Trips with my RV.

RVでの小旅行。

キャンピングカー遍路(その8)

2017-12-24 22:18:26 | アウトドア?
特に結願(八十八すべての霊場を廻り終えること)の期限を決めている訳では無いのだが、そろそろ結願が現実視されてきた。始めた頃は、何年か掛けて少しづつ結願を目指そうと思っていた筈なのだが・・・。こうなると終わらせたく無い様な不思議な気持ちが芽生えてくる。勿論、2巡目3巡目に重ね打ちすれば良いし、当然、そのツモリなのだが・・・、でも、何だかんだ終わらせたくないと思ってしまった。

そんな気持ちで準備をしていたら、リビングを横切る亡叔父が見えてしまった。亡父も亡祖父も没数年後に別れを告げに来てから幻影すら見た事が無いのだが、それまで私が起きている時に幻影を見せた事が無い亡叔父が、照明の煌々と点いたリビングでリアルな現実感を伴った幻影を投じているので驚いた。亡くなった人の姿として典型的な少し透けた半透明の映像ではなく背景を完全にマスクして現実感を伴ったしっかりした像を結んでいたので、実際に叔父が存在しているのだと思った程だ。だが、亡叔父の視線は私を見ていない。横向きに、やや腰を屈めて横の方を見ている姿で固定していた。ヨロヨロと3〜4歩歩いて今の位置に来たのは視野の端で見ていた「あ、人がヨロけて転ぶ!」と異変に気が付いたのだが、今5m程離れたキッチンのカウンター越しから、強烈な現実感を漂わせる横を向いている亡叔父を見ている。過去記事で夢の中で亡父に彼の世に連れて行かれそうになった話を書いたと思うが、亡叔父にも1度夢の中から彼の世に連れて行かれそうになった事がある。その時以来、一度たりとも亡叔父が私の人生に登場して来た事は無かったのに、今ここに亡叔父のリアルな幻影が見えている。幻影を生む機序は判らないが、光を反射する物質が実体化しているのだとすると、そこそこのエネルギーを要するだろう。過去の経験上、周囲の熱エネルギーを使う場合は気温が低下するが、今回は天井カセットエアコンの温風が出る吹き出し口の真下に居る亡叔父が例え熱エネルギーを使用しても私の居る場所からは気温低下は感知できない。尚、クッキリと現実感の強烈な像は風で揺らいでもなく確実に物質が存在する風に見える。止まったきり動かない以外は違和感は無い。格好は・・・濃いグレーのスエット(?)のズボンに黒かチャコールグレーの短コートを羽織っている。コートの下の着衣は、この角度からは確認出来ない。首筋は綺麗に刈り上げられていて頭も整髪料で半オールバックに固めてある、足は靴下で靴は履いていない。服装は普段着だが雰囲気はよそ行きだ。外出から帰ってきて着替えた・・・という感じだろうか?鏡には映らないと云う事は通説に反して両面ハッチに入れたクリスタルガラスのグラスにも亡叔父のシルエットが映っている。経験上、現実と見紛う幻影は瞬間芸で長い時間継続して現れ続ける事は出来ないのだが、タップリ10秒以上現れて、声を掛けようとした矢先に残像を残す様に掻き消えた。先程迄、光を反射する為に寄せ集められていたチリやホコリ等が空中を落下していた。そして我が家では嗅いだ事が無い高級そうな男性化粧品のムスクの匂いが漂って来た。亡叔父は、何かを告げに来たのだろうか?ならば、私の方を見るのが筋では無いのか?亡叔父家に何か一大事でも起きたのだろうか?我が家系の伝統なのカモ知れないが、亡父や某祖父が死後数年後に「もう二度と会いに来る事は無い(存在が消える?成仏する?)」と告げる為に現れたが、亡叔父も存在が消える事を告げに来たのだろうか?それとも・・・何か別の目的が有ったのだろうか?それとも私を再び彼の世に連れて行こうとする罠なのだろうか?

