「大河ドラマ義経が出来るまで」を読んで

2010-01-31 | 日記
昨年、原稿を書きながら大河ドラマがどのように決定され、どのように作られているのかを知りたくて、NHKに問い合わせたり、インターネットで本を検索したりしました。しかしそのような情報は得られませんでした。

 ある時、ネットの本を検索するサイトで「大河ドラマができるまで」と検索してみた所
黛りんたろうさんの著書「大河ドラマ義経が出来るまで」(春風社)が結果として出てきました。大河ドラマ「義経」は2005年の作品で少し古いのですが、書店の担当者にもNHKに問い合わせていただきましたが、一般向けの本としてはこれしかないということでしたので注文して待つ事にしました。本が届くまでは1週間ぐらいだったと思いますが、待ちきれなくて、書店に電話したりしました。そして購入したその日に夜遅くまでかかって一日で読んでしまいました。その時の感想などを以下記したいと思います。

 著者の黛りんたろうさんは作曲家の黛敏郎さんの長男です。大河ドラマとしては「秀吉」「花の乱」に続いて三作品目としてメインの演出家として「義経」を担当されました。この本は出版社の春風社さんが黛さんに本を出さないかと依頼され、演出日誌として書かれたものを本にされたものです。この本で初めて、大河ドラマの制作過程が詳しく世に出る事になりました。私が最初に感じた内容は、撮影に入る前の企画段階がいかに大変であり、そこですべてが決まるという事です。撮影に入る前の準備に約2年を要すると書かれてあり、またこの仕事が終わるまでの1年間というのはプライベートにさく時間もほとんどなく、寿命を縮めるような仕事とも書かれていました。黛さんはこの作品が大河の最後になるとも書かれていました。
 細かい部分を書いていたら、きりがありませんが特に私が興味を持った2点について書いて終わりたいと思います。

 その1は、物語の作り方です。3日3晩にわたってシナリオ合宿といわれるストーリーを組み立てていく作業がありました。そこから具体的に始まっていくそうで、以下その部分を原文のまま記します。

 シナリオ合宿開始
 △月△日
 プロデューサーのS、脚本の金子氏らと伊香保温泉にこもり、シナリオ合宿。
 一年間全体を俯瞰するストーリーラインをつくる。放映の始まる2005年1月から最終 月の12月までを月割にし、それぞれの月毎に、ストーリーの流れと要素を並べてゆく。
  たとえば1月分なら、どの場面から始め、どう展開させ、どの場面で終わるのか、その ときは主人公は何歳になっているかなどを、原作に沿って整理する。
  12月までを終えると、次は、さらに細かく、各回毎のドラマの流れ、描くべきイベン トなどを論議し、表に書き込んでゆく。

この後、ドラマの鉱脈さがしをして、さらに主演となる義経役の役者探し、シナリオの作成役者の衣装合わせ等々、慌しく、準備が進められていく。

 その中で私が、もう一つ注目した内容は、「タイトルバック」です。
2分40秒といる短い時間の中に大河ドラマのコンテンツがすべて詰まっているというこのタイトルバックの撮影に約2ヶ月を要したそうです。今回の「義経」では「義経の一生」をイメージして製作されたそうで、こだわりの作品です。私も「義経」は見ていましたが、この本を読んでから、以前録画したDVDを見直すと、確かにこの「タイトルバック」はすごいと思いました。この本を読む前はわからなかった「タイトルバック」のこだわりがすばらしいと思うようになりました。今年の大河ドラマ「龍馬伝」にもこのようなこだわりがあると思います。ぜひ知りたいと思うようになりました。

 最後にこの本の最後の部分を記して終わりたいと思います。
 
 大袈裟かもしれぬが、この世に一人赤ん坊を誕生させて気分。明日からは、この赤子が、 局中の関係者にお披露目され、やがて多くの人々の目に、耳に、触れてゆくのだ。
 皆に愛されてほしいと。父親のような心境で一人思う。

 追伸
 このような本を世に送り出して下さった、黛りんたろう先生と春風社の皆様に心から感謝を申し上げたい。本当にありがとうございました。  
  


 

今年の大河「龍馬伝」に感動!

