Blissful Moment

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2012年ふり返り

2013-01-03 17:56:02 | 舞台関連
今更ですが、2012年のふり返りです。
まぁ2013年の観劇初めまでに出来ただけでも良しとしましょう。笑。

2012年もたくさんの素敵な作品に出会うことができました。
まずはそのことに感謝です。
ふり返ってみてみると、やっぱり歌舞伎の比率が高くなってるなぁと。
うち1回は竜也君の『下谷万年町物語』を軸に組んだ計画ですけど、3回の遠征とも歌舞伎を観に行ってますからね。

さて、そんな中2012年のマイベストを挙げるとすれば・・・

コクーン歌舞伎 『天日坊』

もう頭一つどころではなく、ダントツで飛び抜けてますね。
とにかく『鮮烈』という一言に尽きる。
役者も、脚本も、演出も、美術も、音楽も、、、全てが素晴らしかったです。
江戸時代の人達が歌舞伎を観てカッコいい~!!って熱狂した感覚を味わえたかのような作品でした。

次点は、『下谷万年町物語』『中村勘九郎襲名披露 九月大歌舞伎』(松竹座)

『下谷万年物語』の何とも言えない感覚的、中毒的ともいえる面白さ。そして瓢箪池から登場した宮沢りえの神々しいまでの美しさ。儚げではあるけれども、生命力にあふれた彼女に釘付けでした。
九月の松竹座は、昼の部・夜の部とも、しかも6演目どれも本当に素晴らしく、また演目のバランスも非常に良く、文字通り朝から晩まで歌舞伎の世界を堪能できる興行だったと思う。大好きな勘九郎丈の襲名公演ということもあり、幕見含めてとことん通いつめたのが思いで深いです。

特別賞は、松竹座二月花形歌舞伎『大當り伏見の富くじ』
楽しくって笑えてそしてホッコリできてまた笑えるという作品としての素晴らしさはもちろんのこと、染五郎さんの発案力・企画力といった進取の精神、そしてお客さんを楽しませたいという強い思いが存分に詰まった魅力いっぱいの作品でした。是非またあのメンバーで再演してもらいたいです。

以上が作品部門。

そして役者さん部門は・・・

中村 七之助 丈

もうね、別格です。
私の中では、『2012年イコール七之助丈をとても頼もしく感じた年』と言っていいぐらい、2012年の彼の活躍ぶりには目を見張るものがありました。

前々から好きな役者さんの一人ではありました。
歌舞伎界トップクラスの美しさには間違い無いわけで。
でもなんかなぁ・・・なんかグッと惹きつけるものが足りないんだようなぁ・・・と超生意気にも思っていたわけです。
それが、このブログでも散々言って来ましたが、
七丈、あなたはいつのまにそんなに頼もしく素敵になられたのでしょうか????

という訳で、2012年の演劇ではなく、最近の七丈(というか、私の七丈に対する感想)を超簡単にふり返ってみます。
まず私があれっ・・・?と思ったのは、2011年の5月明治座での『怪談牡丹燈籠』のお峰。あっこんな役までこなせるんだと、すごく意外に感じました。
で同じ年の9月新歌舞伎座での『一本刀土俵入』のお蔦。あのカッコいい姐さんっぷりがたまらなかった。今でも窓に肘掛けるお蔦の姿が思い出される。本当に素敵だった。
そして2012年1月平成中村座での『於染久松色読販』。勘太郎丈不在の中の大健闘っぷりに、頼もしさを感じました。
続く6月コクーンでの『天日坊』は、七丈の魅力満載だった。妖艶なまでの美しさ。とにかく惹きつけられた。
そして何と言っても、9月松竹座での勘九郎丈の襲名公演。「弟である自分が兄を支えねば」という強い思いが、口上だけでなくどの演目からも真っ直ぐに伝わってきた。本当に頼もしかった。『七之助丈大奮闘公演』だった。なかでも『三笠山』でのお三輪ちゃんが頭から離れない。
ラストは12月顔見世での『梶原平三誉石切』での梢。可愛らしい娘から一瞬にして命懸けで父を守ろうとする娘への変化、あの間の掴み方が凄かった。

・・・とつらつら書きましたが、本当に近年の七丈は凄いです。

どこかの『錦秋公演』で、「二人で襲名しているようなもの」との発言があったそうですが、本当にその通りだと思います。
兄の襲名の横で、七丈も着実に大きくなっている。
私が勘九郎丈ばかりをみていたので、今まで横にいる七之助丈の魅力に気付けなかったのだと思います。
でも今回こうして勘九郎丈の襲名をお祝いする中で、七之助丈の頼もしさ・存在の大きさに遅ればせながら気付くことができました。
なんでもっと早く気付くことが出来なかったんだろう・・・。
本当に素敵なご兄弟です。











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