十七世中村勘三郎 三十七回忌 十八世中村勘三郎 三回忌 十月大歌舞伎
一、菅原伝授手習鑑 寺子屋 二、道行初音旅 吉野山 三、鰯売恋曳網
10月11日・19日 夜の部 @歌舞伎座
夜の部は『寺子屋』から。
仁左衛門さんの松王丸に、玉三郎さんの千代、勘九郎丈の源蔵、七之助君の戸浪という追善興行ならではの何とも贅沢な配役。
その期待に応えてというか仁左衛門さんと玉三郎さんの胸を借りての、勘九郎丈の熱演に引き込まれました。
何としてでも菅秀才を守らなければならないという必死な思いが伝わってきて、「せまじきものは宮仕えと言っても、そんな見知らぬ子どもを・・・」といういつもよぎる現代人の感覚も説き伏せられてしまうほどでした。
続いて『吉野山』。
歌舞伎だね~。綺麗だね~。楽しいね~。
にしても藤十郎さんに年齢という概念はあるのだろうか。。。
そしてラストは『鰯売恋曳網』。
可愛い!!なんて可愛らしい作品なんでしょう!!
最初から最後まで歌舞伎座全体に幸せオーラが充満していました。
こういうほっこり作品大好きです♪
好き過ぎて仕事終わりに幕見にも数回走りました。
勘九郎さんの猿源氏は愛嬌たっぷり。
声といい動きの一つ一つがほんと可愛らしいんですよね。
七君とのラブラブぶりは勿論のこと獅童さんとの息もピッタリでとっても面白かったです。
あとは何と言っても「蛸入道」!さすがです!
そして七君。
可愛くって綺麗でほんともう・・・たまりませんね!!
一瞬にして表情がぱぁ~っと明るくなるのも七君の魅力だなと。
出自がわかってからの姫様っぶりも面白かったです。
あと毎回、七君は別格として今日こそは誰が一番可愛いか決める!と思って、貝合わせに興じる傾城達を見ていたのですが、結局結論でず。。。
みっくんも綺麗だし、鶴松君も優しそうな雰囲気出てるし、虎之介君も・・・と悩んでいました。
あれが男子とかほんと信じられへん!
作品自体ハッピーエンドなほのぼのとしたものではあるのですが、そこに勘九郎さん&七君の持つ愛嬌だったり可愛さそして兄弟ならではの息の合い方が掛け合わされて、幸福感が増したのでしょうね。
とっても幸せな気持ちで歌舞伎座を後にすることが出来ました。