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昭和43年盛夏、初めて出会った人生の師匠は云った。
未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は急速に伸びる。

2020年 秋季東京都高校野球大会 二回戦

2020年10月24日 | 誓球の空2016-2020

10月24日(土)12時40分~14時24分 江戸川区野球場
秋季東京都高校野球大会 二回戦
創価   (小平市) 001 130 2・・ = 7 (7回コールドゲーム)
共栄学園 (葛飾区) 000 000 0・・ = 0
[ 投 手 ]杉江
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ]小松
[ 二塁打 ]浅倉、高沢

1番(中)高沢
2番(遊)羽村
3番(二)竹内
4番(三)佐藤
5番(捕)小松
6番(左)阿部
7番(一)室田
8番(右)浅倉
9番(投)杉江

[1回表・創価]
1番・高沢、三ゴ
2番・羽村、左飛
3番・竹内、空振り三振

[1回裏・共栄学園]
1番、左飛
2番、中安(一死1塁)
3番、犠打(二死2塁)
4番、投ゴ

[2回表・創価]
4番・佐藤、二ゴ失(無死1塁)
5番・小松、四球(無死12塁)
6番・阿部、遊ゴ併殺(6-4-3、二死3塁)
7番・室田、投直

[2回裏・共栄学園]
5番、空振り三振
6番、右中間二(8-6-5、3塁アウト)
7番、捕邪飛

[3回表・創価]
8番・浅倉、左二(無死2塁)
9番・杉江、犠打(一死3塁)
1番・高沢、中安1点(一死1塁)
2番・羽村、遊直(二死1塁)
3番・竹内、(盗塁、二死2塁)四球(暴投、二死13塁)
4番・佐藤、右飛

[3回裏・共栄学園]
8番、右飛
9番、投ゴ
1番、左安(二死1塁)
2番、右飛

[4回表・創価]
5番・小松、四球(無死1塁)
6番・阿部、(投手交代1番→9番)犠打(一死2塁)
7番・室田、中飛(二死3塁)
8番・浅倉、四球(二死13塁)
9番・杉江、暴投1点、二死2塁)一ゴ

[4回裏・共栄学園]
3番、中飛
4番、死球(一死1塁)
5番、遊ゴ併殺(6-4-3)

[5回表・創価]
1番・高沢、左二(無死2塁)
2番・羽村、二ゴ(一死3塁)
3番・竹内、(暴投1点)三安(一死1塁)
4番・佐藤、空振り三振(盗塁、二死2塁)
5番・小松、中三1点(二死3塁)
6番・阿部、中安1点(二死1塁)
7番・室田、死球(二死12塁)
8番・浅倉、左安(二死満塁)
9番・杉江、二直

[5回裏・共栄学園]
6番、遊飛
7番、四球(一死1塁)
8番、三ゴ(二死2塁)
9番、二飛

[6回表・創価]
1番・高沢、右飛
2番・羽村、一ゴ
3番・竹内、中飛

[6回裏・共栄学園]
1番、見逃し三振
2番、空振り三振
3番、二安(二死1塁)
4番、一ゴ

[7回表・創価]
4番・佐藤、中安(無死1塁)
5番・小松、四球(無死12塁)
6番・阿部、犠打(一死23塁)
7番・室田、左安2点(一死1塁)
8番・浅倉、二ゴ併殺(4-6-3)
9番・杉江、

[7回裏・共栄学園]
5番、右飛
6番、遊安(一死1塁)
7番、(盗塁、一死2塁)四球(一死12塁)
8番、遊ゴ併殺(6-6-3、試合終了)

以下の観戦録は・・・ 「創価野球応援掲示板」の管理者である孔明さんが記されたものです。
詳細な情報を提供していただき、ありがとうございました。

毎日天気予報とにらめっこをしていた先週とは打って変わって、この週末は天気の心配をする必要がなかった。
今朝は少し肌寒かったものの、家を出る頃には日差しも出てきて秋の大会らしい温かい1日となった。
今日の会場は江戸川区球場。東京メトロ東西線の西葛西駅から徒歩4~5分の距離にあり、
都内の球場ではずば抜けて駅から近い。少々の歩きは苦にならないとは言え、やはり駅から近いのは嬉しい。

