わたしのてもとには 「置かれた場所で咲きなさい」「幸せはあなたの心が決める」「どんな時でも人は笑顔になれる」「スミレのように踏まれて香る」といった 渡辺和子さんの著書があります。

いずれも　祖父の病院通いに付き添った際に　売店で購入したものです。

36歳という若さでノートルダム清心女子大学［岡山県］の学長に就任。
彼女のように、20代　30代にして、重い責任のある立場につかれた方に　読んでほしいと思い、本当は前回の記事で話題の中心にするつもりでしたが、話の流れが対処療法にいってしまったので、今回あらためて。

私はメンタルが弱いから、身近な人や動物が元気をなくすと、私はたちどころに疲れてしまいます。消耗してしまいます。ましてや、身近な人のがんの告知とかだと、混乱してしまうので、できものの検査結果が良性であるか悪性であるかを、知りたくないと思っています。

悪性の治療で、親族の誰にも相談せず、付き添うことが３年以上続いたので、その間、誰かに、救いをもとめたのです。
90歳ぐらいの高齢者の悪性腫瘍の治療に付き添ってわかったことは、通院に付き添う誰かがいなければ、そもそも、治療が成立しない。
ひとりにしたら、すぐに、通院するのをやめるだろうから、病院に連れて行ってくれる、病状について、理解のある、ご家族の協力がなければ、連続した、一貫性のある、治療が続かない。
１回通院したら　半日はつぶれてしまう、遠方の病院に、付き添ってくれる　時間をとれる　ご家族が誰かひとりでもいる　ということ自体　めずらしいことでもあり、ハードルが　高すぎます。
みなさん、いそがしい。

体の不具合は、病院に行けば、なんでもかんでも、治るということはないとおもいます。
なんらかの　治療を受けたが、すっきりしない。不具合が解消したようには思えない。
というように、治療を受けた人の満足度は、ひとそれぞれで、
１０人治療を受けたうちの３人が　十分に満足している　と思っているとすれば、それはそれで、非常に、好成績であるということもあるかもしれません。
３割バッターは　十分に優秀　ということもあるかもしれません。
打席数を重ねたところで、重ねれば重なるほど、打率が収束して、わたしの打率はこんなものだと得心するかもしれません。

人の命をあずかっている職業、幼児教育、児童教育、学生教育、病院、公共交通機関、さまざまあります。
言い方は悪いですが、いわば、人質をあずかっているようなものです。
ひとのいのちをあずかっている　人間の　ふるまい　には　おのずと、かずかずの制約がかかるであろうことは、想像にかたくありません。
教育の現場、公共交通機関の乗り物の中では、こどもたちを、乗客を、政治利用することは、ゆるされません。
ひとのいのちをあずかっている人間が、入院患者やそのご家族、いわば人質を前にして、私のポリシーを支持しなければ、ケアのグレードに差がつきますよと　ほのめかすようなことは、もってのほかです。

学生を戦闘員にしてはいけないことと同じで、患者を駒にしてはいけません。
学校は　好きな人と交際しなさい。とは言っても、この人と交際しなさい。というように、縛りをかけることはありません。

無医村の問題がありました。
忙しい先生を、地域の行事ごと風習でがんじがらめにしてはいけません。
いかに、緊急事態に備えて、フリーにしておくかが大事だとおもいます。

医師の偏在　無医村　　これが、自由競争の、動物病院の世界でおこっています。
無医村に獣医師がきても、しばらくしたら、転出されて、さみしいおもいをしてしまう。
忙しい方に、行政、役所が、営業収入にならない、奉仕活動としてのイベント参加依頼を繰り返すと、事業収益機会を奪われ経営の危機に直結します。
１日穴をあけると、事業収益のロスがどれほど発生するか、考慮願います。
どういった依頼が、負担、ストレスになっていて、損失すら発生していて　事業を圧迫しているというようにヒアリングをして、地域振興予算から手当てできるものなのか、勉強する必要があります。