２０１９年 秋季東京都高校野球大会

［写真］　準決勝で敗退したが、来年につながるベスト４はアッパレ！
　　　　　それにしても、神宮の人工芝には創価のユニフォームが・・・　良く映える。

春季大会や夏の西東京大会と違って、秋季大会にはシードがない。
一次予選だけは当番校（２４校）のグラウンドを使うこともあって、強豪校との対戦はある程度は避けられるものの、
勝ち上がった６４校が戦う本戦に入って来ると、初戦から強豪同士がぶつかり合う試合もあり目が離せない。

例年の秋季大会と比べると、少しだけ長いスケジュールが組まれた今季の大会
台風や大雨の影響を受けて連戦があったり、一次予選と決勝トーナメントの間にちょっとした間があったりして
コンディションの調整が難しかった大会だったが、昨年に続き秋に強い国士舘の優勝で幕を閉じた。

西東京大会で準優勝したレギュラーメンバーに加え、１年生からベンチ入りしていたメンバーが多く残った今シーズンの創価は
パッと見の上背だけでみると、小粒感は否めないが、主将の河合を中心に好守にまとまったチームが出来た。

一次予選の初戦は深川、右の軟投派投手を攻めあぐね中盤までちぐはぐな攻撃を繰り返したが、
中盤以降は、小刻みに得点して４得点・・・　打線は若干の消化不良だったものの、初戦の入りはこんなものだろう。

一次予選の代表決定戦は豊南、この試合は長打を絡めて序盤から得点できたものの、打線はもう一つ繋がりを欠いていた。
注目はむしろ、８回コールドゲームながら、相手打線を２４人でパーフェクトに抑え込んだ森畑のピッチングだった。
今夏、急成長した森畑の快刀乱麻のピッチングに、何かしらの予感を感じたのは、この試合からだった。
快進撃への期待が高まった一戦といっても良いんじゃなかろうか。

一次予選が終わって約３週間、やっと決勝トーナメントの対戦相手が決まったが、台風や降雨の影響を受け
一回戦は当初予定の１０月１２日から３日遅れの平日開催、前の試合からは大よそ１ヶ月の間が空いてしまった。
各校ともに条件は同じだが・・・　コンディション調整なども含めて、今後に課題を残したんじゃなかろうか。

初戦の対戦相手は目白研心、昨秋の大会で日大三を破り大番狂わせを演じており侮れない相手だったが、
初回から打線が大爆発、河合のホームランを含む８本の長打で圧倒し５回コールドゲーム

来春のシードをかけて戦う二回戦は大森学園、２点リードで迎えた８回、森畑が突如乱れて連打を浴び同点とされたが、
その裏、奮起した打線が繋がり怒涛の攻めで４得点、最後は森畑がピシッと締めて逃げ切る。

三回戦は雨の影響で連戦となった。
前日に強豪・東亜学園に逆転勝利して、ノリノリの日本学園との対戦となったが、
連戦での登板を回避した森畑に代わって、今シーズン初登板となった石坂が投打で大活躍
初回に自ら放ったスリーランホームランでリードすると、ピッチングにも気持ちが乗って、５回コールドながら完封
打線も庄司が長打３本を放つなど大爆発して圧勝

ベスト８に進出して会場は神宮へ、準々決勝が行われた１１月３日は東京都高校野球の聖地・神宮第二の最終日となった。
対戦相手は日大二、ゴールデンウィークに定期戦を行っており、勝手知ったる相手だが、対戦成績は若干相手の方に分がある。

２点のリードを追う終盤、相手サウスポーに苦戦を強いられていた打線がやっとつながる。
７回に相手のミスの乗じて同点に追いつくと、８回には満塁から石坂が走者一掃の長打、９回は島本がダメ押しのタイムリー
その裏、無死１２塁のピンチを背負うが、ここは森畑が踏ん張って快勝、ナイスゲームを見せてくれた。

準決勝は西東京大会に続いて神宮球場で行われた。
対戦相手は、昨秋に悔しい逆転サヨナラ負けを喫した帝京、同じ相手に何度も負けるわけにはいかない。
試合は終始創価ペースで進んだが、チャンスに１本が出ないなか、ソロホームラン２発で同点にされると、
９回裏二死走者なしから、失策がからんで痛恨のサヨナラ負けとなってしまった。

