世界遺産のボヤナ教会を紹介したい。
ボヤナ教会は、ソフィアの中心部から南西8キロのヴィトシャ山の麓に位置する。
ヴィトシャ山は、標高2000メートル級の山々が連なる。最高峰は標高2290メートルのチェルニ・ブラウ山(黒い頂きの意味)である。この辺一帯はスキーリゾート地である。
ボヤナ教会は、10~11世紀に建立された。そののちに、13世紀と19世紀の二度増築を重ねている。
毎回、数千枚の写真を写しているが、私自身の写真は全くない場合もあるし、あっても5枚以下である。しかも、自分の手足を写したものが多い。今回は珍しく、全身写真が在ったのでアップ。。。(恥)^^;
この煉瓦だけで組み立てられた部分が最初に建てられた聖堂である。
世界遺産に登録されているのは、1259年に描かれた、教会内部のフレスコ画である。ここでも「最後の晩餐」が描かれている。
世界各地の「最後の晩餐」を随所で見てきたが、比較すると面白い。南米ペルーで見た「最後の晩餐」を思い出しながら、頭で比較しながらボヤナ教会のものを鑑賞してきた。絵画としての「最後の晩餐」について、各国各所を取り出して論じると、それだけで本が一冊書けてしまうので、ここでは割愛する。
目にするもの総てに、愛おしさを見て眺めていると、多分、写真の好きな人や画家は、私と共通する目を持って、物事を眺めているのだろうけれど、何かを見たときに、その観た光景以上に、自分がこれまで経験したことのフラッシュバックがマザマザと怒涛のように脳裏によぎる。
子供の頃。屋根から垂れ下がる氷柱に太陽が当たり、少しずつ解け始めて、ポツポツと氷柱の先から雫が零れる様を見たときには、何もかもが雪で覆われた銀世界にも必ずや春が来るのだと、微かな季節の移り変わりを感じたものだった。冷たく寒い冬は苦手でも、「雪は天からの手紙」という、中谷宇吉郎博士の事を思い出すと、溶け始めた氷柱と引き換えに、美しい雪ももうおしまいなのだと、終わりと再生を感じていた。
よく旅行が好きなのですね?写真が好きなのですね?と尋ねられるが、実は、人間が好きなのだと思う。かつては、多くの人と世界を旅していたから・・・・
そのころは、写真など取る暇も風景の美しさと対話する時間もなかったから・・・・
今は、自由にのびのびと心の赴くままにシャッターを切っているのである。
次回は、ソフィアを紹介したい。
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