風さけて 入り日涼しき 菖蒲の日
紅梅の 宿にもどれば 雛の客
何よりも 曼珠沙華咲く 頃待たる
白さるすべり 風に膨らむ 夕まぐれ
蓮白し もとより水は 澄まねども
百合咲けば 百合の高さに もの思ふ
あぢさゐの 鞠のかなたの 空のこる
芍薬や けふ花ひとつ ころもがえ
人声に ほつとしたやら 夕桜
紅梅に 小鳥の羽を 拾ひけり
むらさきの 眉目笑へり 遊蝶花
おしろいの 花の紅白 はねちがひ
夕栄に こぼるる花や さるすべり
夏の日を 淡しと思ふ 額の花
その中に 小さき神や 壺すみれ
日本には古くから親しまれている花がたくさんあり、今も私たちを楽しませてくれています。今に伝わる花を詠んだ句からも、その様子が伝わってきます。このブログを通じて四季の花々を楽しんでいただけたら幸いです。
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