２０１９年 秋季東京都高校野球大会 二回戦

［写真］　終盤に少し疲れが出て、今シーズン初めて失点したが今日もマウンドを守り切ったエース・森畑

１０月２２日（祝）１３：４７～１５：３１　晴れ　無風　都営駒沢球場
秋季東京都高校野球大会　二回戦
大森学園　（大田区）　０００　０００　０２０　＝　２
創価　　　（小平市）　０００　０１０　１４Ｘ　＝　６
［ 投　手 ］森畑
［ 本塁打 ］
［ 三塁打 ］小松、石坂
［ 二塁打 ］宮原、島本、谷藤
　
１番（中）島本
２番（二）庄司
３番（三）宮原
４番（左）高沢
５番（右）石坂
６番（遊）谷藤
７番（一）高橋　（８裏・打）藤原　→　（９表・一）
８番（投）森畑
９番（捕）小松

台風や天候不順の影響で、各地で甚大な被害が出ているなか、日程調整に苦慮される今季の大会だが、
当初の予定では秋季大会の三回戦と、箱根駅伝の予選会は時間帯が重複していて観戦負荷だったところ、
二度順延したことで時間帯がずれて、移動は大変だったが、どちらも観戦することができた。

第三試合（１４時試合開始予定）に組まれた二回戦、移動途中の渋谷駅で電車が５～６分止まったのにはひやっとしたが、
なんとか１２時４０分頃には東急田園都市線・駒沢大学駅に到着することができた。

１３時ごろから始まったウォーミングアップを見ていて、ふと気になったことがあった。
キャプテンの河合が、キャッチボールでボールを掴み損ねる場面が二度三度、遠投は出来てるのに・・・
あれっ？て感じで見ていると、シートノックでは守備位置には就かずボールボーイをしている。
どうしたんだ・・・　？　体調不良かもしれないが、攻守の要でチームの支柱だけに早い復帰が望まれる。

［１回表・大森学園］
試合開始の集合は１３時４５分
後攻めの創価のスターティングメンバーは、ファーストが河合に代わって高橋、あとは一回戦と変わらないメンバーが就く。

１番、初球のストレートが高く抜けたが、ワンボールツーストライクら平凡なセンターフライ
２番、ストライク先行で追い込むと、低めに鋭く落ちる変化球で空振りの三振
３番、２球目を打つがセカンド正面のゴロ
駒沢は人工芝なので、内野のイレギュラーが殆どなく、創価の守備は安心して見ていられるので心強い。

［１回裏・創価］
大森学園の先発投手は注目の佐々木投手ではなく、背番号２の右腕がマウンドに向かう。
スピード感はないがフォームがコンパクトで、動作に入って直ぐにシュッと投げてくる感じ、二巡目ぐらいまで苦戦するかも？

１番・島本、ワンボールツーストライクから粘るがセカンドゴロ
２番・庄司、早々と追い込まれたが、ストレートを痛烈に打ち返し二遊間真っ二つ、センター前に抜けて一死１塁
３番・宮原、２球目のストレートを痛烈に捉えるがショート真正面のゴロ、６－４－３と渡って併殺

［写真］　ヒットを打って次の塁を窺う２番バッター庄司

［２回表・大森学園］
４番、ワンボールワンストライクから当てただけのライトフライ
５番、ワンボールツーストライクから、低めの変化球にタイミングが合わず空振りの三振
６番、ツーストライクから３球目を打ってファーストゴロ、初先発の高橋が腰を落として堅実に捌く。

［２回裏・創価］
４番・高沢、ワンボールツーストライクから低めの変化球を振らされ空振りの三振
５番・石坂、初球を痛烈に弾き返しセンター前へのクリーンヒット
６番・谷藤、犠打の構えは一切なく打って出るが、当たり損ねのサードゴロとなり二死２塁
７番・高橋、ワンボールツーストライクから緩い変化球にタイミングが外れ空振りの三振
最初のチャンスは創価にあったが、相手バッテリーの巧みな変化球にタイミングが合わず、タイムリーが出ない。

［写真］　軽快にゴロを捌きベンチに走るファースト高橋

［３回表・大森学園］
７番、ツーボールツーストライクから粘られるが、平凡なライトフライ
８番、初球を叩いて痛烈なサードライナー、真正面で良かったが、不用意にストライクを取りに行くのは禁物だ。
９番、ツーストライクから１球ファールの後、サードベース寄りに緩い当たり、宮原が軽快に捌いてこの回も三者凡退