12時半の試合開始予定に対して11時過ぎには球場に到着したが、コロナ対策で間隔を空けて着席していることもあり、
内野席は満員状態。創価のベンチは一塁側なのに、第一試合終了までレフトポール付近の席で待たなければいけなかった。
22年で初めての経験だが、球場に入れるだけでありがたい状況の中で、全く文句を言う気も起きなかった。
順調に第一試合が終わると、一度球場外に出て内野席へ再入場
無事に創価ベンチの真上付近に陣取ることができた。

そうこうしている内に先攻の創価のシートノックが始まる。
初戦は雨の影響が残りサイドノックだったため、シートノックを見るのはこの秋初めてだ。
率直に言って全体的に動きが硬い。

内野陣は中々綺麗にグラブにボールが収まらず、ファンブルが目立つ。
経験不足の秋季大会は攻守ともにミスはつきものなのだが、それでも多い。
なんとなく気にかかったが、その不安は思わぬ形で和らいだ。

両チームのノックが終わると、創価の選手たちがグラウンドに出てきた。
素人目にもまだグラウンド整備が続いており、明らかに早い。
案の定役員に制止されベンチに前に戻ったのだが、そこでの数分間の印象が非常に良かった。

ベンチスタートの2年生投手は、先発する1年生エースにアドバイスを送り、
別の1年生選手は、2年生の中心選手に冗談を言っている。
会話の内容までは当然わからないが、雰囲気の良さが伝わってくる。

創価は以前から、所謂上下関係が厳しい部類の強豪校ではなかったが、
ここ数年特に先輩・後輩の垣根が良い意味で無くなってきていると感じる。
もちろん野球と直接は関係ないかもしれないが、接戦になればなるほど、相手が強くなればなるほど、
最後は気持ちの部分が大事になってくる。

当然ミスは出るだろうが、全員でそれをカバーしてくれるんじゃないか、このチームは強いはずだ。
そう感じさせてくれるひと時だった。

2回戦の相手は共栄学園。東京新大学リーグで創価大学としのぎを削る共栄大学をはじめ、
埼玉の強豪花咲徳栄や春日部共栄などと同じ系列の学校で、昨秋は東京ベスト8
近年急速に力をつけてきている侮れない相手だ。

創価はこの秋初めての先攻、スタメンは先週から二番と三番を入れ替えたが、メンバーは変わらず。
先頭の高沢が右バッターボックスに入る。
高沢は1ボールから変化球を引っ掛けて平凡なサードゴロ。ちょっと打たされている。
二番羽村は追い込まれてからうまく合わせたがレフトフライ。
三番竹内は変化球にタイミングが合わず空振り三振で、三者凡退。

創価の先発マウンドは、今日も1年生エースの杉江。
一番は初球から打って出る。やや詰まった当たりが左中間の真ん中へ飛んだが、レフト阿部の守備範囲。
二番は2-2からスライダーをとらえてセンター前ヒット

三番は一死から送りバント
ファースト室田が捕球した時ランナーは真横におりタッチできたと思うが、一塁ベースカバーの竹内に送球。
難なくアウトにしたのだが、このプレーは気を付ける必要がある。
悪送球のリスクを減らすためにも、確実にタッチしてほしかった場面だ。

いきなり得点圏にランナーを背負った杉江は、四番に対してボールが先行するが、
最後はどん詰まりのピッチャーゴロに打ち取ってピンチを凌ぐ。

2回表の創価は四番の佐藤から。
平凡なゴロを前進しながらキャッチしようとしたセカンドが、バウンドを合わせることができずに後逸。
思わぬ形で初走者が出る。

五番小松が四球を選ぶと、六番阿部は初球から果敢に打って出るが、ショート正面のゴロ。
6-4-3のダブルプレーで二死三塁とチャンスがしぼみかける。

七番室田は2ボールから変化球を完璧にとらえる。
相手右腕の右肩当たりを襲う火の出るような痛烈な打球だったが、これをピッチャーが超ファインプレー
一塁側の創価応援席からも拍手が鳴りやまないほどのビッグプレーだった。

