実千両 日向に出ては 手をひろげ
草の花 漾々として 野菊かな
いつの世も 禱は節や 百日紅
凌霄や 一つる垂れし 花かつら
そよ風に 座る者待つ 蓮の花
紫の さむるやゆめの 花あやめ
八重桜 日輪すこし あつきかな
むめが香に のつと日の出る 山路かな
山茶花は 白一色ぞ 銀閣寺
木犀の 香に読み終へし 机かな
我見ても 久しき蟾よ 百合の花
撫子や ものなつかしき 昔ぶり
紫陽花に 雫あつめて 朝日かな
さまざまな こと思い出す 桜かな
一歩ゆき 一歩もどりて 丁字の香
小鳥来る ほどに晴れたり 水仙花
菊白し 菊より白し ゆめ一つ
花薄 風のもつれは 風が解く
日本には古くから親しまれている花がたくさんあり、今も私たちを楽しませてくれています。今に伝わる花を詠んだ句からも、その様子が伝わってきます。このブログを通じて四季の花々を楽しんでいただけたら幸いです。
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