ゲームセットの瞬間、歓喜に湧く帝京ナイン、その場に崩れ落ちる創価ナイン、整列を促す審判団
サヨナラゲームで、いつも見かける光景に・・・　しばらくは、そっとしておいてやってほしいと思うスタンド
ほんの束の間に繰り広げられた、絶叫直後の勝者と敗者の棲み分け
この球児たちの頑張った姿が、高校野球ファンの胸を熱く打つ。

第一感は、「試合に勝って、勝負に負けた。」ではなかろうか？
ヒットの数、チャンスの数、ゲームの進行状況、そのいずれもが圧倒的に創価だったことは間違いない。
でも・・・　負けた。

振り返ってみれば、あの場面では「スクイズだろ。」と、入れ込み過ぎたファンは采配を批評する。
様々な意見があるので、そういった意見を否定することは出来ないが、
毎日の状況を一番近くで見ている監督が、その日その時の、選手の心理状態や体調を、一番よく把握できている。
そして、その采配が「強打」なんだから・・・　采配に対しての私情を私は好まない。

また、施設が立派で環境に恵まれているにも拘わらず、もう１０年以上も甲子園に行けてないなどとの声もある。
私も勝ちに拘って欲しいし、もちろん甲子園にも行きたい、勝ってほしい気持ちは本当に強いと自負している。
しかし・・・　本音では、甲子園は選手たちの成長の副産物でしかないとの思いもあり、
全国制覇を目標に掲げ、正々堂々と溌剌としたプレーを見せてくれることに感動したいし、熱い応援を送りたい。
それだけで十分だから、選手たちが頑張って残した結果（成果かな）と、環境を結びつける意見には賛同したくない。

残念だが、勝負事は結果しか残らない。
しかし・・・　人生という長い長い道には、その過程での一つひとつが次のステージでの成長につながる。
プロ野球の名監督・野村克也氏の名文句に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」という言葉がある。

最後の１球が悔しい森畑投手、直前の失策が悔しい宮原選手、
何度もあった絶好チャンスに、期待に応えるバッティングが出来ず、悔しい思いをした攻撃陣
誰がどうのこうのと言うのではないが、負けの要因という損な役回りは、必ず誰かが引き受けなければならない。

その悔しさは、それぞれの場面で、心当たりある選手たちの胸に刻まれているのだろうが、
一方で・・・　次に向けて「成長の因」を積むことができたという視点も見逃せない。
私は、それで良いと思う。
ポジティブな思考で良いんじゃなかろうか。

終ってしまったことを、後からとやかくは言わない。
次はガンバレ！
次も負けたら、その次はガンバレ！　じゃなかろうか。

ガンバレ！　創価
春に羽ばたけ、夏に輝け！

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２０１９年　９月　７日（土）　～　１１月１０日（日）
第５２回　明治神宮野球大会　出場校決定戦　
秋季東京都高校野球大会

［　一次予選　スケジュール（抽選・　８月３０日）　］　
　一回戦　　　９月　８日（日）１０：００　東大和創価　深川
　代表決定戦　９月１６日（祝）１０：００　東大和創価　立志舎・豊南の勝者

［　東京大会　スケジュール（抽選・１０月　７日）　］
　一回戦　　１０月１２日（土）１２：３０　一本杉　目白研心　　　
　〃　　　　　〃　１４日（祝）　〃　　　　〃　　　〃　　　　　　※　台風１９号接近にともない予め日程変更
　〃　　　　　〃　１５日（火）　〃　　　　〃　　　〃　　　　　　※　試合開始の直前に雨が強くなり日程変更
　二回戦　　１０月２０日（日）１２：３０　駒沢　　大森学園・東京成徳大の勝者
　〃　　　　　〃　２２日（祝）　〃　　　　〃　　　〃　　　　　　※　台風１９号接近にともない予め日程変更
　〃　　　　　〃　　〃　　〃　１４：００　駒沢　　〃　　　　　　※　１９日の試合が雨天中止となり予定時間が調整変更
　〃　　　　　〃　２６日（土）　〃　　　　〃　　　〃　　　　　　※　降雨中止により日程変更
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐（　ベスト１６・春季東京大会のシード獲得　）‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
　三回戦　　１０月２６日（土）１０：００　駒沢　　東亜学園・学習院・篠崎・日本学園の勝者　　　
　〃　　　　　〃　２７日（日）１２：３０　駒沢　　〃　　　　　　※　２２日の試合が雨天中止となり日程変更
　準々決勝　１１月　３日（日）１０：００　神宮二　日大二・小山台・桜美林・日野　など
　準決勝　　１１月　９日（土）１０：００　神宮　　八王子・日大三・東海大菅生・関東一・日大鶴ヶ丘・帝京　など
　決勝　　　１１月１０日（日）１２：００　神宮　　國學院久我山・国士舘・二松學舍　など

