葛の花 上へ上へと 咲き競ひ
底紅の 咲く隣にも まなむすめ
夏帽に 桔梗さしたる 生徒かな
金糸梅 水のひかりを ためらはず
山路来て 何やらゆかし 菫草
ほくほくと 馬がおり来る 山桜
菜の花が しあはせさうに 黄色して
我が国は 草も桜が 咲きにけり
金の辨 こぞりて開く 福壽草
葉牡丹や わが想ふ顔 みな笑まふ
日当たれば みんなしあはせ 実南天
山茶花を 旅人に見する 伏見かな
菊日和 美しき日を 鏤めぬ
ぽつぽつと お手玉はやり 秋桜
木犀の 香にあけたての 障子かな
縁側の 一番端の 月見かな
おしろいは 妹のものよ 俗な花
一輪の 芙蓉に秋を とどめたり
日本には古くから親しまれている花がたくさんあり、今も私たちを楽しませてくれています。今に伝わる花を詠んだ句からも、その様子が伝わってきます。このブログを通じて四季の花々を楽しんでいただけたら幸いです。
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