ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

赤字系の施設

2019-04-05 | 廃墟

廃墟の美について、誰にみせるでもなく美しいもので触れましたが

数年前、子どもの頃の思い出の場所トリムパークに行ってみると廃墟となっていました。

「こっちだよ!⇒」と案内するペンキ塗りの看板が、そのまま放置されていました。

潰したのは私だと思いました。行かなくなったから…

みんなが巨大資本系に行くようになって、トリムパークを忘れ去り、みんなで潰しました。

そして、こんなこと言うの不謹慎で冷酷ですが、非常に美しかったです。

アスレチックがそのまま朽ち錆びて、森と一体化していました。

子どもの頃乗った、川の上を横切る人力ロープウェイの鉄の黄色いカゴが錆びて

背景の森と一体化していました。

人が長い間荒らしてない場所は静寂に包まれ空気は研ぎ澄まされて綺麗です。

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思えば、私の好きになる場所は赤字系の施設で

人がいなくて、ひっそり運営されている場所に行くと、満喫できます。

甘木の山間部のダム近くにもあります。問題になってる公営施設…

そこにグランドピアノがあって、受付に言えば弾いていいんです

誰も弾かずにメンテナンスもされず放置されているからガタガタになってしまってるけど。

思い出に残った場所はだいたい赤字系の施設です。

飲食店に行く時も、大盛況の店と、完全に客をとられている隣の店だと後者の方に行きます。

そっちの方が思い出に残るからです。客が少なくて、入るとお店の人はとても喜んで

丁寧に応対しもてなします。

入った瞬間後悔することもありますが、だいたいはいい体験になります。


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この前、210号線の廃墟でデートしている若いカップルがしました。一眼レフのカメラを持って。

元喫茶店…?内と外の区別がなくなり融合してツリーハウス化した廃墟で

私も以前から気になってたので、「素敵なデートですね」と思いました。

原鶴温泉にも、かつて隆盛を誇ったと思われる温泉ホテルの廃屋がありました。

螺旋階段や ロビーのパーラーカウンターの形から、バブルの時代に建てたようです。

ガラス窓から強い日が差す髙そうなソファーで、蜂が交尾をしていました。


夏草や つわものどもが 夢の跡

 
廃墟を見てよく思うのですが、ソファーとかシャンデリアとか、大理石テーブル、木製椅子など

そのまま放置されているのはなんででしょうか。雨戸で内部を保護することもせず

家具に直射日光を当て続けて 投げやりな感じです。オフィスも営業していた時のままだったりします。

デスク・チェア、コピー機、電卓、予定が書いてあるホワイトボード、灰皿、書類を突っ込んだゴミ箱。

破産して逃げた跡だから…?


赤字系の施設②
に続く


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