ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

「ハートウォーミング」の擬装 

2020-03-24 | 障がい者のこと

※主題が下の方になってしまいました。

 

不寛容の時代  より以下、抜粋。

 

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これが私の見た「不寛容さ」の一片です。

 

これと対照的なのが、「 間 がある」 とこのブログで表現してきた態度です。 認知的不協和   混同しない分別 

器というと評価がましいけど、器というので意味は合ってる。忍耐強さというのも、なんだか演歌っぽくて。

即座に瞬間的に決めつけない態度  もちこたえる態度  醸成していく態度  反射的ではない態度

これを表す言葉を探しています。フランス語とかにありそうですが。英語で思いつくのは tolerance,broad-mindedness  

「複雑なものを複雑なままで理解しようとする試み」(高橋源一郎)のことです。この態度は、知性の絶対条件だと思います。

 

   

 

この態度がなければ、知性があるとは言えない。

今の時代は、この「間」が失われている。昨今、右左イデオロギー問わず吹き荒れている現象を指した言葉、不寛容です。

 

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辺見庸さんが相模原やまゆり園障害者殺傷事件のインタビューでこう書いていました。


「さとくん」は、暴力に突き進んだ時の論理を、「そうではないのかもしれない」と保留することができなかった。何かを保留すること、抑制するには骨組みのしっかりした知性が必要です。それは「世間」や「社会」に同調せずに「個」として生きようとする態度にも関わる。生き方における峻厳さが問われることです。

 

京都新聞.pdf.jpg  京都新聞.pdf(click)

 

宮台真司氏が対談で触れていた、西洋の古い思想における「自分の視点と神の視点を分けて考える態度」

にも通じると感じます。

 

人間が傲慢にならないためには、このような「 間 」が必要で

それがなくて狭い考えの中で最適化して突き進んでいくことは、自分では頭がいいつもりでも

とても愚かで不恰好な様だと思います。damn fool     そのような人達が、限定的な「生産性」で人間を測って

生きる価値のあるなしを決めるのを見るとブーメランで返したい気持ちになります。

実際に生産性のないあなたからどうぞって。

生産性     生産性②    浅はかなプラグマティズム 

 

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「ハートウォーミング」の擬装   さすが辺見庸さんです。「ハートウォーミング」な可愛げのある

障害者としての立ちふるまいを期待(実質の強要)されて、それに乗らなかったら、一歩はみ出たら

排除されることは、たくさんの障害者たちが言っていることです。そういった欺瞞を辺見さんはすぐに暴いてくれます。

私も「障害者」の立ち位置でいる場所で、同じことを思いました。可愛げのある障害者でなければならないのです。

その空っぽな予定調和の偽りの均衡の上で成り立たされる関係が、「怖い」って 障害者の集まりとかで共感しあって言っています。

(関連:障害者の「異議あり」

そのハートウォーミングはわりとすぐに爆発する時限爆弾です。


「やじろべえ 手」の画像検索結果   「時限爆弾」の画像検索結果  TNT Time Bomb Explosive With Digital Countdown Timer Clock Isolated.. Stock  Photo, Picture And Royalty Free Image. Image 25230329.

  

 


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