50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

2015-12-13 06:23:57 | 小説
「うたた」と読めば、状態がどんどん進行してはなはだしくなるさま、という意味らしい。国民の借金も、テロも、安全保障も、・・・どんどん進行しているような。
また「てん」と読めば、ひとつの節目であったと振り返られる年にもなるかもしれません。

日曜日、夏子の思惑が的中した。

2015-12-13 06:17:49 | 小説

日曜日、夏子の思惑が的中した。昨日のことで夏子は例のように、気持ちを腐らせ、宇礼カルチュアセンターをサボタージュ、待ちかまえていたパチンコ店の歩道で、思惑が的中したのだ。宇礼市は庭も同然、鮨ネタのごとくに隣人たちを胸に仕込む女は昨日の幸男に嫌われておそれられていた。扁平な顔面がなお扁平になると危ないと、昨日は幸男が折れあったものだった。夏子はぶつぶつ呟いて待った。

(つづく)