［３回裏・創価］
８番・森畑、３球目を痛烈に捉えたがショート正面のゴロ
９番・小松、２球目を打って出るがレフトへの平凡なフライ
１番・島本、３球目のストレートが抜けて死球、痛いと思うが、島本は顔色一つ変えず歩き二死１塁
２番・庄司、初球に島本が走り二死２塁、二度目のチャンスに庄司はフルカウントまで粘るがセカンドゴロに倒れ無得点
序盤を終え、創価が押してるものの、あと一本が出ず重い空気が漂う。

［写真］　二塁打を放ちオーバーランする三番バッター宮原

［４回表・大森学園］
１番、レフト前への痛烈なライナー、高沢が体勢を崩しながら捕球するが、２塁塁審の判定はショートバウンドでヒット
２番、犠打の構えからプッシュ気味に打って出ると、サードへのファールフライとなり一死１塁
３番、ワンボールツーストライクからファーストゴロで２塁ホースアウト
４番、初球を打って来るが平凡なサードゴロ、宮下から２塁庄司に送られ、堅い守りで凌ぎきる。

［４回裏・創価］
３番・宮原、強引に引っ張った打球は、ラインドライブがかかってライト線を破ね二塁打
４番・高沢、バスターだったが、前に出てきたファーストの正面、宮原が挟まれアウトの間に高沢は２塁へ行き一死２塁
５番・石坂、初球を打って出るが平凡なレフトフライに倒れ二死２塁
６番・谷藤、ワンボールから２球目をピッチャー返しするも、相手投手が素早く反応しピッチャーゴロ
ちょっとチグハグな攻めで、２塁ベースから前に進めない。

［写真］　６番バッター谷藤の巧みなバッティングが追加点を生み出す。

［５回表・大森学園］
５番、三遊間への深い当たり、谷藤が捕球して素早く送球するが間に合わず内野安打
６番、手堅く送って一死２塁
７番、ショートの前に緩い当たり、谷藤の送球が若干遅れて内野安打（タイミング的にはアウトに見えたが？）となり一死１３塁

８番、ピンチを背負った森畑にエンジンが掛かる、ワンボールツーストライクから高めのストレートで空振りの三振
９番、初球を打って出るがライトへのファールフライでピンチを凌ぐ。
予め前に居たライト石坂が捕球態勢に入ったところに、セカンド庄司が来て交錯しそうになる危険な場面だったが、
なんとかぶつからないで済み・・・　ホッとする。

［５回裏・創価］
７番・高橋、ワンボールツーストライクから緩い変化球にタイミングが合わず空振りの三振
８番・森畑、ワンボールからセンターフライ
９番・小松、スリーボールワンストライクから選んで歩き二死１塁
１番・島本、初球を痛烈に叩くと低いライナーが右中間へ、ライトが懸命に背走するがグラブの先を抜けるタイムリー二塁打

ここまでチャンスを潰していた創価だったが、点が入るときは・・・　あっけない。
２番・庄司、痛烈なピッチャー返しでグラブを弾くが、セカンドの前に転がってしまい、残念だが追加点は入らない。

［写真］　創価の切り込み隊長１番・島本、彼のバッティングが常にチームを引っ張っていく。

［６回表・大森学園］
１番、２球目を打って緩い当たりのショートゴロ
２番、２球目を打って出てピッチャーゴロ
３番、ショート前の緩いゴロ、谷藤がダッシュして捌くが１塁はセーフ（アウトに見えるが・・・？）となり内野安打
４番、初球が暴投（変化球がワンバウンド）となって二死２塁とされるが、ショートゴロに打ち取り無失点

［６回裏・創価］
３番、２球目を打つが、詰まった当たりのセカンドゴロ
４番、ツーボールツーストライクから変化球にタイミングが合わず空振りの三振
５番・石坂、２球目を打って出るが平凡なレフトフライ、クリーナップだったが・・・　三者凡退

［写真］　前半は相手投手の変化球に苦戦したが、８回裏、決めるところではキチンと決める創価の４番バッター高沢

［７回表・大森学園］
５番、初球を打って平凡なセンターフライ
６番、初球を打ってショートゴロ
７番、スリーボールワンストライクとボールが先行したが、セカンドフライに打ち取り三者凡退