2010-01-30 | 日記
 ふたたびタイガドラマンの登場です。

 今までは、昨年末に書いた原稿をテーマ毎に投稿してきました。
ここからは、今年の記事になります。
まず、最初はやっぱ「龍馬伝」の話です。
以下は第1回目を見た、感想です。

 昨年末、大河ドラマ全般についての原稿を書いていて、ちょうど大晦日の昼に書き上げました。そうして迎えたお正月、1月3日に第1回目の放送がありました。今日現在もう4回を過ぎていますが、あえて感想を記したいと思います。

 正直、驚きました。「こんな大河は見たことない」という感じです。何がすごいって今までの大河とは、まったく違うのです。大河ドラマファンの度肝を抜くできです。

 私は原稿の中で、原作を読んでから見た方がいいと書きました。それが、この作品には原作がありません。たしか「獅子の時代」もオリジナル作品だったと思いますが、今回も岩崎弥太郎という人物から見た坂本龍馬という設定で、この岩崎弥太郎さんも、あの写真のイメージしかなくて、三菱の創始者で坂本龍馬を経済的に支援したとしか知らなくて、あまり興味のない人物だったので、その視点に驚きです。また龍馬も最初からあの龍馬ではなくてさまざまな紆余曲折を経て坂本龍馬になった設定も斬新で福山龍馬もとても魅力的でした。

 まるで映画を見ているような感じで、とても大河ドラマとは思われない雰囲気に圧倒されました。製作された方も以前の大河ドラマはまったく見ずに現場に入られたと聞きます。
カメラを回して自然な感じで、また新しいカメラも利用され、カメラアングルがまったく違います、フィルムを使い、スタジオ撮影でも映画的な画面になっていて、すべてが新鮮で斬新です。本当に画面に引き込まれました。

 あえて苦言をていすれば、岩崎弥太郎が「龍馬は大嫌い」と連発する所、とても汚い設定三菱関係者から苦情がくるかも?と思われるあたり、もう少し配慮してほしいと思います。
香川さん、「坂の上の雲」の正岡子規のイメージが吹っ飛んでしまいました。

 とにかくこの先が楽しみです。今回は全国的にも龍馬ブームが起こっていて、龍馬ファンとしては、とてもうれしいです。皆様も「龍馬伝」の感想をお願い致します。

 NHKの公式ホームページはこちらをご覧下さい。 http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/




エトセトラ

2010-01-29 | 日記
面白ページ(案)


大河ドラマ豆知識

大河ドラマ一覧表

戦国クイズ

イラストから人物あて

かぶとから武将あて

日本の城あて

大河ドラマのマスコット

大 河 よ 永(と) 遠(わ) に

2010-01-29 | 日記
人は生まれ死すとも
大河は永遠(とわ)に流れ行く


人は争い血を流すとも
大河は清く流れ行く


この世に神がおられ
人、大河作りたもうならば


人争わぬ神の国できうるならば
神、人、大河も永遠(とわ)に幸福なり


我その一時(いちじ)を願うのみ


大河よ 永遠(えいえん)なれ

 

「日本の城」

2010-01-29 | 日記
最後に「大河ドラマ」とは少しだけ離れますが、以前私が写真に興味を持ち、多くの写真を取りまくった「日本の城」について紹介したいと思います。
 よく「一国一城の主」といいますが戦国時代には城持ちになる事が人生の大きな目標でした。私もその魅力にとりつかれ、近くの城の写真を撮りに行きました。二条城、大阪城、松本城等ですが。最も美しかったのは白鷺城ともいわれる姫路城です。時代劇でよく出てくる江戸城はこちらの姫路城を撮ったものです。その後、「日本の城」の本などを買ったり、「歴史読本」等の本を読んだりしました。ところで、私が城に注目したのは、合戦の重要な基地としての「城」が現存する城を見る限りでは芸術的な美を醸し出しているからなのです。最も現存しているものは、大阪城のように秀吉が天下を治めるために築城したものや、その後に作られたものですが、そのさいたるものが姫路城です。戦国時代にタイムスリップできるならば、日本中に立っている実戦的な城の姿が目撃できたと思います。また、武田信玄のように、「人は城、人は石垣」というように城らしい城を持たなかった武将もいたのです。ともかく、「城」に魅了されたファンが全国にもたくさんおられると思います。書店に行くとさまざまな種類の城に関する本があります。興味のある方はこちらもご覧下さい。

 