その裏の共栄学園、ビッグプレーの後は切り替えが大事だ。相手は気持ちが乗っている。
先頭の五番をフルカウントから空振り三振に切って取った杉江だが、続く六番には右中間を破られる。

会心の当たりではなかったが、やや浅目の外野の間を抜かれてしまった。
ライト浅倉はやや処理にもたついたが、ショート羽村に綺麗に中継すると、羽村からサード佐藤へ見事な返球。
サードタッチアウトで事なきを得た。
七番はキャッチャーファールフライに打ち取って、結果的に三人で攻撃終了。

そろそろ先制点がほしい創価の三回の攻撃は八番浅倉から。
それほど強い当たりではなかったが、やや広く空いたサードの左をゴロで抜ける二塁打で出塁。
続く杉江はスリーバントをピッチャー前に転がし、一死三塁のチャンスを作る。
ここでトップに戻り高沢。初球をピッチャー返しで前進守備のショートの右を鋭く抜くタイムリー。
待望の先制点が創価に入った。

二番羽村の打席で高沢がスタート、羽村もうまくミートするがショート正面へのライナー。
打った瞬間ライナーゲッツーだと思ったが、ショートが一塁へ暴投し高沢はセーフ。
二死となったが、生かしてもらったこのランナーは何とか帰したい。

三番竹内への初球に高沢が二盗を決めると、フルカウントから三盗も決め、投球ボールで二死一三塁。
四番佐藤の打球は快音を残したが、インコースに若干詰まったか、やや伸びを欠いてライト後方へのフライ。
押せ押せムードだったが、1点止まりとなった。

3回裏の共栄学園は八番から、やや強い当たりだったが、ライト浅倉が下がってキャッチ
九番は簡単に追い込んだ後フルカウントまで行くが、平凡なピッチャーゴロでツーアウト
一番はレフト左へのヒット
若干オーバーランしたのを見て、ショート羽村が一塁へ送球するが、これが高く逸れる。

キャッチャー小松がしっかりバックアップしてエラーにはつながらなかったが、ちょっと軽率なプレーだ。
それにしても、先週から小松のバックアップはポジショニングが非常に良い。
バックアップが目立つのは良いことではないのだが、リード以外でも頼りになるキャプテンだ。

二番の時、創価の外野陣は極端に右に寄っていた。
かなり大胆なシフトを敷くのが創価の外野守備の伝統とも言えるが、当然裏目に出ることもある。
ちょっと寄り過ぎな気がしたが、完全に杞憂に終わった。
ライト線付近へのフライに対して、右に寄った浅倉が難なくキャッチ。
定位置でも取れていたと思うが、際どい打球だった・・・ 流れはこちらに傾いている。

4回表の創価、五番小松が四球で歩くと、共栄学園ベンチが動き、背番号9の右腕に交代
エースのできはそれほど悪くなく、ちょっと早いと感じたが・・・ 吉と出るか凶と出るか。

六番阿部はキャッチャー前にナイスバント
期待の室田は初球を打ち返すが、センター右への大きなフライ、タッチアップで小松が三塁へ進む。
八番浅倉が追い込まれてから粘って四球を選ぶと、九番杉江の打席で相手の暴投で労せず2点目
杉江はやや詰まったファーストゴロに倒れるが、貴重な追加点が入った。

4回裏共栄学園
三番を浅いセンターフライに打ち取るが、四番に初球を当ててしまう。
五番の打球はショートのやや左でワンバウンドする低いライナー
ショート羽村からセカンド竹内、ファースト室田と渡りきれいなダブルプレーでスリーアウト

5回表創価
先頭の一番高沢はサードやや右へのゴロ、足が合わずにサードが捕球できず、
俊足の高沢はギリギリのタイミングだったが、一気に二塁を陥れた、Eランプが灯ったが、すぐにヒットに訂正された。
触れていないからヒットなんだろうが、これはエラーだろうと個人的には思う。

二番羽村は追い込まれてから見事なセカンドゴロでランナーを三塁へ進める。
すると、三番竹内への初球がワイルドピッチとなり3点目、この試合2回目のタイムリー暴投となった。
直後の2球目をサード前にセーフティバント。絶好のタイミングで絶妙のバントを決め、スタンドが盛り上がる。