亡叔父は我が家のリビングの大型ブラウン管テレビに向かい合う様に立っていたが、立ち位置が近すぎてテレビ画面は見えないだろうし、そもそもテレビは点いていないので画面には何も映っていない。視線の先には、壁を通り抜けたとしても我が家の家族は誰も居ない。方位は西北西だろうか?長らく墓掃除にも行って居ないので亡父と亡祖父の墓掃除をしろとの催促カモと思ったが方角が違う。そもそも死後の亡叔父とシンパシーを形成できる様な体験が私には無いから、幻影の意図は全く判らない。亡叔父の表情は、最初の1歩は歓喜の表情、次の2歩は驚きと戸惑いに表情が変わり、固定された表情は諦めが感じられた。私が見た映像を素直に解釈すると「何かの目的を持って(意思を持って)現世に現れ出たのだろうが、現れた瞬間に目的が欠落(失念)し続けた為に、暫くは全精力で現れ続けたが、存在する目的を失って消えた」と云う感じだろうか?言葉を交わした訳では無いが、亡父や某祖父と同じく存在が消える瞬間を見せたのだろうか?

今回のキャンピングカー遍路は出発を取り止めた方が良いのだろうか?悩んでいても仕方がない。ここで亡叔父に殺されるなら、それも天命だと開き直った。お遍路八十八ヶ所回りには具体的な目的は無いが、極近い先祖である亡父某祖父の供養も含んでいるので、亡叔父の供養でも祈ろうと思った。



予定より30分遅れて出発した。今回は第61番札所からなので毎度の石鎚山SAでの車中泊のツモリだったが、居眠り運転で事故を起こさぬ様に後40分走れば石鎚山SAなのだが午前1時に豊浜SAで車中泊をする事にした。夜食は豊浜ラーメン(醤油系中太麺)だった。

起床は8時。昨夜、自宅から持って来たフランスパンをトースターでカリッと焼き、茹で卵2個とマヨネーズでエッグ・フィリングを作りロースハムとフランスパンに挟んで朝食とした。味は美味かったが、見てくれが悪いので画像は無し。そのまま、いよ小松ICまで進み、香園寺へ。

第61番札所 栴檀山 教王院 香園寺


ここで数珠の袋から、数珠を出した時に、糸が切れて数珠玉が散らばった。やはり縁起が悪いのか?

ここで、出発前に亡叔父がクッキリと自宅のリビングに現れた話を奥様に披露する羽目になった。その為に、本来なら石鎚山SAに行く筈が豊浜SAで車中泊したとか説明をした。丁度、出発前で入浴中だったワイフは亡叔父を見ていない(一緒に居合わせたら、ワイフの目にも亡叔父が見えたのか見えなかったのは判らないが、あれだけクッキリと見えていたのだから絶対に見えていたと思う)ので、その事で安全に留意する様に、今回キャラバンの行動様式を変えたのなら良いのでは無いかと結論した。スマホで検索しても、数珠が切れる事を凶兆とする最大の理由は、通夜や葬式や法事の席上で数珠が切れると転がる玉を追って多くの人の前で恥をかく事が最大の凶事だと書いてある。物事を前向きに捉えると、亡叔父の幻影のお陰で早く車中泊に入って居眠り運転での事故を回避して、数珠が身代わりになって切れたと考えれば、これ以後悪い事は起きないとワイフは言い切った。気持ちよくキッパリと言い切ったので、それに免じて凶兆では無いか凶事は過ぎ去ったと信じる事にした。予備の数珠が無いので、今回のお遍路は数珠無しで乗り切るしか無いと云うのが私の凶事だとすれば気が楽になった。クヨクヨ考えずお遍路を愉しむ事にした。

第62番札所 天養山 観音院 宝寿寺


第63番札所 密教山 胎蔵院 吉祥寺


第64番札所 石鈇山 金色院 前神寺


次の三角寺迄は距離があるのでナビは高速道路に上がれと云うのだが、通りすがりのお店で昼食を食べる愉しみの為に下道で行く事にする。で、見つけたのが、手造りコロッケの看板で急停車した次第。