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［　大会登録選手（５１～５２期生）　］
［監督］　片桐哲郎　　　　［助監督］　阿部義雄
［番号］［氏名・学年］　　［出身中学］［身長・体重］［投・打］
　　１番　森畑侑大　　２年　調布三　　　１８３・７３　右・右
　　２番　小松凌平　　１年　田名　　　　１６７・６５　右・左
　　３番　河合圭聖　　２年　与進　　　　１６５・７０　右・右　主将
　　４番　竹内大優　　１年　平岡　　　　１６２・６０　右・右
　　５番　宮原光夫　　２年　戸塚　　　　１７８・７８　右・左
　　６番　谷藤大二郎　２年　打越　　　　１６０・６０　右・右
　　７番　高沢春佑　　１年　助川　　　　１７５・７１　右・右
　　８番　島本康平　　２年　元八王子　　１６２・６３　右・左
　　９番　石坂大河　　２年　駒里　　　　１７０・７０　左・左
　１０番　弘原海伸也　２年　創価　　　　１７０・７５　左・左　※　「わだつみ」と読みます。
　１１番　岸田英之　　２年　神戸上野　　１７７・７３　右・右
　１２番　藤原蓮　　　２年　梅香　　　　１７２・７２　右・右
　１３番　高橋藍　　　２年　富士宮四　　１７６・７５　右・右
　１４番　庄司一馬　　２年　中田　　　　１６９・７５　右・左
　１５番　田村大斗　　２年　烏山　　　　１８２・８４　右・右
　１６番　石田清　　　２年　国分寺一　　１７５・６９　右・右
　１７番　陶山光　　　１年　田島　　　　１７１・６８　右・右
　１８番　二塚大樹　　２年　深川四　　　１６３・６５　右・左
　１９番　岡室輝之　　２年　早渕　　　　１６６・６２　右・右
　２０番　田端智義　　２年　足寄　　　　１８２・７８　右・左

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［　トーナメントシート・スコアボード　］

　［　決勝トーナメント　準々決勝　～　決勝　］

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 優勝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　国士舘
　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　０　　　　　　　　　　　 （神宮）　　　　　　　　　　　  ６
　　　　　　　 　　　　　　帝京　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  国士舘　　　　　　　　　　　
　　　　　　　┏━━━━━━┻━━━━━━┓　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━┻━━━━━━┓
　　　　　　　２　　　　 （神宮）　　　　  ３　　　　　　　　　　　　　０　　　　 （神宮）　　　　  ５
　　　　　　 創価　　　　　　　　　　　　帝京　　　　　　　　　　　　城東　　　　　　　　　　　  国士舘
　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓
　　　６　（神宮二）　２　　　　　１　（神宮二）　２　　　　　７　（神宮二）　４　　　　　８　（神宮二）　４
　　 創価　　　　　  日大二　　　日大三　　　　　 帝京　　　　城東　　　　　共栄学園　　  国士舘　　　　　 修徳

　準決勝　　１１月　９日（土）１０時０１分～１２時０５分　明治神宮野球場
　創価　　　　（小平市）　０００　２００　０００　＝　２
　帝京　　　　（板橋区）　０００　００２　００１　＝　３
　［投　手］森畑
　［本塁打］　　　　　　　　　　［三塁打］宮原　　　　　　　　［二塁打］島本、高沢

　準々決勝　１１月　３日（日）１０時００分～１２時１３分　明治神宮第二球場
　創価　　　　（小平市）　０００　０００　２３１　＝　６
　日大二　　　（杉並区）　０００　２００　０００　＝　２　
　［投　手］森畑
　［本塁打］　　　　　　　　　　［三塁打］谷藤、島本　　　　　［二塁打］庄司、石坂、河合