四番佐藤は変化球にタイミングが合わずに空振り三振に倒れるが、同時にスタートを切っていた竹内が盗塁を決めて二死二塁
このチャンスに五番小松のバットが火を噴く。2-2から右中間を深々と破るスリーベースヒットで4点目

更に続く阿部も痛烈にセンター前に弾き返して5点目、完全に主導権を握る。
期待の七番室田への2球目、ストレートが背中を直撃
一瞬うずくまりスタンドも緊張に包まれるが、次の瞬間「ヨッシャー!」と雄叫びを上げながら走って一塁へ
これは大物だ、スタンドも大いに盛り上がる。

八番浅倉もレフトへのクリーンヒットで続き二死満塁。
九番杉江はうまくミートしてセンター前かと思われたが、セカンドベースのほぼ真後ろあたりでセカンドがキャッチ。
痛烈な当たりではなかったが、まさかあそこにセカンドがいるとは驚いた。
抜ければほぼ試合が決まる場面だったが、ギリギリで共栄学園が踏みとどまった。

5回裏共栄学園
六番は高く上がったショートフライ、ショート羽村とサード佐藤がお見合いしかけるが、最後は羽村がしっかりキャッチ。
七番を四球で歩かせた後、八番はサード前への緩いゴロ、二塁は間に合わず、一塁送球でツーアウト。
九番は高いセカンドフライ、ライトに任せても良かった打球だったが、竹内がガッチリ掴んだ。
先程のショートフライもミスにはなっていないが、まだまだ連携に向上の余地がありそうだ。

グラウンド整備を挟んで6回表の創価の攻撃
少し間が空く6回表は得点が入りやすいと言われるが、創価打線はチャンスを作れない。
一番高沢はあと一伸びが足りずに大きなライトフライ
二番羽村はボテボテのファーストゴロ
三番竹内は右中間の真ん中へ、センターがランニングキャッチで三者凡退。

6回裏の共栄学園は一番からの好打順。
一番は変化球2つで追い込むと、最後は低目のストレートが決まり三球で見逃し三振
二番はワンバウンドになる落ちる球で空振り三振
三番はピッチャー右へのゴロ、杉江が触れた分勢いが弱まり、セカンド竹内がバックアップするが送球できず内野安打
四番を平凡なファーストゴロに打ち取ってこの回も無失点

7回表創価
四番佐藤が痛烈なセンター前で無死一塁
五番小松がフルカウントから四球を選ぶと、続く阿部がファースト前にナイスバント
先週からだが、阿部はかなりバントがうまい。

ここでバッターボックスには期待の室田。初戦からほとんどの打席で早いカウントから痛烈な打球を飛ばしている。
ここも初球だった。やや芯を外されて詰まったが、レフト左に落ちるヒットで2点追加、7点目が入った。
八番浅倉は追い込まれてから変化球にうまく対応したが、セカンドゴロダブルプレー、これは仕方ない。

7回も杉江が続投。
五番をライトほぼ定位置へのフライに打ち取るが、六番のショート前へのボテボテの当たりを羽村が弾いて内野安打
ショートの見せ場だけに少し残念なプレーではあったが、挽回の場面はすぐにやってくる。
七番をフルカウントから歩かせてしまうが、八番の打球はショート右へのゴロ
羽村が軽快に自ら二塁を踏んで一塁転送、併殺が完成し、7-0で7回コールド勝利を収めた。

エース杉江は再三走者を背負いながら、終始落ち着いた投球
初戦よりも高めに抜けるボール球が減り、相変わらずストレートと変化球のバランスが良い。
打線もチャンスでしっかりとつながっており、今後への期待が膨らむ。
これでベスト16進出を決めると共に、来春のシード権を獲得した。

次戦の相手は好投手を要する日大豊山、会場は都営駒沢球場
伝説の「東洋の魔女」の金メダルの舞台となった駒沢体育館と同じ駒沢オリンピック公園内にある。

なお、個人的に今日が30代最後の試合となった。
来週は40代最初の試合になるが、ピンチにも惑わず観戦する自信はない。

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