50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

御堂筋に佇んでは曲に乗って滑る和子を脳裏によぎらせると、・・・

2016-05-29 22:52:05 | 小説
御堂筋に佇んでは曲に乗って滑る和子を脳裏によぎらせると、啓はあの時は美しい少女のようだったコートの肩に、ジーンズの腕を回した。突飛に耳を疑う声が聞こえている。「ルウレレルンルウルウ。あの曲、<ふしぎの森のイメージ>何か御堂筋に似合いそう」

(「南幻想曲」つづく)