船中八策!

2010-10-25 | 日記


 再び「龍馬伝」です。ついにあの有名な「船中八策」が出ました。そして薩土同盟です。
ところで、この「船中八策」ですが、私も前述の本(「坂本龍馬の『贋金』製造計画」)を読むまでは、最初の方ばかりを注目していましたし、今回の「龍馬伝」でも、さまざまな人物の出会いの中でその結論としてこの「船中八策」があったと描かれていました。これも私も同感ですし、感動しました。

 ところで、前述の本(「坂本龍馬の『贋金』製造計画」)の少しだけネタばらしをします。
この本では、龍馬が非常に他の志士とは違い、「経済」(カネ)のわかる人物だったとしています。誤解を招くといけないので補足すると、ただ、「経済」(カネ)のことを考えたのではなく、私利私欲ではなく、いかに「日本人を食わしてゆくか」ということです。そのルーツは他の志士にはない脱藩、浪人という時代にあり、そこで培われたということでした。

 話を元に戻すと、この本の作者は「船中八策」の最後の項目「金銀の価値を外国と共通にすべきである」に注目して、この持論を証明している。ちなみにこの作者によると、龍馬は単に大政奉還による平和的政権交代という策だけではなく、あらゆることを想定して、策を練っていたというのである。その一つが「幕府から貨幣の鋳造権を取り上げる」という策である。国の根幹が経済、財政であることを誰よりも知っていたのが龍馬だというのです。この事にも同感である。そういう観点から「龍馬伝」「龍馬」を見直すのも大河ドラマの醍醐味ではないでしょうか。

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