目付について
当会では、
正座目付けは約4~5メートル先の床上に向けましょう、
上目つかいにも伏目にもならずに
平眼で相手の心と気を読む
心を澄ませておく
それは、稽古を重ねてきたら自然に出来てくることで
初めには教えていません。
目付については、
さらーっと流して稽古に入っていて
武術むすびをレッスンしていくと自ずと
出来てくるものです。
最初から言葉や知識としてはおしえていません。
それより武術コンセプトや
むすびを教えています。
居合道の初心者には
その人の目をみれば
むすびを作っている目なのか、
腹を意識している目なのか
やみくもに前だけを見ているのか
刀の軌跡を追っかけているのか
などいろいろあります。
しかし、形を覚えた後の目には
前でもなく相手でもなく、ましてや遠山でもない
不思議な目線、目付となる場合があります。
それが武術むすびの初級者の目です。
YouTube動画でも
そういう目をして演武している人も見受けられます。
そういう方は、むすびを意識している人です。
目付について簡潔にまとめれば
その人の意識に規定されて目付があるということです。
言葉だけで、本などの知識だけで
教えてはいけないこともあります。
身をもって教えていくことを大事にしています。
その大事にというのをもっと詳しく言うとすれば
感覚です。
感覚をともなって教えています。
冷たい、という感覚を教えるのに
絶対に言葉からではなく
その幼児の体験が先になり
そのあとで、この感覚が「冷たい」というものだと知識として
わからされます。
武術も、むすびの感覚を稽古している人にとっては
目線は、あらぬ方向を見ています。
そこを私は見て判断しています。
めの前の生徒さんの目線で
今やらなければいけないことをしているのか
そうでないのか。