坂本龍馬大好き「龍馬伝」

2010-01-29 | 日記
 今、書店に出ている本、本、本 大河ドラマのお陰で竜馬の本がいっぱい。超うれしいです!かつて「竜馬が行く」がやっていた1968年もこんなだったのでしょうか?当時11歳の少年には知るよしもありませんでした。できれば「竜馬が行く」を再度やってほしかった。同じものをやるのは無理だったし、竜馬が見られるだけで幸せです。ところでこの司馬遼太郎さんが書いた「竜馬が行く」はあまり知られていなかった竜馬の青年時代をみごとに描いていました。私もそれに魅了された一人ですが、多くの竜馬像はこの「竜馬が行く」からきているといっても過言ではないと思います。司馬遼太郎さんは作品の中で「天に意思がある」とありましたが、あの明治維新を目前にして暗殺されなかったならと考えてしまいます。歴史に「たら」「れば」はありませんが、その後の竜馬を書いてみたいと思えてきます。DSやWiiでゲームでも作りたい気持ちです。ともかくそうなっていたら、竜馬の事ですから、明治政府には入らずに世界に出て行ってどでかい事をやってくれたと思います。昔読んだ奈良本先生の本に、天国で竜馬など志士達が酒を酌み交わせて語っている姿が出ていましたが、今、竜馬がいれば何とかたっているでしょうね、「日本を今一度せんたくいたし申候」とでも言っているでしょうか。 なんと言っても竜馬の魅力は、人なつっこくて、無欲で、自由な発想と大胆な行動そんなスケールの大きさだと思います。以前友人と高知の桂浜に行って竜馬の銅像を見ましたが、大海原を今も見つめる竜馬の姿に感動しました。大河ドラマ「龍馬伝」をきっかけに多くの人が竜馬の事を知って、竜馬に興味を持ってほしいと思います。
最後に司馬遼太郎先生の「竜馬が行く」の最後の文を竜馬に捧げたいと思います。

 天に意思がある。としか、この若者の場合、思えない。天が、この国の歴史の混乱を収拾すらためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき、惜しげもなく天に召しかえした。この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押しあけた。 完       司馬遼太郎「竜馬が行く」より  

最も見たかったのに見れなかった「独眼竜正宗」

2010-01-29 | 日記
 「独眼竜政宗」は私にとって、本当は最も見たかった大河ドラマでした。
 しかし放送された1987年は私がちょうど寮に入っている年時期でテレビを見る事ができない環境の中にありました。しかし、一度だけ本放送を見る機会がありました。それはちょうど休みで実家に帰っている時の事です。土曜日だったので再放送だと思いますが、1回だけ見ることができました。もちろん前後のつながりがわからないため、またもう終盤にかかっていてあまりいい場面ではなかったのですが、貴重な時間でした。その後、何度か他の時代劇で「政宗」を見たことがありましたが、私の中では、渡辺謙さんの「政宗」を越えるものがありませんでした。その後、朗報がありました。NHKさんが大河ドラマの総集編の再放送をして下さったのです。そこで見た「総集編」に、本当に感動しました。やはり渡辺謙さんの「政宗」が大好きになりました。できれば全編を見たかったです。それにしても、渡辺謙さんの演技はスゴイと思います。「大河」での他の役柄でもすごい存在観がありましたし、映画でも大活躍され今回のスペシャルドラマ「坂の上の雲」のナレーションもよかったです。渡辺謙さんはすごく魅力のあられる方だと思います。

一味もふた味も違った「武蔵」

2010-01-29 | 日記
私が好きな時代劇はいっぱいありますが、中でも「武蔵」は格別です。原作の吉川英治さんの「宮本武蔵」も大好きでもちろん読みました。現在まで数多くの映画、テレビでやっていますが、私の一番のお気に入りは萬屋錦之助さんの映画の武蔵です。ちょうど映画会があってそれに応募して全部の作品を一日で一挙に見ました。本来は1年ごとに1作品ずつを撮影して武蔵の成長する姿を描かれたそうですが、私は1日で見ました。その感動は今も忘れられません。私の中の原点の武蔵は吉川英治さんの本の「武蔵」ですが、映像としてはこの映画の「武蔵」になります。それからテレビ等でも何度か見ましたし、またマンガになった本も読みました。NHKでは役所広司さんが「武蔵」を演じていてこちらも、ビデオで録画して何度も見ました。よかったです。また、萬屋錦之助さんは「それからの武蔵」という作品で巌流島の決闘以後の武蔵を演じておられました。これも好きでした。一時、「五輪の書」がブームになった事もあったと思います。前置きが長くなりましたが、この大河ドラマの「武蔵」は私の今まで見てきた「武蔵」とは一味も二味も違う「武蔵」でした。でも私としては、新しい「武蔵」が見られて、また一段と「武蔵」が好きになりました。


戦国の三傑「信長・秀吉・家康」

2010-01-29 | 日記
大河といえば、そして戦国時代といえばこの3人の存在を外す事はできません。そして大河では本当にたくさんの信長・秀吉・家康が登場しました。
よく言われるたとえほととぎすの話。鳴かぬなら殺してしまえ(信長)鳴かせてみしょう(秀吉)鳴くまで待とう(家康)。織田がつき、こねる秀吉、一人喰らう家康云々といわれてきましたが、そのイメージが強すぎて、本当の所はどうだったのでしょうか?