（参考）２０２０年・春季東京都大会でシードを得た１６校
　日本学園、創価、日大二、日本ウェルネス、日大三、東海大菅生、関東一、帝京、城東、錦城学園、堀越、共栄学園、
　国士舘、明大中野八王子、修徳、佼成学園

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　［　決勝トーナメント　一回戦　～　三回戦　］

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　準々決勝に進出
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 創価
　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　０　　　　　　　　　　　 （駒沢）　　　　　　　　　　　１０
　　　　　　　　　　　　 日本学園　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　創価
　　　　　　　┏━━━━━━┻━━━━━━┓　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━┻━━━━━━┓
　　　　　　　３　　　　 （駒沢）　　　　  ４　　　　　　　　　　　　　２　　　　 （駒沢）　　　　  ６
　　　　　 東亜学園　　　　　　　　　　日本学園　　　　　　　　　　大森学園　　　　　　　　　　　創価
　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓　　　　　┏━━━┻━━━┓
　　　８　（江戸川）   １　　　　　０　 （立川）   １１　　　　  ７　  （駒沢）    ０　　　　 １５  （一本杉）   ０
　 東亜学園　　　　  学習院　　　 篠崎　　　　　日本学園　　大森学園　　　  東京成徳大　　 創価　　　　　 目白研心

　三回戦　　１０月２７日（日）１２時３７分～１４時０２分　都営駒沢オリンピック公園野球場
　日本学園　（世田谷区）　０００　００・　・・・　＝　０　（５回コールドゲーム）
　創価　　　　（小平市）　４１０　４１・　・・・　＝１０
　［投　手］石坂
　［本塁打］石坂　　　　　　　　［三塁打］庄司　　　　　　　　［二塁打］庄司２、島本

　二回戦　　１０月２６日（土）１３時４７分～１５時３１分　都営駒沢オリンピック公園野球場
　大森学園　　（大田区）　０００　０００　０２０　＝　２
　創価　　　　（小平市）　０００　０１０　１４Ｘ　＝　６
　［投　手］森畑
　［本塁打］　　　　　　　　　　［三塁打］小松、石坂　　　　　［二塁打］宮原、島本、谷藤

　一回戦　　１０月１５日（火）１３時２１分～１４時４６分　多摩市一本杉球場
　目白研心　　（新宿区）　０００　００・　・・・　＝　０　（５回コールドゲーム）
　創価　　　　（小平市）　４６１　４Ｘ・　・・・　＝１５
　［投　手］森畑
　［本塁打］河合　　　　　　　　［三塁打］島本　　　　　　　　［二塁打］谷藤、高沢、島本２、小松、庄司

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　［　一次予選　第１２ブロック　Ｂ代表決定戦　］

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　決勝トーナメントに進出
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 創価
　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　７　　　　　　　　　　（東大和創価）　　　　　　　　　　０
　　　　　　　　　　　　　 創価　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　豊南
　　　　　　　┏━━━━━━┻━━━━━━┓　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━┻━━━━━━┓
　　　　　　　４　　　（東大和創価）　　　０　　　　　　　　　　　　　５　　　（東大和創価）　　　８
　　　　　　 創価　　　　　　　　　　　　深川　　　　　　　　　　　  立志舎　　　　　　　　　　　 豊南

　一次予選　代表決定戦　９月１６日（祝）１２時４５分～１４時２８分　東大和創価グラウンド
　豊南　　　　（豊島区）　０００　０００　００・　＝　０　（８回コールドゲーム）
　創価　　　　（小平市）　０２０　１１０　１２・　＝　７
　［投　手］森畑
　［本塁打］　　　　　　　　　　［三塁打］高沢、谷藤、石坂　　［二塁打］河合、小松

　一次予選　一回戦　　　９月　８日（日）０９時４１分～１１時０９分　東大和創価グラウンド
　深川　　　　（江東区）　０００　０００　０００　＝　０
　創価　　　　（小平市）　０００　０１１　２０Ｘ　＝　４
　［投　手］森畑
　［本塁打］　　　　　　　　　　［三塁打］　　　　　　　　　　［二塁打］小松