02/03
 グループとしては5年目。アルバムとしては7枚目です。
小寒から立春までが寒中です。仏教の修行者は、寒行というものをやるようで、わたしの子供の頃は街中でも、団扇太鼓を叩きながら夜行している日蓮宗の人がいた。最近は、法華経の行者がいなくなったか、騒音が迷惑だと横槍がはいり、他の宗派同様ダンマリになったのか、聞こえませんね。
 このアルバムの一曲目で、珍しくダニー・リッチモンド(ds)のドラム・ソロが聴けます。わたしは、炬燵で、ダンダンとよく鳴る法華の太鼓、と聴いていますが、今でも寒行をやっているのなら今年の寒さは大変だったねと、ねぎらいます。「ドン・ツク・ドンドン、ドン・ツク・ドンドン、ドン・ツク・ドンドン...」
 最後の曲で、芸人ジョージ・アダムスのボーカルが聴けます。アルバムを通しで聴きましたが、ジョージ・アダムスのフルートを使う曲が入っていなかったようです。


"Live At Montmartre" Timeless(NTL)SJP-219
Featuring John Scofield
I.J. / Flame Games / Well, I Guss We'll Never Know
Forever Lovers / Song Everlastring 
George Adams (ts) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
John Scofield (g)
1985/04/05
 オフィシャルとしては初のライブになるのですが、ジョン・スコフィールド(g)が入っています。ジョージ・アダムス(ts)とギターのハモリが奇妙な音色ですね。これもゲリラのライブ盤と同様で収録時間が長い。50分26秒。ゲリラ盤ではキャメロン・ブラウンのベースが弱かったが、このライブは、ねちっこいベースがよく捉えられている。でも、わたしは、このグループで弦楽器が二つというのは、どうも落ち着かない。だって電気ギターが騒音だっていうの!。
 ジョン・スコフィールドは、マイルスでも聴いていたし、リーダー・アルバムも持っている。理由はね、ジョージ・アダムスとジョン・スコフィールドが、(声の代わりに楽器で)大声を張り合っているからなんだ。それがメンバーのみんなに影響している。エネルギーを爆発的に燃焼させて面白がる歳でもなかろうに...。
 このアルバムでジョージ・アダムスは、テナー一本。フルートもボーカルもありません。だいたい電気ギターの音量に対抗するのはフルートでは無理。ボーカルでは喉がやられる。ここいらは、いいんじゃないですか。バリエーションとしてはラストの曲で、シックリと終了。
 ジョン・スコフィールドのギターが一本入るだけでマンネリ打破といったところだろう。結局このスタイルが時流でしょうね。
 でも、レーベルがブルー・ノートへ移りまして、わたしの落ち着くスタイルに戻りました。(これは、次回)

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/30 ものずき烏

(参考記事)
2006-01-27 アダムス=プーレン:アース・ビーム/ライフ・ライン
2006-01-28 アダムス=プーレン:メロディック・エクスコージョン/シティ・ゲーツ
2006-01-29 アダムス=プーレン:ライブ・アット・ビレッジ・バンガードVol.1&2