 私の中では大河での信長は「国盗り物語」の高橋英樹さん、秀吉はとても希望的な姿を見せてくれた「秀吉」での竹中直人さん、そして家康はあの長編歴史時代小説「徳川家康」(原作:山岡荘八)の滝田栄さんがお気に入りです。

 蛇足ですが、この「徳川家康」私も読もうと決意しましたが、最後まで読むことができずに途中であきらめてしまいました。それぐらい長いです。(?)

 今後もさまざまな信長・秀吉・家康が登場するかもしれません。
そんな時、自分のベースとしての信長・秀吉・家康像を持っていると、比較して見て見ると、きっと新しい発見・感動があります。
 

意外なキャスト

2010-01-29 | 日記
大河ドラマでは、毎回意外と思われるキャストが登場致します。誤解をしないでほしいのですが、人それぞれに感性が違うので私が思う、驚かされたキャストについて紹介したいと思います。

 まず、記憶に新しい所では「天地人」の伊達政宗です。私にとって、渡辺謙さんのイメージがあまりに大きいので、本当に驚きました。そして、毎回信長役にもいろいろ感じる事がありますが、緒方直人さんの「信長」はちょっと意外でした。でも続けて見ているとがんばっている緒方直人さんにエールを送るようになってきました。それと「風林火山」での上杉謙信のGacktさんは衝撃でした。私の中では上杉謙信といえばあの「天と地と」の石坂浩二さん、あの顔をおおっている姿が謙信だと錯覚していましたので。でも見終わって納得してしまいました。ところで「独眼竜政宗」での勝新太郎さんの秀吉、迫力がありました。政宗との会見のシーンはすごかったです。裏話としてこのシーンに
賭けた勝さんの意気込みは今でも有名です。このようにさまざまなキャストが見られるのも大河の醍醐味です。これからも新しい発見・感動を期待しています。 

よく出てくる事件「忠臣蔵」

2010-01-29 | 日記
大河ドラマでは4作品に「忠臣蔵」が登場します。
少し「忠臣蔵」についての思い出を少し紹介させていただきます。私が小学生の頃、お風呂屋さんに行った時の事です。テレビで「忠臣蔵」をやっていたのですが、その意味がまったくわからない私は、「●●のかみ」という言葉を聞いて、てっきりこれは神様のお話だと勘違いしてしまいました。それでちょうど「松の廊下」のシーンでしたが、かみしもやその衣装を見て、神様は奇妙な服を着ているのだなあと不思議に思いました。でも、子供の頃の勘違いって面白いですね。あるいは歌詞を間違えて覚えたりした事も多かったと思います。

 ところで、昔は「忠臣蔵」というと討ち入りのあった12月になると必ず映画館で映画をやっていて、14日近くになるとテレビで放送していました。今は信じられないくらいそんな気配もありません。
 わが家では、よく日曜日のお昼に「ああ忠臣蔵」というのをやっているのを見ました。私が高校生の時には、「大忠臣蔵」というのをやっていて、三船敏郎さんが大石内蔵助をやっていて毎週楽しみに見ていました。というのも「大忠臣蔵」では、忠臣蔵に関するエピソードをほとんどくまなく描いていたので大満足でした。また、「年末時代劇」と銘打ってやっていた中にも数多くありました。今、考えると本当にたくさんの「忠臣蔵」を見てきたのだと思います。それだけ思い入れがありました。
 
そこで本題の大河ドラマの「忠臣蔵」ですが、私が見たのは、4作品の中の3作品です。それぞれにまったく違った内容になっていて、たくさん楽しむ事ができました。その中で史実に一番近かった大石内蔵助は「元禄繚乱」(1999年放送)です。中村勘九郎が演じていました。見かけ決してかっこよくはなかったのですが、私にはとてもかっこよく見えました。「峠の群像」(1982年放送)は私も好きだった堺屋太一さんの原作で、赤穂の塩に注目した経済の観点からみた「忠臣蔵」で従来の見方とは違い吉良上野介がよき殿様に描かれていました。余談ですが、この堺屋太一さんのお話は、テレビ等で竹村建一さんとの対談等よく見ていました。とかく、私達は先入観から一つの観点でのみ見つめる傾向がありますが、様々な柔軟な見方をした方がいいと思います。今日の歴史観においても、ほとんどが勝者の側から見た歴史であり、作りあげられたものです。「勝てば官軍」とありますが、古今東西を問わず、この様な現象は世界中の歴史に表れています。現在では、さまざまな新資料などが出てきてたりして、歴史も大きく変わってきています。固定観念、既成概念にとらわれない柔軟な思考、視点が現在の私達に求められているように思います。