［７回裏・創価］
６番・谷藤、ワンボールワンストライクからセンター前にクリーンヒット
７番・高橋、犠打二つをファールの後見逃しの三振で一死１塁
これはちょっと拙いかも、バットが構えた時からファールグラウンドを向いてて、これじゃフェアゾーンには転がらない。

８番・森畑、キッチリと送って二死２塁
９番・小松、タイミングが合ってるようには見えなかったが、フルカウントからライトオーバーの三塁打で１点
１番・島本、ピッチャー返し、相手投手のフィールディングが素晴らしく捕球されてピッチャーゴロ
チャンスは広がらなかったものの、貴重な追加点をあげリードは２点

［写真］　８回表のピンチに、控えに回ったキャプテン河合が伝令に走る。

［８回表・大森学園］
８番、見逃し、空振り、見逃しで三球三振
９番、初球に意表を突くセーフティバント、森畑がマウンドを降りて捌くが内野安打となり一死１塁
１番、強いボールでストライクを取った２球目、巧みにミートされてライト前ヒット、一死１２塁

２番、強いボールでストライクを取った２球目、１２塁間を割られるとタイムリーとなって１点、ランナーは一死１３塁
３番、初球をライト前に運ばれ２点目（同点）、長打警戒で石坂の守備位置が深く、ランナーは二死１３塁に進む
４番、一打逆転の大ピンチだったが、ここで森畑が踏ん張る、ツーボールツーストライクから外の変化球で空振りの三振
５番、ワンボールワンストライクからライトライナー
当てただけのハーフライナーに見えたが、打球が伸び一瞬ヒヤッとしたが、石坂が背走してナイスキャッチ

球威が落ちかけてきた終盤、セーフティバントでかき回された後、勝負を急ぎ過ぎて真ん中にボールが集まってしまった。
なんとか森畑が粘り逆転は許さなかったが、ストレートばかりに頼りすぎると・・・　ちょっと危ないかもしれない。

［８回裏・創価］
２番・庄司、同点とされ振出しに戻ったが、初球を痛烈にセンター前に弾き返し反撃の狼煙が上がる。
３番・宮原、強打のバッター宮原だが、ここは確実に送って一死２塁
４番・高沢、今日はバットが湿っていたが、初球を痛烈に捉えて三遊間を真っ二つ、レフトからの返球をみて高沢も２塁へ進塁

５番・石坂、一死２３塁の場面で２球目を打って出ると、ライトオーバーの三塁打となり２点
６番・谷藤、技ありの軽打でファーストの頭上を破り、ライト線への二塁打で３点目
７番高橋に代わって代打・藤原、強い当たりだったがショートゴロ、谷藤のスタートが良く二死３塁

ここで相手は投手交代、２番から１番のエースがマウンドに上る。
８番・森畑、初球を痛烈にたたき二遊間真っ二つで４点目（ほぼ。勝負ありとなったか・・・？）
９番・小松、平凡なライトフライに倒れるが、このイニング鮮やかな集中打で４点をあげ、あっという間に突き放す。

［写真］　勝負を決めたのは５番バッター石坂の長打だった。

［９回表・大森学園］
６番、ツーボールツーストライクからショートライナー
ショートバウンドにせず、地面すれすれで逆シングルキャッチ、ナイスプレーだ。
７番、ツーボールワンストライクから平凡なセンターフライ

８番、フルカウントからストレートが高く浮いて四球
疲れだろうか？　このイニングに入って、ストレートの制球が乱れており、ストライクボールがハッキリしている。
９番、ボールが先行しスリーボールから、１球ストライクでスリーボールワンストライクとすると
勝負球が甘くなり、レフトのライン際（ポールの手前）に大きなファールフライを打たれるが、高沢が好捕して試合終了

最後はちょっとヒヤヒヤしたものの、森畑が打たれた８安打のうち、４安打は８回に集中しており、
その他のイニングは、ほぼ抑えきっている、スタミナ面で課題は残したが打たせて取ることも出来るので明日も期待したい。
また、今日も無失策で終えており、堅い守りがチームを支えているところも見逃せない。

［写真］　良いところで打ってくれた。９番バッターだが勝負強い小松