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當る巳歳 吉例顔見世興行 昼の部

2013-01-03 02:53:26 | 観劇記
當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 六代目 中村勘九郎 襲名披露
一、佐々木高綱 二、梶原平三誉石切 三、寿曽我対面 四、廓文章
12月8日 昼の部 @南座

私、南座って大好きなんですよ。
劇場そのものというよりも、劇場までの道のりが。
阪急電車に乗って、高島屋でお弁当買って、鴨川渡って。。。
松竹座や他の劇場へ行くのとは違った、何か特別感があるんですよね。
鴨川を渡る時のあのワクワク感。
だからまさかあんな辛い思いで鴨川を渡ることになるとは思ってもみませんでした。
むしろ「あまり観に行く気分になれないなぁ」なんて思いながら劇場に向かったのは、生まれて初めてです。
でもやっぱり観に行って良かったです。
もちろん辛い気持ち、寂しい気持ちが無くなった訳ではないし、むしろその逆でその思いがより大きくなってしまったような気もしましたが、それでもやっぱりお芝居、歌舞伎って面白いなぁって思えたし、それに何より勘九郎丈と七之助丈が輝いていた。懸命に輝こうとしていた。
そんな二人を目の当たりにしたら「観たくない」なんて気持ち消えてしまったし、それに何より勘三郎さんに対して失礼だな、怒られちゃうなと。
『歌舞伎をとことん楽しむ』
これが「歌舞伎の面白さ」を教えてくれた勘三郎さんへの私に出来る感謝の表し方。
と言ってもそんなに身構えなくっても、もう勘三郎さんのおかげで歌舞伎の魅力にどっぷり嵌ってしまってるし、あんなに素敵な二人から目が離せる訳がないです。
ますます頼もしくなって、カッコイイ歌舞伎をみせつけてくれるに決まっています。

伝えたいことはもっともっとあるんですけど、ついつい長くなってしまいましたね。。。
この辺りで、顔見世の感想。

『梶原平三誉石切』。
團十郎さんがどっしりと大きくて素敵でした。やっぱ凄いですよね。
そして七之助丈の梢ちゃん。
もう本当めちゃめちゃ可愛い!!!!!花道から出てきた途端、パァーッと明るくなる。
お父さんとのやり取りも愛嬌があって可愛らしい。
そして家から戻ってきて自分の父親が実験台になっている姿に驚き、自分が父親の身代りになると必死に申し出る梢。
今までの可愛らしい娘からは一変。
この一瞬の切り替え、間の掴み方がホント上手いよなぁと。
観客を一気に引きつける。まるで観客全員が息をのんで見つめてるかのような雰囲気だった。
七丈、あなたはいつの間にそんなに素敵になられたのでしょうか。。。
(←ってこれ多分この1年ぐらいずっと言ってるような気がする。笑)

『寿曽我対面』。
いやぁ~素晴らしかった!!!!!
対面ってこんなに面白い演目だったんですね。
別に嫌いではなかったですが、ただ華やかな舞台を愛でる演目とばかり思ってました・・・。
とにかく勘九郎丈の五郎が男前!!めちゃめちゃ男前!!ポスターよりも男前!!
勢いがあって元気いっぱいで観ていてとても気持ちいい。
目の前にいる祐経を討ちたくて討ちたくてたまらない気持ちがバンバンと伝わってくる。
十郎に咎められてじたばたする姿も可愛らしい。
それでいて一つ一つの所作が美しく、止まるところはピタッと止まるのだから、さすが勘九郎丈。
こんなにも躍動感のあるお芝居なのかと驚きました。
あとは七之助丈と壱太郎君の美しいこと!!!!!
(まさか壱君があそこまで美しくなるとは思ってもなかったです・・・だって七丈ですよ!七丈!←壱君、ごめんなさい。。。)
一体どこを見たらいいのやら・・・というぐらい贅沢な舞台でした。

『佐々木高綱』と『廓文章』に関しては、、、
『佐々木高綱』はちゃんと起きてましたよ。あらすじもそれなりに覚えています。ん~でも特に印象はねぇ、、、悪くもなく良くもなく・・・ん~。
『吉田屋』はスミマセン、完全に意識飛んでました。あぁこれが「柔らかい雰囲気」というものなんだなぁと思いながらね。もうね、上手過ぎて気持ち良くって。。。

















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