よく出てくる人物「源義経」

2010-01-29 | 日記
源義経は「判官びいき」という言葉があるように、日本人に最も慕われている歴史上の人物の一人です。どちらかといえば「悲劇の主人公」に肩入れするのが世の常と申しましょうか。とにかく、大河ドラマでは五つの作品に登場致します。その内、最も中心的な役割を演じている作品は2作品、1966年の「源義経」と2005年の「義経」です。前者は申し訳ありませんが見ていないので、後者を中心に話を進めたいと思います。

 義経をえんじたのは滝沢秀明さんですが、私の中では今まで見てきた一番の義経です。特に義経主従の姿、安宅の関での(歌舞伎の勧進帳で有名)場面は何度見ても泣かされます。

 私見ですが、源氏と平家との闘いの中で両方共哀れでなりません。頼朝がいろいろと事情があるでしょうが、義経を許して兄弟一体となっていたならば、後の源氏の衰退もなかったのではないでしょうか。

 そんな義経だったので、モンゴルに渡ってチンギスハーンになったという伝説が生まれたのだと思います。 

迫力があった西郷・大久保の対決

2010-01-29 | 日記
平成二年放送の「翔ぶが如く」は西郷隆盛と大久保利通の二人の人生を描いた 司馬遼太郎原作の作品です。
 その頃、忙しくてビデオに録画して見ていたのですが、特に明治維新以後の西郷、大久保の対決が見ごたえがありました。私の記憶ではこのような場面は今までの時代劇では見たことがなかったですし、この放送後にあった西郷隆盛のドラマでも詳細には出てこなかったようです。特に西郷が薩摩に帰るくだりはすごかったです。大久保が西郷の事を「子供より始末にわるか」と言っているシーンが印象に残っています。お互いをよく知り尽くしているが故に、また歴史に翻弄されていった二人がその後、一方では「西南戦争」でそしてその後大久保は暗殺されてこの世を去っていきますが、まさにこのタイトルの「翔ぶが如く」につながってとても感動したのを思い出します。

 ところで、この大久保利通は全財産を国家に差し出したということをきいたことがありますが、今の政治家たちはどうでしょうか。天国の西郷、大久保は今の日本の姿をどのように見ているのでしょうか?


さまざまな主人公達

2010-01-29 | 日記
大河ドラマの主人公達には、さまざまな方達がおられます。おなじみの歴史上の人物だけではありません。
 異色な例として「黄金の日々」では庶民、商人であるルソン助左衛門が「獅子の時代」ではまったく架空の人物が主人公になりましたし、「利家とまつ」では夫婦が主人公になりました。最近では「風林火山」の山本勘助や「天地人」の直江兼次といった軍師・家老といわれる方々、本来であれば「武田信玄」「上杉景勝」という主人が脇役となるといった事まで出てきました。

 このように大河ドラマの主人公達は一つの型にはまったものではなく、大河ドラマ自体もスタッフをはじめ試行錯誤を繰り返しながら続いていると思います。そういう観点から大河を見てみるのもいいかもしれません。 


見れなかった作品について

2010-01-29 | 日記
私が大河ドラマを見たのは16歳の「国盗り物語」からです。それ以前に放送された作品は10作品あります。以下がその作品ですが、その中で第1作から第6作までが白黒の作品であり、その後の4作品がカラー放送の作品です。その中で私が最もみたいと思うのは「春の坂道」です。実は、この10作品の一部分は紹介で見たことがあります。その中で「竜馬が行く」は今回の「龍馬伝」で満足していますし、「樅の木が残った」は以前総集編を再放送していたのでみたことがありますし、「新・平家物語」は時代劇で以前松平健さんがやっていましたので。そこで考えるとやはり「春の坂道」が見たいと思うのです。実はその一部分というのも映像ではなかったので、ひょっとしたら、NHKにも保存していなかったのではないでしょうか。でも機会があれば見たいと思います。
今後はこのような後悔がないように見ていきたいと思っています。

 ①「花の生涯」 1963年放送

 ②「赤穂浪士」 1964年放送

 ③「太閤記」  1965年放送

 ④「源義経」  1966年放送

 ⑤「三姉妹」  1967年放送

 ⑥「竜馬が行く」1968年放送

 ⑦「天と地と」 1969年放送

 ⑧「樅の木は残った」1970年放送

 ⑨「春の坂道」   1971年放送

 ⑩「新・平家物語」 1972年放送