Google Map

本日のお昼ご飯は、行き当たりバッ食べでのコーヒーハウスホットワン(〒792-0856 愛媛県新居浜市船木713-1 松山自動車道「新居浜IC」から 2.8km  TEL 0897-40-1888)ぐるなびやホットペッパーグルメには詳細情報が無い昭和の香り漂う喫茶店。



ハンバーグ定食は580円(大ライスは30円増し)勿論、ハンバーグも手造り。家庭の味風で美味かった。

肝心の手造りコロッケは、別皿で頂いたのだが余りの神々しさに画像を撮り忘れて熱々を貪り食ってしまった。オーロラソースを添えた手造り感満載の美味いコロッケだった。

料理上手なお母さんを持つ友達の家に遊びに行った時に豪華な夕食を御馳走になった・・・感じの、心がホッコリするランチだった。

第65番札所 由霊山 慈尊院 三角寺



ここで、愛媛県の札所はコンプリート。

間に合うかどうか微妙だだが、これから香川県エリア雲辺寺(実際は徳島県三好市だけど)を目指す。



スキーシーズンだったので、雲辺寺ロープウエイはスキー客で一杯だった。ゲレンデには1mも雪があるらしいが山頂駅周辺には5日前に降った雪が残っている程度だった。ここで本日は時間切れ。

大興寺迄回れれば、今夜の車中泊場所との兼ね合いがバッチリだったのだが・・・残念。高速道路移動していれば間に合っただろうけど、手造りコロッケに免じて無問題だろう。


今夜の入浴場所は、以前から決めていた琴弾廻廊(ことひきかいろう)



温泉食事が一ヶ所で愉しめるアーバンリゾート施設だ。入浴後は、隣接する琴弾公園で車中泊をしてしまえば楽チンである。

温泉も料理も、それなりだが、見た目を良くしてあるので、バックアップドライバーの奥様は車中泊場所も近いので生ビール解禁で御満悦だった。

琴弾公園駐車場・・・ここはポケポンGOの聖地の様だ。20時半頃に駐車場に入ったが、スマートホンで顔を光らせたオジサンが走り回っていた。私も数ヶ月ぶりにポケモンGOを立ち上げて歩いて見た。駐車場所からポケストップが回せるので奥様は御満悦だったが、私は早々に寝付いてしまった。



折角なので、(朝食のお米を加水して)琴弾公園を散歩して銭形砂絵を見に行く事に。


途中でグラードンを取る集団に出会い助太刀致した次第。キャンピングカーに戻り、チリメンジャコの炊き込みご飯を炊いて、漬物と味付け海苔とハムエッグを朝食を食べた。手造り炊き込みご飯だがナカナカの出来だったと思う。

その後は、一旦、67番大興寺に向かって参拝を済ませ、再び、琴弾公園に戻り68番69番と参拝する事にした。
(順番は、必ずしも守る必要は無いのだが・・・。ま、最初の取り組みなので順打ちを完遂したい・・・カナ?)

第67番札所 小松尾山 不動光院 大興寺




第68番札所 七宝山 神恵院
第69番札所 七宝山 観音寺



ここで時間切れ。自宅で留守番している娘さんとクリスマスの買い物に行く約束を果たす為に、帰宅する。切れた数珠は略式念珠だが、父の葬儀の際に母方の伯父が買ってくれた物で瑪瑙の石と銘木で出来ている比較的高価な物らしい。仏具屋に修理に出して絹糸を替えて頂く事にした。新しい物を買うよりも縁が結ばれた数珠を大切にした方が良いのだろう。修理から戻る前に、もしお遍路に行くのなら某祖父に譲られた真言宗用の数珠を持って行く事にすれば良いだろう。

尚、その後、亡叔父の幻影や夢への登場は無いので、あれは何だったのだろうか?要らぬ心配をさせてもアレなので亡叔父家皆様に尋ねるのも憚られる次第だ。

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