見ぬものを 見るより嬉し さくら花
一本の 紅梅を愛で 年を経たり
寒椿 しだいに雪の 明るくて
寒菊に 小さき喜び ごとのあり
いつも咲く ところすなはち 石蕗の花
伊勢近し 尾花がうえの 鰯雲
露草と 朝の挨拶 交しけり
待ちたりし 赤朝顔の 今朝咲きし
白桔梗 一輪凛と ひらきけり
梅干すや 桔梗の花の 傍に
白紫陽花 切なる白を 守るかな
母の日の 更に芍薬 ひらきけり
奥にまで 夕日のさして 藤の棚
しんとして 露をこぼすや 朝桜
沈丁の 小枝小枝の 花簪
水仙の こち向く花の 香をもらふ
枝こまやか 紅梅こころ こまやかに
日本には古くから親しまれている花がたくさんあり、今も私たちを楽しませてくれています。今に伝わる花を詠んだ句からも、その様子が伝わってきます。このブログを通じて四季の花々を楽しんでいただけたら幸いです。
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